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【まんが『大河ブギウギ べらぼう編 第10話』】
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青楼美人合姿鏡
◆史実では勝川春章と北尾重政という当時の二大絵師を起用して作成された『青楼美人合姿鏡(せいろうびじんあわせすがたかがみ)』。
松葉屋に掲載されている瀬川のページは以下の通りです!

松葉屋で本を読む瀬川『青楼美人合姿鏡』/国立国会図書館蔵
弱点
◆複数の版木を使って、カラフルな印刷を施した錦絵。
その弱点は、なんといってもコストでしょう。
とにかく作業工程が大変でして、色ごとに版木を分けて彫っておき、何度か置き換えて擦る――と言葉で説明しても難しいので、以下の動画をご覧ください。
いかがでしょう?
版木がちょっとでもズレたら途端に失敗作になるわけで、当時から
・絵を描く絵師
・版を彫る彫師
・色を摺る摺師
の専門職に分かれていました。
現在、名を残すのは絵師だけですが、『べらぼう』ではダチョウ倶楽部肥後さん演じる彫師なども注目されますよね。
今後は摺師でも注目される方が出てくるのかな……ということで、来週もまたよろしくです!
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漫画:アニィたかはし
文:五十嵐利休
◆本マンガの過去記事は以下のリストからどうぞ!
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【参考】
べらぼう/公式サイト