まんが戦国ブギウギ武田三代記

なぜ信虎は本拠地を躑躅ヶ崎館に移動したのか【マンガ武田三代記3】

2022/07/10

「人は城、人は石垣、人は堀……」という言葉の印象が強すぎて、城を重視していなかった……?と誤解されがちな武田信玄と武田家。

当然ながらそんなワケはなく、むしろ重要視していたことは川中島の戦いからもわかりますが、

第一次川中島の戦い
第一次川中島の戦い ポイントは塩田城~信玄も謙信も城を中心に動いていた

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それは父の武田信虎とて同じ。

本拠地を躑躅ヶ崎へ移動したのも信虎でした。

甲斐武田氏はもともと石和エリアとの縁が強かったのですが、そこから脱却して京風の街づくりを意識したのです。

直線的な道で東西南北を区画するのに加えて、足利義満・花の御所を模した建物が作られたほど。

しかも、単にミーハー趣味で取り組んだわけではなく、室町幕府との結びつきという政治的配慮も考えるなど、なかなか決断力と行動力に優れた方だったことが浮かび上がり……というわけで、戦国ブギウギ武田三代記vol.3、スタート!

◆前話を読みたい!という方は以下のリンクからご覧ください

大井攻めで大惨敗!今川に挟撃された信虎は【マンガ武田三代記2】

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◆信長・秀吉・家康の天下統一を描いた戦国ブギウギ

◆聖徳太子の時代から幕末までの超長距離をコツコツ歩んだ日本史ブギウギ

 


引越し

◆元々は敵対していた大井信達(のぶさと)の娘・大井の方を妻とした武田信虎

最初に生まれた長女は、後に今川義元に嫁ぎ、信玄の姉でもある定恵院です。

 


躑躅ヶ崎

源義光を甲斐源氏の初代として数え、信虎で実に第十八代。

甲斐国には武田の庶流がアッチコッチに点在しており、勢力が分散していました。

甲斐源氏の宗家である武田家当主として信虎は甲府に拠点を持っていきます。

 

新居

◆永正16年(1519年)8月15日に鍬立式(くわだてしき)が行われ、12月に躑躅ヶ崎館へお引越し。

現代では武田神社となっているその館は、山を背にした甲府盆地の中央北側に位置していました(以下の地図をご参照ください)。

この立地が信玄誕生の地とも密接に関わってくるのですが、それはまた少し先の話にて。

ちなみに、この鍬立式の日に北条早雲が亡くなっています。

 


反旗

◆今井信元は鍬立式を始まる前にも、信虎の集権化を嫌って合戦していました。

信虎の治世はこの手の騒動の連続。

永正17年(1520年)5月、上記の通り、栗原信友・大井信達・今井信元が蜂起したため、

それをならしてから信玄に強制代替わりとなったのですね。

信虎の功績が無視できないのは、こうした流れがあるからだったりします。

例えば織田信長も家督を継いでから尾張統一まで14年間という相当な年数がかかっていました。

 

裏切り

◆この子・竹松は、戦国ファンでも知らない方が多いかもしれません。

大永3年(1523年)11月に7歳で亡くなってしまうため、特筆すべき功績や事件もなかったんですね。

もしも健康優良児だったら、また次元の違う内紛となっていたことでしょう。

 

決意

◆そして生まれたのが、あの武田信玄なのですが、大井夫人はそれだけでなく

武田信繁
武田信廉

という信玄の躍進には欠かせない二人の弟も産んでいます。実はこちらも凄い功績だったりしますよね。

 

要害山城

◆せっかく躑躅ヶ崎へ引っ越してきたばかりなのに、

信虎「要害山城へ逃げろ」

とは何事なのか?

そう感じられる方は多いでしょう。

実は要害山城とは詰城であり、躑躅ヶ崎に万が一のことが起きそうなとき、事前に逃げておくための城。

立地的にかなり近いことが以下の地図からご理解いただけるでしょう。

左下にある「武田神社」は現在の姿で、当時は躑躅ヶ崎館となります。

本当にすぐ近所だったりします。

※当然、信玄はこんなところで合戦などしていませんが……。

 

誕生

◆ついに生まれた武田信玄!

一つ前の話は以下の記事からよろしくおねがいします。

大井攻めで大惨敗!今川に挟撃された信虎は【マンガ武田三代記2】

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漫画:アニィ高橋
文:五十嵐利休

◆信長・秀吉・家康の天下統一を描いた戦国ブギウギ

◆聖徳太子の時代から幕末までの超長距離をコツコツ歩んだ日本史ブギウギ

【参考】
柴辻俊六/平山優/黒田基樹/丸島和洋/柴裕之/鈴木将典『武田氏家臣団人名辞典』(→amazon
武田氏研究会『武田氏年表 (信虎・信玄・勝頼)』(→amazon
平山優/株式会社サンニチ印刷『信虎・信玄・勝頼 武田三代』(→amazon
ほか

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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