血洗島の渋沢家では、藍の葉作りが始まりました。
丁寧な描写で工程が描かれていきます。
今週も褌姿になって、一生懸命作業をする栄一。藍色の衣装も綺麗です。
発酵から百日が経過すると「すくも」ができあがる。そしてそのすくもを液状にすると、あの綺麗な藍色の材料となるのだとか。
伝統産業の美しさ。埼玉県の魅力を伝えようというところでしょうか。
喜作と栄一の会話では、『イソップ物語』が『伊曾保物語』として伝わっているとわかります。
商人たちも、海外文学に接することができた。
栄一は、なんと江戸に連れて行ってもらえるのだとか。
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家康タイム「お気に入りの外国人」&ペリートーク
「こんばんは、徳川家康です」
今週も始まりました。流行語になっちゃう勢いですが……。
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今週はお気に入りの外国人の説明です。
一人目はマルコ・ポーロ。『東方見聞録』でおなじみです。
二人目はウィリアム・アダムス。リーフデ号で日本に来た方ですね。
Amazonプライム『MAGI』がシーズン2以降もあれば、より詳しく学べそうな人物です。
3人目はラナルド・マクドナルド。
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マクドナルドは、まだ日本が鎖国(制限外交)をやってるときに受け入れられた珍しいパターンですね。
そして運命の外国人ペリーの登場です。
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巷では早くも「(顔が)ソックリ!」と話題になっているペリーが、いろいろと説明してくれます。
ちょっと補足しますと、幕府は「南北戦争もあってしばらくアメリカは来ないかも……」とちょっとガードが緩かったんですね。
『八重の桜』の初回オープニングは、南北戦争からでした。
女子教育の意義を大河で学ぶ
舞台は尾高邸へ。
惇忠が『論語』「里仁」を学んでいます。
君子は言に訥にして、行いに敏ならんと欲す。
妹の千代がその意味を聞いてくると、周囲は女子だからいらないと返答。そのことに千代は反発します。
同じ千代でも、朝ドラ『おちょやん』とは大違い。あのドラマでは酷い家族構成ですが、こちらはみんな優しくて安心です。
千代の願いを聞き入れ、ためになる言葉を教えてくれるようになりました。
なんでもこれは、無口でペラペラ喋ってばかりだとよろしくないという意味だそうです。千代はすっかり理解して「それでは栄一はだめだろう」と言います。
思わず、くしゃみをしてしまう栄一。さすがにこの演出は……。
江戸は商いの街
そんな栄一は江戸へ向かいます。
「父さま、江戸は今日が祭りか」
そう言ってしまうほど賑やかな江戸の街。100万人近い人口がいたとナレーションで説明されます。VFXとセットも駆使しておりますね。
栄一は感激しています。
「父さま、俺はうれしい。この街は商いでできてる」
いきなり商業都市だと見抜いて、なんでもしゃべってしまう栄一。
するとそこで平岡円四郎とその妻と運命的な出会いを果たします。
今回の出会いは一瞬だけで、江戸武士・円四郎の興味を掻き立てるようなシーンですね。
このあと、父と子は神田紺屋町へ。商いの仕組みが説明されます。
そして江戸の城には公方様がいると説明され、場面は慶喜パートに移ります。
家慶が水戸の親子を嫌った理由
慶喜は心優しい人物なのでしょうか。
病床にいる徳川家慶のことを気遣い、
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カナリアを持ってきます。海外産の鳥を飼育するほど海外との交易もある。そんな演出でしょうか。
水戸の父子が、将軍・家慶に嫌われた理由も明かされました。
嫉妬です。
世の中には、将軍よりも斉昭の方が優れた君主であると陰口を叩くものがいたとか。それゆえ斉昭が嫌いだったそうです。
徳川斉昭とは傑物なのでしょう。
「尊攘」と大きく習字を描くあたりから、大物感を漂わせています。
そんな家慶も、慶喜の顔を見ると憎しみが安らぐとか。
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慶喜がチャーミング設定なんですね。草彅剛さんにぴったりかもしれません。
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