2021年2月28日発売の『フィギュアーツZERO 鬼滅の刃 冨岡義勇 -水の呼吸- 約170mm』/amazonより引用

明治・大正・昭和

『鬼滅の刃』冨岡義勇との付き合い方~コミュ障で片付けず本質を見てみよう

『鬼滅の刃』作中で一番最初に登場する柱・冨岡義勇。

水の呼吸の使い手であり、己の命を賭けてでも禰豆子を救うと言い切ったその胆力――正直、カッコいいですよね。

ビジュアルにしたって美形でクールで、さらにアニメ版の声優が櫻井孝宏さんとくりゃ、完璧過ぎなようにも思えます。しかし……。

彼には決定的に残念なところもあります。

極度の言葉足らずで、友達は少なさそう。

現代で言えば【コミュ障】認定されてしまうところですが、そんな冨岡義勇のようなキャラクターでも社会から抹殺しないのが『鬼滅の刃』の良いところ。

アナタ自身あるいはアナタの周囲にも、彼のようなタイプは存在するでしょう。

そこで本稿では僭越ながら冨岡義勇を分析しつつ、その接し方付き合い方なども同時に考察してみたいと思います。

 

義勇は嫌われていないのか?

そんな義勇のクールな先輩像は、胡蝶しのぶとのやりとりで沈没します。

那田蜘蛛山編に駆けつけるクールな義勇としのぶ。そこでしのぶは、 禰豆子を発見、鬼として討伐しようとします。そんなしのぶを止め、禰豆子と炭治郎側につくのです。これに対して、しのぶはこう返します。

「鬼とは仲良くできないって言ってたくせに何なんでしょうか。そんなだからみんなに嫌われるんですよ」

そして義勇は?

「俺は嫌われてない」

これには読者も炭治郎もびっくりだよ!

しのぶはさらにこう来る。

「あぁそれ……すみません嫌われている自覚が無かったんですね」

「余計なことを言ってしまったようで申し訳ないです」

義勇はショックを受けたように見えますが……ここで、私なりに彼の気持ちを考えてみました。

心当たりは、あると思う。友達がいないというか、好かれないというか。まぁ、馴染めない。そういう言動を実際に義勇はボソボソと言っている。

心外! ハッキリ言われると、なまじ薄々わかっているだけにショックを受けるけど。だから「俺は嫌われてない」と返すけど。

無自覚ではないと思う。

むしろうっすらと肯定したい気持ちはあるのではないかと思います。

だいたい、義勇だって、友達をたくさん作って宴で踊りたい性格でもないでしょうに。

ただ、そう認めるのは嫌だ。彼なりにそんな葛藤はあるのでしょう。

ファンブックによれば、全員の柱からではないものの、実際に嫌わっている者もいると明かされてもいる。

それは仕方ないでしょう。だって、ああいう奴がそばにいて、あなたは好きになれますか?

 

意思疎通できない義勇の柱合会議

なんで義勇は嫌われているのか?

そのあたりは、柱合会議でわかってきます。

第1回:突然切腹を言い出す水の呼吸

・義勇、他の柱と距離を空けている……

やはり、薄々嫌われていると思っているからですよね?

距離感がつかめないのか? 他人が近いと単に嫌なのか? どのみち、無言で距離を空けている時点で相当感じ悪いですよ。

・禰豆子の処遇で切腹宣言

しのぶ相手でも揉めた禰豆子の処遇に対して、義勇を含めた水柱関連者は、もし何かあったら切腹すると言い切ります。いい話だとホロリときそうですが、ちょっと待て。

腹を切ったからといって、損害は保証されないんだぞ! 切っても何かあってからじゃ遅いんだぞ!

そもそも、何か起こらないとする保証と関係ない。これは不死川実弥がいう通りだ。

説明不足だ。なんなんだよ……ただでさえ無口で言葉足らずの義勇がいきなり「切腹する」と宣言したところで意味がわからない!

確かにちょっと不気味だし、意味がわからないし、チームワーク無茶苦茶ですね。“ほうれんそう”(報告・連絡・相談)をしのぶさんあたりに教わろうか。

第2回:絶望的なコミュニケーション力不足

そして第2回では、さらに悪化します。

・痣の話でやらかす、無駄にややこしい考えすぎの義勇

不死川実弥「チッ そんな簡単なことでいいのかよォ」

義勇「これを簡単と言ってしまえる簡単な頭で羨ましい」

ここで実弥が突っかかると、義勇は涼しい顔で「何も」と言います。

シラを切っているのか、それとも心底そう思っているのか、どちらなのか。

義勇は無表情なのでわかりにくいのですが、そもそもが思考回路が無茶苦茶複雑で、あの涼しい顔の裏は情報過多なのだと推察できます(これについては後述)。

・怒涛の塩対応が続く!

そして、そのあともこうです。

「あまね殿も退室されたので失礼する」

「六人で話し合うといい 俺には関係ない」

「俺はお前たちとは違う」

義勇は歩み寄らない。話し合う気力すら湧いてこない。どんだけ投げ出してるんだ。

しのぶも「さすがに言葉が足りませんよ」とこれには言いますし、嫌っている風柱と蛇柱のコンビは義勇に厳しい言葉を投げかけるのです。

義勇は、柱個人が嫌いというよりも、話し合うことそのものが苦手で無駄だという意識を感じます。

自我が強固であり、自分の意識で正しいと感じたら突き進める。もしも炭治郎と禰豆子が出会った隊士が義勇以外であったら、二人ともどうなっていたのかはわかりません。

※続きは【次のページへ】をclick!

次のページへ >



-明治・大正・昭和
-

© 2020 BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)