家臣たちと一通り世間話をして帰宅を促すと、家老たちは「いよいよ、もうアカン、頭も働かんようになった」と主君・織田信長のことを小馬鹿にする有様だった。しかし……。
夜明けに、今川方からの攻撃の報を聞くやいなや「人間五十年」の舞を踊ると、立ったまま食事を取り、そして出陣。
2千騎ほどの兵で3万、4万ともいう今川軍へ襲いかかったのだった。
嵐
◆「その日の雨は、石か氷のようだった」と信長公記に書かれるほど。織田軍は「熱田大明神の神慮」だとして喜んだと言います。まぁ、今川義元の首を取れるとまでは思っておらずとも、大雨の中でしかも少数でしたら兵を退くときも行軍しやすいですしね
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決着
◆今川義元へ最初に襲いかかったのが服部春安(服部小平太)。首を取ったのは毛利新介(毛利良勝)でした。
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最前線
◆ピンチはチャンス――とはよく言ったもので、この桶狭間の戦いを機に松平元康(徳川家康)は独立を果たします。とはいえ負け戦の撤退戦はラクではなく、一時は自害を考えたほどだったと伝わります。詳細は↓
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合戦報酬
◆笄斬り(笄事件)で信長お気に入りの茶坊主をたたっ斬り、出仕停止とされていた前田利家。無断で合戦に参加して、首級を挙げました。なお、織田軍全体で取った今川軍の首は3千と記されてます。さすがに盛ってる気がしますが、いずれにせよ大勝だったのは間違いなかったわけで。
戦国ブギウギ 次の話は……。
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