本日は、江戸に出ていく尾高長七郎の送別会からスタート。
送別の詩を送ると兄の尾高惇忠が言い出します。
すると徳川家康が登場して、親切にもポエムだと説明を始めました
漢詩を読み、渋沢喜作に縁談があることが平易なセリフで語られます。
阿部が亡くなり堀田へ 政局が目まぐるしい
場面代わって、平岡円四郎が阿部正弘の死に衝撃を受けています。
クールなやれやれ系慶喜も流石にショック。後任は堀田正睦に決まりました。
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なんでもハリスが強硬な態度を取り、徳川斉昭が非難する書状を送ったとか。
そんな父を宥める徳川慶喜です。
血洗島では、栄一の姉・なかが嫁ぎました。千代はドギマギしながら栄一を見ています。
そしてここでフレッシュなイケメン・尾高平九郎が登場。初々しいですね。
◆ 【青天を衝け】“尾高平九郎”岡田健史が初登場 文武両道の美青年(→link)
素直になれない栄一は、千代と喜作のことを気にしてして、何だかウダウダと言っています。
松平春嶽(松平慶永※本稿は春嶽で統一)と橋本左内は、慶喜の将軍就任に期待を寄せていますが、それを気に食わないのが将軍の徳川家定です。
篤姫と仲良く登場してスイーツを食べていますね。なんでしょう、このほっこり過ぎる展開は。
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オナゴたちが泡吹いて倒れる
長七郎と範之助は、ハリスに憤りを感じます。
そしてある塾へ向かいます。そこには大橋訥庵がいました。
いろいろあって、大橋訥庵はこう若者たちを評します。
「この者、実に良い目をしておる」
熱い青春が、そこにはあります。
一方で栄一はおしゃれに気遣うようになっていました。美少女・千代の縁談話に村のみんなが盛り上がっていて、栄一は気もそぞろ。
仕入れのために山を登りつつ、タイトル由来のポエム(現代語訳)を熱く読み上げます。
そして、そんな栄一が胸のドキドキを抱えて走った先には千代がいます。
「お千代、俺はお前が欲しい!」
きゃーっ!
オナゴたちが泡吹いて倒れるのでは?
◆橋本愛「青天を衝け」のイチオシは結婚初夜!「オナゴたちが泡吹いて倒れるのでは」(→link)
このあと大奥へ。
悪そうな顔をした井伊直弼が出てきて、スイーツをむしゃむしゃしています。
一方で松平春嶽は、何かが待ちきれないようです。
総評
オナゴかどうかは関係ない。
もう、こんなの全国で大勢が画面の前で泡吹いて倒れそう!
そんなキュンキュンで第7回放送でしたか?
祝言で暗殺騒動とか(真田丸)。
愛して守りたい相手から槍で刺されるとか(おんな城主直虎)。
祝言当日に花婿が遅刻とか(麒麟がくる)。
そういう恋愛展開とは違います。
誤解なきように伝えておきますと私は『真田丸』も『おんな城主 直虎』も『麒麟がくる』も好きであり、今日もここから先は『青天を衝け』に対しての辛口批評となります。
本作を楽しまれている方はここでページを閉じていただき、『なんだか違和感あるなぁ……』と感じている方だけ先へお進みください。
古文漢文が活きる場面は国際化にあり
こんばんは、徳川家康です――いつもの始まり方でしたね。
若い頃は楽しい宴は考えられなかったと家康。そのあたりは『麒麟がくる』を思い出しましょう。
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そして太平の世では文化が一気に発展したと言います。
漢語によるポエム=“漢詩”という雑……『貞観政要』を愛読する史実の家康が祟りたくなるほど酷い説明をします。
そして今現在理解できる方は少ないと、現代語訳の披露。『麒麟がくる』では書き下し文だったのに、何がどうしてこうなった?
「いやあ、そんなこと言いますけどw 昨年のあの漢詩なんて凝って入れたけど誰もわからなかったじゃないスかwww 漢文不要っすよwww」
そういうことを考えていそうでほっこりしますね。ありがたい気遣いです。
タイトル由来の漢詩までも書き下しでなく翻訳。
この漢詩を読んで私は疑問でした。
タイトルを語るためだけにこんな尺を取る意味がわからない。あと吉沢亮さんの発声指導をもうちょっとこう、きっちりとお願いしたい……。
だいたい「青空ヒャホーイ!」ってタイトルにするほどのものでしょうか。
確かに世の中の古文漢文不要論は根強いものがあります。
◆RAD野田「漢文不要論」に賛否 「本当意味がない」「前時代的に感じる」(→link)
「漢詩の書き下し文を読んで喜ぶものがおるか?」
「ここにいるぞ!」
ジャーンジャーンジャーン!
そう響かせつつ、馬岱になりきって登場したい。
私が賛同する意見はこちらです。
◆グローバルな時代だからこそ、古文・漢文は大事(→link)
こちらの記事をざっくりとまとめますと……。
大学受験における古文漢文の有用性については確かに疑っております。
一方で「実業」では英国シェイクスピアを例に古文漢文の重要性を問いています。
なにか?
と申しますと、欧米のビジネスにおいては個人間の関係を強めるため「教養」を突破口にすることが多々あり、彼らが日本人を相手にした場合、紫式部や鴨長明、小林一茶などを話題にする可能性が考えられるとのことです。
そのときに日本側が「私は存じ上げませんが、あなたは英国人なのにお詳しいですね!」なんて無邪気に喜ぶようならビジネスマンとして失格。
教養無き人材と判断され、その後の付き合いに支障をきたすリスクがあります。
日本の一般社会において、古文漢文を否定するのは簡単です。
しかし日本人の国際化対応から考えると重大な欠落をもたらしかねない――そう警鐘を鳴らしているんですね。
もちろん国際化だけでなく、日本史を学問やエンタメコンテンツから見た場合でも、古文漢文の素養は不可欠でありましょう。
その点『麒麟がくる』はキッチリしておりました。
今年はもう諦めるしかなさそうで、来年の北条政子は『貞観政要』の愛読者ですから、期待してしまう。
ちなみに幕末の漢籍教養の有無ってかなり大事なんですが、今回のまとめっぷりからすると、本作の制作サイドは『どうでもエエ』ですかね。
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説明セリフと発声、所作不良まみれ
ニュースとレビューは本作の立ち位置を教えてくれます。
観察が今週もやめられません。なかなか辛くなってきたものもあります。
◆ NHKも必死? 吉沢亮の大河ドラマ「青天を衝け」は“再現ドラマ”風(→link)
やはり説明セリフが多い。そこは気づきますよね。
もう一点気になるのが、発声と演技のおかしさ。
漢文翻訳朗読まで叫んでいるような栄一。
美少女ゲーム攻略キャラ感が出過ぎていて、もう人間味がない千代。同じ千代でも『おちょやん』との落差が……。
あまりにわざとらしく苦しんでから死ぬ阿部正弘は、まるでコント。
慶喜がガーッと棒読みになっている場面がある。そしてやれやれ系オーラ。
斉昭は鼻声というかぐずぐずしている。
美賀君の京ことばが変。
円四郎のわざとらしすぎるべらんめぇ口調。
キャピキャピした篤姫。
ステータス値が低い!を全力で見せつけてくる家定。
ニコニコとしていちいちわざとらしい、力みすぎの春嶽。タイムスクープハンターよりも、タイムスリップした現代人のようだ。
登場した瞬間から安っぽい悪役オーラの直弼。
いきなり強硬と言われたところで、上陸ミルク要求観光客おじさんのハリス。
わざとらしいモブの大奥女中。
和服の所作指導もしているのでしょうか?
若手役者さんは服を着ているというより着られていて、動きがいちいちぎこちない。
『麒麟がくる』と比較してはいけませんが、あの作品の場合、所作をこなしたうえで崩している人物がいました。
佐々木蔵之介さんの秀吉が代表でしょう。去年は子役ですら所作はそれなりにできておりました。
これは役者さんのせいじゃない。
現場が疲弊崩壊しているんではないでしょうか?
それにしても今回は時間稼ぎと恋愛ネタが露骨で、話が一向に進みません。
今週はとりあえずタイトル由来の漢詩と初恋を重ねてプロモーションビデオ風味にしただけという印象。
これは一体、何がしたいドラマですか?
せわぁない……文ちゃんの仇を討つ!
このドラマは一体何がしたいのか?
推理してみました。
今週ラストシーンでは唐突に家定スイーツが出てきて、井伊直弼が食べていました。
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あれは何か?
大河でスイーツといえば『花燃ゆ』であり、その精神性を受け継いだのでしょう。
文ちゃんのおにぎりやスイーツを食べた幕末男子はだいたい悲惨な目にあっておりましたが、今回は井伊直弼だからそこはバッチリ。
桜田門外ノ変が待っていますからね。
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時空を超えた文ちゃんの思いに涙が止まりません。
富岡製糸場では井上真央さんを美和役で出してもよいのでは?
そうそう、スイーツといえば、篤姫が食べながら演技をしているところがちょっと不自然でした。
きっちりと指導していただけますと、演じる方のためになるかと思います。
時代物に不慣れ、かつ大河で緊張している。そんな若い役者さんを苦しめないでくださいね。
ニュースとレビューの温度は?
さて、蛇足ながらニュースと観察の時間です。
◆<青天を衝け>上白石萌音“篤君”初登場!薩摩弁せりふも好評で視聴者喝采「イメージぴったり!」(→link)
そもそも篤姫の「イメージ」ってどうです?
お姫様で、美人女優が演じて……そんなところですかね。
写真を見てください。

篤姫/wikipediaより引用
厳しい顔に見える。出産できそうなしっかりした体格が評価されてもいる。
かなり気が強い。慶喜が大嫌い。
そういう史実とイメージのうち、後者を優先して、こういう歴史に詳しくない感想をSNSで拾って「こたつ記事」をこさえて一丁あがり。結構なお仕事ですね。
では次。
◆『青天を衝け』吉沢亮の上半身裸姿に反響「見事な筋肉美」「美しい」(→link)
◆<青天を衝け>橋本愛“千代”突然の告白に視聴者キュン!「可愛すぎて悶える…」(→link)
◆吉沢亮が孤軍奮闘 元イケメンばかり「青天を衝け」の限界(→link)
◆『青天を衝け』武芸に燃える心と千代への恋心…栄一らの青春が眩しい! (1) (→link)
いずれも持ち上げヨイショに閉口してしまいますが、とりわけ酷いのが
◆「青天を衝け」渋沢栄一と徳川慶喜がついに遭遇も…まさかの初対面にネットざわついた「えええええ」(→link)
こちらの記事にあった、この部分でしょうか。
最後に、主要人物が立ち小便する大河はヒットする法則をあげておきたい。
『真田丸』第23回では家康(内野聖陽)と信繁(堺雅人)、秀吉(小日向文世)と家康が並んで、『独眼竜政宗』の第24回では秀吉(勝新太郎)が政宗の目の前でやっていた。
立ち小便がヒットの法則って、なんですか。
青春じゃなくて性春かよと嘆きたくもなります。
そもそも、そんな些細なことが「ヒットの法則」になるわけないでしょうよ。
『麒麟がくる』では迷信を言い出して勝てると笑顔で言い出した義昭に対し、信長が「ケッ」という顔をしておりましたが、今の私の顔もそういう表情です。人相がどんどん悪くなってしまう。
では次!
こちらの記事では、栄一を取り巻く女性たちの活躍に期待したい――なんて一文で閉められていましたが、コメント欄では
「妾が大勢いた渋沢栄一で理想の夫婦像を語られても」
というツッコミが入っております。是非もなし。
帰ってきた斉昭
ドイツには『帰ってきたヒトラー』がある。
イタリアには『帰ってきたムッソリーニ』がある。
では日本は?
誰が帰ってくるのか、それが問題です。
取扱注意の人物といえば……彼でしょう。こんなん幕末のトランプやん。
◆ 竹中直人が『青天を衝け』で放つ存在感 “烈公”徳川斉昭役を熱演(→link)
ベテランである時代劇研究家のペリー荻野さんに反論して申し訳ありませんが。
「困った時はおやじを出せ!」というのは、私が勝手に言ってるヒットドラマの鉄則だが、今期は『青天を衝け』で竹中直人演じる徳川斉昭の鼻息が荒い。
ここであげられている、
「(外国勢など)打ち払ってしまえ!!」
「なんと腑抜けな」
「黙れ黙れ黙れ!!」
(下田沖で津波のためにロシア船が転覆した聞くと)「神風が吹いたのじゃ」「皆殺しにせよ」
今の感覚からすると、ハラスメントとヘイトスピーチそのもので、むしろ不愉快に思う人がいてもおかしくないのでは?
今週も酷いセリフがありました。
本来、ナレーションはああいうセリフの背景を説明し、和らげるためにあるものでしょう。
ここで表現されているような「キャラが立った殿様」は、2021年ともなればただでさえリスク要因。
森喜朗氏にせよ、佐々木宏氏にせよ……平成の世までは「キャラが立った殿様」だったのでしょう。
それが今ではただのトラブルメーカーと化した。
歴史とは皮肉なものです。
時代は変わる。そうなれば鉄則も変わります。そこを認識できないから、こういうことをやらかす。
近年、差別がらみで炎上が増えたのは、変わる時代の流れに、鉄則がついていけないからなのでしょう。
必勝の法則などない。
あったとしても、時代とともに変わる。
変われなければ、滅亡あるのみ!
鉄砲伝来以降、弓矢しかないと思った状態で戦っていたら百戦百敗は当然の帰結です。それと同じことが放送業界だけでなく社会全体で起きているのでしょう。
代替がなければ室町幕府や明朝のようになんとかなるかもしれませんが、ことテレビに関してはVODやYoutube、あるいはAmebaTVなど各種のウェブコンテンツが急伸しています。
笑い事ではなく今は危急存亡のとき。
テレビが近いうちに、今のラジオのような立ち位置になっていても不思議はないでしょう。
いっそ『帰ってきた斉昭』で映画化したらいかがです?
もちろん竹中直人さん主演で。バラエティ番組ではしゃぐ斉昭を見て、みんなでゲラゲラ笑って、一緒に写真撮影を楽しむ。
そうしているうちに、気づけば天狗党の乱が全国規模で発生。そういうお話にする。
【水戸の三ぽい】
元は水戸藩の「水戸っぽ」の気質を表す言葉であった。
かつては「日本のテロ史上に水戸出身者あり」と言われるほどであったが、今ではそうした義侠心は影を潜めている。
既に「三ぽい」の性格が見られたのは昔のことであるという主張がなされる一方で、県名「茨城」を「いばらぎ」(正しくは「いばらき」)と言うと怒り出す、鹿島アントラーズのサポーターのエネルギッシュさなどに受け継がれている、という見解もある。
そのうちこうなりますかね。期待してもよいですかね。
「こんばんは、徳川家康です。いやぁ〜、天狗党もハッスルしましてね。活動資金を求めて民家から強奪放火殺害。ワイルドにやりすぎちゃいました」
ドラマ本編でやらないなら、こちらで解説します。
『魔群の通過天狗党叙事詩: 山田風太郎幕末小説集』(→amazon)で復習しておかなくちゃ。皆で天狗党地獄にいきましょう。
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SNS依存症にはご注意を
今、大河はかつてないほど厳しい目に晒されています。
大河ファンが役者の容姿をジャッジメントしていたり、ハラスメントじみたことをツイッターで、ハッシュタグをつけてしていたらどうなるのか? そういうリスクも考えましょう。
誰が見ているかわかりません。それを拾ってニュースにする誰かがいる。リスク管理は大事です。
◆吉沢亮主演「青天を衝け」、好調のウラにスタッフによる同時進行ツイート(→link)
こういう同時進行ツイートをいちいち見ることもどうかと思います。集中力が削がれる。
『麒麟がくる』のときは脳が痺れて翌日午前まで疲労感がありましたが、今年は全くそういうことがない。
集中しなくてもよいほっこりドラマなんだろうとは思いますよ。
そして、ドラマの反応はハッシュタグのおかげで分析も容易です。
◆「#麒麟がくる」「#青天を衝け」Twitterでのハッシュタグ出現数を調査 男女の反響に差(→link)
このように女性が多いとされています。
つまり、女性視聴者層が不快に思うようなニュースが大河がらみであれば危険です。
◆ 「ジェンダー平等をかかげるのは時代遅れ」報道ステーションの女性蔑視CMがネットで炎上(→link)
憂慮すべき事態が大河ドラマでも起きました。
あの『応仁の乱』で一躍表舞台に躍り出た呉座勇一氏が、SNS上での問題発言から、時代考証を降りることになったのです。
◆NHK「人種や性別を差別的に扱ってはならない」 来年大河ドラマ 時代考証の呉座勇一氏が降板(→link)
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さて、この降板についてですが。
『麒麟がくる』の帰蝶役でも書いた記憶があります。
一人抜けたようで崩壊するのであれば、それは組織そのものに欠陥があるということ。
『鎌倉殿の13人』はかなり作りが盤石であり、あの程度で落城するとは思えません。
考証チームにせよ複数名おり、かつ研究分野で中核に近い側が残った。
ちょっと不気味な例えをしますと、人間は目や手足が片方失われても、適切な処置さえすれば命を救うことはできます。
ただ、内臓や脳を刺されると危険です。今回は致命傷ではない箇所の傷だったのでしょう。
東洋医学で診察すれば、士気低下は深刻な事態を生じさせ、ジワジワと盛り下がると現場にも悪影響が及びます。
そこで何をすべきか?
もちろん、いかにして盛り上げるか(やる気を引き出すか)を考えることであり、病身からの回復で効果的なのは栄養と休養ですね。
ハラスメントに詳しい専門家の招聘はよい手かもしれません。時代考証の木下竜馬氏はきっちりとジェンダーについて公式発表で触れています。
北条政子は『貞観政要』を愛読する智勇兼備の女性です。
演じる小池栄子さんは極めて聡明で感受性が強い方。
三谷幸喜さんは脛に傷のある者は名乗り出るよう訴えていた。
これは皮肉でも何でもない。そんな総大将の呼びかけが通じたからこその、この処断という解釈は十分できます。
いかがですか?
盤石でしょう。この戦、勝てますぞ!
そうそう、今回の件で「女性をエンパワメントする大河」あるいは「ジェンダーについて配慮した女性向け大河」として『江』『花燃ゆ』『青天を衝け』をあげることはおやめください。
「女の子はイケメンが好きぃ!『篤姫』の二番煎じ!」
「おにぎりマネージャーにほっこりきゅんきゅん!」
「イケメンの裸を見せたらおなごは泡吹いて倒れるかも!」
こういう古臭い広告代理店ノリがあるだけで、ジェンダー的には問題があります。
本作のジェンダー観点でのリストアップは敢えてしませんけど。
黒田基樹氏は『今川のおんな 寿桂尼』で書いておりました。
あるドラマのある女優と話したとき「時代劇は女性が輝けないから苦手」と言われ、そこで何か閃いたと。
「そりゃそうでしょw 戦国時代っすよw」
そんな風に笑い飛ばしたらそれまでのこと。
どうして苦手なのか?
そんな歴史は過去のことなのか?
女性が放つ輝きを見落としていないか?
そう立ち止まってこそ進む研究、学問、認識、そして歴史はあります。
わかりますよね。
何でもかんでも「ちょっとぉー男子ぃー」と小うるさい、学級委員長タイプの女が悪いってことにすれば気楽ですよね。
しかし、そんな学生時代は数十年前に終わりました。
ついでにシェイクスピアを勧めさせてください。
昨年の吉田鋼太郎さんは『麒麟がくる』の女性像をシェイクスピアと比較しておりました。
佐々木蔵之介さんは秀吉を演じていて『マクベス』を思い出したとか。
そんなふうに別の国の歴史と重ねることで、もっと深みが出てきます。
北村紗衣氏はジェンダー観点の評論にも詳しく、三顧の礼で迎えてもよいほどと言いましょうか。
日本史とシェイクスピアの比較論なんて盛り上がらないわけがないのですよ。
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では最後に『論語』より。
暴虎馮河、死して悔無き者は、我与(とも)にせざるなり。
虎とバトルしたり。
急流渡ったり。
それでも後悔すらしないようなイキリとは、私は一緒に行動せんよ。
本件はnoteにでも。
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【参考】
青天を衝け/公式サイト













