毎週土曜日13時50分に大河ドラマ『べらぼう』をマンガで振り返る――。
第2回放送は平賀源内(安田顕さん)を探し求めて、蔦屋重三郎が厠の男に声をかければ、なんと紹介してくれるというじゃあーりませんか。
なんでもその男、貧家銭内という名前で……なんだか平賀源内とかぶるようなかぶらないような。
史実で、貧家銭内の元ネタはあったのかな?ということで、さっそく漫画で振り返ってみましょう!
吉原細見
◆雑誌でも書籍でも、あるいはWEB媒体の記事でも。
“リード”部分ってとにかく重要であります。
「誰が書いても同じじゃないの?」と思われるかもしれませんが、似ているようでどこか違うものが出来上がり、売上やアクセス数にも影響してくる――ゆえに平賀源内に頼みたいのでしょう。
それを何の経験もない蔦屋重三郎が肌感覚でわかっているというのが、実は非常に凄いこと。
探索
◆一刻も早く探し出して原稿を書かせなければ、下手すりゃ印刷に間に合いませんからね。
印刷所の〆切りは絶対――出張校正バンザイ!それが出版業界の定説です。
貧家銭内
◆「平賀源内」となんとなく似ている「貧家銭内」。
いかにもその場で思いついたような、フザけた名前でありますが、実はこれ、平賀源内が実際に使っていたペンネームでした。
劇中で“山師”にも触れてましたが、平賀源内は秋田での鉱山採掘に失敗してしまい、生活に苦しくなってこの名前を思いついたようです。
ドラマの中で木炭を売りつけようとしておりましたが、その頃は他にエレキテルはじめ以下のようなものを手掛けています。
・磁針器(羅針盤やコンパスのようなもの)
・平線儀(水位などの測量で使われる)
・火浣布(石綿を使った燃えない布)
・寒熱昇降器(寒暖計)
・自惚鏡(ガラスに水銀を塗った鏡)
本草学者である平賀源内は、植物や鉱石に造詣が深く、そこから色々と発明を手掛けていたんですね。
田沼の時代を盛り上げた平賀源内!杉田玄白に非常の才と称された“山師”の生涯とは
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詳しくは上記の記事にもありますが、単なる山師ではなかったのです。
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