『おんな城主 直虎』感想レビュー第3回「おとわ危機一髪」 弱い! 弱いぞ井伊一族、大丈夫か!?

 

こんばんは、武者震之助です。
先週は崖っぷち、今週は危機一髪と、毎回ベリーハードモードが発動しそうなサブタイトルです。おとわの運命やいかに?

 

おとわの強硬手段に義元激怒 駿府へ来いとの命令が

鶴丸との縁談を断りたいおとわ(井伊直虎)は、剃髪という強硬手段を取ります(しかも血まみれ)。ウィッグではなく、本当に剃ったそうです。
おとわの行動に周囲は呆れ、振り回されます。

これには今川義元も激怒。忠義の証として、おとわを人質として駿府に送るようにと書状が届きます。
井伊直平は激怒して戦うしかないと主張。昨年の矢沢頼綱に続き、一族長老が年を経て丸くなるどころか一番血気盛んなパターンのようです。むしろ何故彼がここまで長生きできたのか不思議なほどです。
井伊直盛が「ご隠居様はご乱心だ」とつぶやくと、直平は怒ります。
ここで直盛も感情的に反論。どこの親が娘を人質に出したいものか、しかし断れば今川家に潰されてしまうと訴えます。絶対に味わいたくない板挟みです。

直平はなおも激昂し、
「お前は、とわが佐名のような目にあってもいいと思うのか!」
と言います。
直平の娘で直盛の叔母にあたる佐名はどんな目にあったというのでしょうか。直盛は言葉を失います。

ここで猫を抱き酒器を手にした南渓和尚(南渓和尚)が登場。井戸の横で座り込むとわを見つけます。
とわは泣き叫び、南渓に相談します。
「こんなことになったのは和尚様のせいだ! 和尚様が答えは一つではないから……」
しかし、和尚に「答えが粗末だったからではないか?」と言われ、気丈なおとわもすっかり参ってしまい泣き叫びます。こんなかわいいおとわちゃんを泣かせるな! 今川許せん……と心に響くものがありますね。

南渓はここで、いっそ今川にとわの出家を認めさせたらどうかと切りだします。今川は井伊が勝手に行動することに怒っていて、とわの出家の意味がわかっていないのではないか、というのです。

とわが出家したら彼女は婿を迎えられないので、次の当主はとわの夫以外の誰かになります。その当主を今川から送り込むことができるわけで、むしろ今川にとっては好都合なのです。そう言えば出家を認めるのでは?というわけです。

そうしておいて、ほとぼりが醒めたらとわを還俗させるわけです。出家させることで人質を逃れ、今川の怒りも解ける一石二鳥の策。なるほど、なかなかこの和尚もただの猫好き酒好き担当ではありません。

 

美人娘・瀬名は龍王丸の妻の座狙うも不幸の翳が漂い

南渓は駿府で太原雪斎に会うことになったととわに告げます。とわは駿府にいる叔母・佐名はどんな人かと問いかけます。彼女は南渓の妹にあたりますが、井伊の人は誰も語りたがらないそうです。南渓は苦い顔をしております。
南渓のあとを追い、とわは駿府(現在の静岡県静岡市)へ出立。すぐに戻ることになるだろう、と楽観的なとわです。

その頃、何者かが鶴丸を捕らえていました。
鶴丸誘拐の知らせが直盛の元に届きます。犯人は……直平。って、ご隠居一体何やっているんですか! 直盛は険しい顔で直平に会うため出立します。

とわは賑やか、華やかな駿府の街並みを見て、歓声を上げます。
昨年の安土や大坂ほど栄えてはおありませんが、井伊谷よりはるかに発展しています。瓦葺きの屋根、賑やかな店、すっかり大都会ですね。とわは人質であることも忘れてはしゃぎ回ります。
今川の屋敷に案内されたとわはの元に、鞠が転がってきます。持ち主は着飾った少女でした。こわばった顔の少女ですが、とわが坊主頭を見せると打ち解けて笑います。

少女の名は瀬名。それにしてもこの子役の丹羽せいらさん、奈々緖さんにそっくりで驚きます。瀬名(後の築山殿・徳川家康の妻)は、義元の息子・龍王丸(後の今川氏真)の妻になるため、彼の趣味である蹴鞠の練習に励んでいるそうです。うーん、この子……史実を抜きにしてもこの時点で不幸フラグが立ちすぎていて、辛くなってきました。あとでこの初登場を思い出してきっと泣いてしまうんだろうなあ。誰にでもこういう夢を語っちゃう子って危ういんだよなあ。

 

瀬名の母も美人ながら圧倒的薄幸オーラ!

瀬名の母である佐名がここで登場します。
な、なんという圧倒的な薄幸オーラ!
佐名は哀しげな顔でとわを見つめ、去ってゆきます。

とわが庭を見ると、育ちのよさそうな貴公子が蹴鞠をしています。とわは叔母の佐名は何故ああなのか乳母のたけに尋ねます。たけは暗い顔で、佐名は太守様=義元のお手つきになったのだと説明します。当然のことながらとわには意味がわかりません。
たけの苦悩をよそに、おとわは「お手つきってつかまえたってされること?」と混乱しております。たけはさらに「飽きたら雑巾のように捨てられたのです……」と続けますが(雑巾は流石に酷いのでは)、とわは理解できません。ここのずれまくった「たけ&とわの会話」はギャグポイントかもしれません。ある意味昨年以上に今年の笑いのポイントは独特ではないかという気がしました。

ここで直平が怒り、直盛が苦い顔をしていた理由が判明。娘を飽きたらポイ捨てされたら、そりゃ父親なら激怒しますよ!!

一方で南渓は雪斎と会談中です。見るからに雪斎は身分が高いことがわかります。南渓も改まった格好です。
この智恵者に、南渓は弁舌でかなうのでしょうか。
僧侶同士の頭脳バトルも今後見られるのでしょうか。

ここで南渓がとわと再会。
とわは南渓から書状を預かり佐名に渡すよう頼みます。ここで寿桂尼の名が登場。書状の中身は寿桂尼へ取りなしを頼むもののようです。

とわは佐名の元を訪れます。こうして主人公におつかいをさせることでメインプロットに絡ませるのは昨年と同じ手法です。佐名は書状を読むとわなわなと震え「よくもこのようなことを頼めたものじゃ! 生臭(=南渓)に恥をしれと申し伝えよ!」と激怒します。

南渓は、心が揺れていることだろう、そういう性分だ、と動じません。
が、その策はことごとく失敗しています。雰囲気はあっても、彼も井伊一族。昨年の真田と比べるとそこまで知恵が回るわけでもありませんでした……。

続きは次ページへ

 

ページ:

1

2

やっぱり天才!?
織田信長【入門編】
桶狭間から本能寺までの49年を最新解説!





関連記事

コメント

    • 匿名
    • 2017年 1月 29日

    @戦国未来
    実は、実兄妹ではなく元恋・・・ゲフン、ゲフン?

    • 匿名
    • 2017年 1月 29日

    「お手つき」のあたりは絶妙で笑いました。
    特に、とわに「キツくか、痛くされたのか?」と問われたたけの、一瞬言いにくそうな表情。
    本放送で爆笑し、面白かったので再放送も見てまた吹きました。

    • 匿名
    • 2017年 1月 28日

    小野が本当に井伊家の行く末を心配している、しかも今川旗下でやっていくのが筋と思っている、なら
    井伊家の為大事な手の一つとして、今川の良家or重臣の家からおとわの婿を引っ張って来る事は欠かせないと思います。
    そんな大事な大事な枠に格下家臣自分の息子を押し込んで
    「運のよい事~」等々言っている時点で、
    政直に井伊家を案じる気配など欠片も感じませんが…。
    「勇み足を~」の台詞の時、彼ほくそ笑んでましたよ。直満アホだね、っていう皮肉でしょう。

  1. @TMK

    妹と思わせておいて、実は・・・ネタばらしは第20話で。

    • 匿名
    • 2017年 1月 26日

    小野政直は、悪く受け取れば「井伊家乗っ取りを企む奸臣」という位置付けなのかとも思えますが、ここまでの各シーンを見ていると、本当に乗っ取りそのものが目的なのかは「?」と感じるところも少なからずありました。
    第1話で、直満の様子を「勇み足を踏まねばよいが」と危惧しているシーン。政直がもし単に簒奪の機会を狙っているだけの人物なら「勇み足を・・・」という案じるような言葉は出ないのではと感じるところ。
    そのあとの第2話で、鶴丸にとわとの婚約を告げ、断られると「ならば弟と結婚させるだけ」と言い放つあたりは「やっぱり悪人、奸臣?」とも感じるのですが、第3話で鶴丸誘拐の報せを受けたときの顔は、子を案じる父の顔。決して「謀を邪魔された策士の顔」ではなかったように感じます。
    政直の意図の中心は、「小野家の存続、生き残り」なのでしょうが、小野家は小野家として井伊家とは一定の距離は保ちつつ、井伊家の頼りなさ・不甲斐なさから、次第にその距離・溝は開いていく・・・のでしょうか。
    単なる悪役だけで終わってほしくはないところ。政直の真意がどこにあるのか、今後の展開を注視したいと思います。

    • 毬句林
    • 2017年 1月 24日

    今回の話を見て、昔なにかの本で読んだ記憶のある静岡の県民ジョーク(?)を思い出しました。その内容は…

    もしお金に困ったら…
    駿河の人はコジキになる
    遠州の人は強盗になる
    伊豆の人は詐欺師になる

    今川家の人々のどこかおっとりした雰囲気や、直平爺さんの血の気の多い辺りが、なんとなく当てはまるような。

    • 毬句林
    • 2017年 1月 24日

    あの蹴鞠のシーン、勝つまで粘るとわと最後に負ける龍王丸の二人の対比で、井伊と今川の行く末を暗示させているようにも見えました。
    今年の大河も、昨年とは別の意味で楽しみです。

    • 匿名
    • 2017年 1月 23日

    お手つき、飽きたら捨てられた…のくだりは、コアな知識を持って見ると「おおっ!フラグだ!」と、思えてきます。(佐名と似ているようで似ていないエピソードを持つおとわの義息子の…。)
    築山殿や氏真の登場など他にも布石が多く、それなりに楽しめました。

    • TMK
    • 2017年 1月 23日

    最後の最後に佐名が南渓の妹とのネタ晴らしがありました、
    南渓の自信はそこだったのでしょう、やはり策士として描かれそうですね、今回の軍師ポジでしょうか。
    因みに還俗は簡単ですよ、あまり聞かないのは還俗して俗人になってもメリットないから普通やらないだけです。
    そもそも義元が当主になるために還俗してます。
    (もちろん大名家系という立場的な問題で、兄が死ななきゃ許されなかったとは思いますが)

    なにげに今回は良い今川な描き方をしそうですね、今川好きなので楽しみです。
    まぁ始まって3回目なので、評価はまだ早いですが今のところ悪い印象は無いです。

    でも視聴率は落ちる予感、まぁ私は気にしませんが、
    叩きたい人の材料になりますからね、そこを一番危惧してます。
    AKBをテコ入れで出すとか、ほんともう勘弁なので。

    • 匿名
    • 2017年 1月 23日

    某竹千代君なんか、おとわと同じ今川初訪問で、太守の息子どころか太守の目の前で、
    一応約束して施行している蹴鞠勝負どころか誰にも許可取ってない庭先立小便して、
    それでも今川家臣には怒られる+義元には肝が据わってるネと笑われただけ、
    っていう言い伝えがあるので、今川館の人達は子供には許容範囲が広いんだろうかと
    何となく納得してしまった自分がいます(笑)。

    龍王丸君、体力勝負に持ち込まれてるって気づいた時点で
    自分が「今日はここまで!」って言えば誰も逆らえないのに
    それに気づかなかったんですね…うーん、おぼっちゃん。

    • 匿名
    • 2017年 1月 23日

    井伊は頼りない人ばかりですね。
    還俗もそんな上手くいくのか、普通は無理だろうと思うんで、当時も行き当たりばったりに出家させたんではと思えなくもないんですが。
    今川家の恐ろしさもいまいち伝わらないし雪斎や寿桂尼の凄さもよくわからない。
    蹴鞠のシーンも、あんな不躾に勝負挑んで何度もしつこければ周りが止めませんか。
    脚本家の方は原作あるドラマばかりで評価されてる方みたいなので、オリジナルでしかも大河って荷が重いんじゃないでしょうか。

    • にわかファン
    • 2017年 1月 23日

    ここまで平凡な一族を見せる大河も珍しいです。
    凄く親近感が湧きます(笑)
    信長の野望で真田一族では地味?な信之が弱小大名では救世主クラスの能力を持っていることが痛いほどわかります。
    この一族が江戸時代では譜代筆頭にまで出世をするのですから、歴史はわからないものです。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本史受験の参考書!

「日本史オモシロ参考書vol.1」
著:長月七紀

井伊直弼って本当は悪い人じゃない!?
織田信長の前にも幾度か攻め込まれている、暴れん坊の比叡山延暦寺。

などなど日本史受験と関係のある人物・事柄のトホホな話を一冊の参考書としてマトメてみました!

価格250円※Kindle読み放題対応

書籍情報『戦国診察室』

アマゾンの戦国本ランキングで1位(一時)になった書籍『戦国診察室 お館様も忍びの衆も歴女医が診てあげる♪』
戦国診察室帯アリ450
税込価格1,728円(現在アマゾンでは各小売店様のプレミア価格で発売されてます)

配信先

武将ジャパンでは下記サイトへの記事配信を行っております。

日刊SPA!

シミルボン

facebook

本郷和人歴史キュレーション

東大の歴史研究第一人者、本郷和人教授が登場! 最先端の歴史を堪能しましょう

hongokazutoeye

コミック版『戦国ブギウギ』

当サイトで連載中の『戦国boogie-woogie』(アニィたかはし)がコミックで販売されます!!! 戦国ブギウギ表紙イメージB
ページ上部へ戻る