ラスプーチン/wikipediaより引用

ロシア

ロシアの怪僧ラスプーチン! 青酸カリ服用でも頭を砕かれても死なず?

こちらは2ページ目になります。
1ページ目から読む場合は
ラスプーチン
をクリックお願いします。

 

青酸カリ、殴打…どうしても亡くなってくれない

とはいえ宮殿内でブッコロすわけにもいきません。

貴族同士の間でよくあるディナーへの招待でラスプーチンをおびき寄せました。

主犯はロシアきっての名門貴族・ユスポフ公と皇帝の従弟・ドミトリー公です。

しかし青酸カリを混ぜた食事でも燭台で殴られても死なず、川に沈められてようやく死んだといわれています。

これじゃ神のご加護を受けているとか思われても仕方ありませんね。

「青酸カリの保存状態が悪くて、毒性が失われていたのでは?」

「そもそもパチモンつかまされてたんじゃね?」

とも言われているので、薬に対する疑問がないわけでもないようですが、頭蓋骨が砕けるほど殴られて死なないというのは強靭すぎましょう。

何かが見えていそうな姿のラスプーチン/wikipediaより引用

 

やはり神秘な力というより”怪僧”でしょう

本人は自分が殺されることを予見していたそうで、こんな風に言っていたとか。

「もし私を殺す人間が陛下のご一族ならば、皆様は悲惨な最期を迎え、ロシアにも長い間血が流れるでしょう」

ロシア革命と皇帝一家の最期、それに伴う内戦、そして後の粛清の数々など。

レーニン(左)とスターリン/wikipediaより引用

彼の国では当てはまることがあまりに多すぎるため、ラスプーチンが何らしかの神秘的な力を持っていたのは本当では?と考える人もいるようです。

「殺されるのがわかっていて抗わなかった」というのは美談として捉えられることが多いですしね。

ただし、正教会の聖人扱いにはなっていない(皇太子は聖人扱い)ので、やはり”怪僧”と捉えている人のほうが圧倒的に多いようです。

見た目的にも聖属性とか光属性より闇とか魔とか不死とかが似合ってますしね。

あわせて読みたい関連記事

血友病とヴィクトリア女王
悲劇の血を継ぐヴィクトリア「血友病」の恐怖がヨーロッパを襲う

続きを見る

偽ドミトリー騒動
ニセモノが皇帝になるってマジ?しかも3名!ロシア偽ドミトリー騒動

続きを見る

キエフ大公妃・聖オリガ
ウクライナで起きた聖オリガの壮絶復讐劇~生き埋め!斬殺!炎風呂!

続きを見る

捨て身のモスクワ焦土作戦! ナポレオンをタコ殴りにしたアレクサンドル1世

続きを見る

レニングラード包囲戦
死者100万人のレニングラード包囲戦『レーナの日記』著者は16才少女

続きを見る

アレクサンドル1世
ナポレオン軍を殲滅したロシア皇帝・アレクサンドル1世は不思議王だ

続きを見る

帝政ロシア・ロマノフ朝が滅亡しロシア革命が起きるまで

続きを見る

ロシア革命の微妙な百周年 プーチン大統領も発言を避けたくなるその背景

続きを見る

長月 七紀・記

【参考】
『甦るロシア帝国 (文春文庫)』(→amazon
ラスプーチン/wikipedia

TOPページへ

 



-ロシア
-

×