まんが戦国ブギウギ

まんが戦国ブギウギ7話 その夜、倒木するほど嵐の中を信長たちは駆け抜けた

2019/12/30

その夜の信長は、普段と変わらぬ様子だったという。

家臣たちと一通り世間話をして帰宅を促すと、家老たちは「いよいよ、もうアカン、頭も働かんようになった」と主君・織田信長のことを小馬鹿にする有様だった。しかし……。

夜明けに、今川方からの攻撃の報を聞くやいなや「人間五十年」の舞を踊ると、立ったまま食事を取り、そして出陣。
2千騎ほどの兵で3万、4万ともいう今川軍へ襲いかかったのだった。

 

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◆「その日の雨は、石か氷のようだった」と信長公記に書かれるほど。織田軍は「熱田大明神の神慮」だとして喜んだと言います。まぁ、今川義元の首を取れるとまでは思っておらずとも、大雨の中でしかも少数でしたら兵を退くときも行軍しやすいですしね

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決着

◆今川義元へ最初に襲いかかったのが服部春安(服部小平太)。首を取ったのは毛利新介(毛利良勝)でした。

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最前線

◆ピンチはチャンス――とはよく言ったもので、この桶狭間の戦いを機に松平元康(徳川家康)は独立を果たします。とはいえ負け戦の撤退戦はラクではなく、一時は自害を考えたほどだったと伝わります。詳細は↓

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合戦報酬

◆笄斬り(笄事件)で信長お気に入りの茶坊主をたたっ斬り、出仕停止とされていた前田利家。無断で合戦に参加して、首級を挙げました。なお、織田軍全体で取った今川軍の首は3千と記されてます。さすがに盛ってる気がしますが、いずれにせよ大勝だったのは間違いなかったわけで。

戦国ブギウギ 次の話は……。

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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