どうする家康感想あらすじレビュー

どうする家康感想あらすじ

『どうする家康』感想あらすじレビュー第3回「三河平定戦」

そろり、そろり……家康一行は鳥居忠吉が隠していた金や武器を取りに行きます。

まるで昔のダンジョンRPGのようだ。

しかも、ここで酒井忠次がお得意の“えびすくい”をご披露。

宴会芸で喜びを表現したいのでしょうか。

忠義の老将として崇敬される鳥居忠吉のエピソードは、描き方一つで作品の方向性が見えてきそうですが、今回はそういう仕立てなんですね。

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ともかく先へ進みましょう!

 

あらすじ:サバサバした網浜さんリスペクト版

NHKでは『ワタシってサバサバしてるから』のドラマ版を放送しています。

このドラマは痛快で、私は悟りを開きました。自サバ女こと網浜さんを見習ってサバっと見れば今年の大河もイケるんじゃね?

てなわけで、いってみよー!

みんな〜、サバサバしてる~? サバっと今週のあらすじ追っていくね。

故郷の岡崎へ戻った松平元康なんだけど、打倒・信長は無理ゲー、無理ゲー。相手ラスボスだし、RカードでSSR倒そうとしても無理っしょ。

で、イケメンだけどヘタレの今川氏真は援軍もよこさねーし! マジこーゆーのむかつくよね!

でも、空気を読めない本多忠勝なんからは、織田に寝返るべきだと言い始めるワケ。脳筋だからさ、仕方ないっていうか。

でも家康ちゃんとしては……って元康だっけ? サバサバっと気にしないとこ。ともかく家康ちゃんは駿府に愛しの瀬名ちゃんもいるし、今川を裏切れないワケ!

そんな中、イケオジな伯父の水野信元が、岡崎城にゴッドマザーを連れてくるの!

それは16年前に生き別れた元康の母・於大!

そりゃ大河主演のSSRカードが説得するなら聞くしかねーな!

そもそもさ〜、家康ちゃんと信長はBLじゃん? ボーイズがラブしてんじゃん!

イケメン同士でイチャイチャしたら視聴率爆あがり、トレンド一位獲得できるし。それにネチネチいう奴がおかしいんだって。

アタシみたいにサバサバしてると気にならないんだけどさあ〜。ネチネチした陰キャは時代考証がどうこう言うじゃん。

どうでもよくね?

大河主演まみれじゃん!

去年なんて西田敏行さんだけだもんね。今年は話題性バッチリ! 会社でアタシがこの話するとさ〜、みんなスッゲーって顔で見てくるよ。

みんなもそうしな、じゃな!

 

どうするネチネチ陰キャの歴オタ

頑張ってはみたのですが、やはり無理ですね。

私は網浜さんに「ネチネチしててウケるぅ〜www」と笑われる側。

その理由はこちらの記事でもご覧ください。

◆「歴史学は性格が悪くなる」 都合が良い情報に惑わされず考える意義(→link

要するに「史料批判」をすると、ネチネチしていると思われます。無茶苦茶覚えがあるわ。

でも、それをしないでどうするんでしょう?

今年の大河を見て「こんな武士もいたかも〜」と思うのは危険です。

ネチネチして危険と恥辱を避けるか。サバサバしてバカなやらかしをするか?

さあ、どうする網浜さん!

ドラマは応援しています。

 

どうする海老すくい

海老すくいって、宴会芸ですよね。

現代だって仕事場でそんなことやらかす奴がいたら非常識扱いをされる。

酒井忠次の海老すくいって、ギャップ萌えだと思うんですよ。

普段はあんなに堅苦しい三河武士が、宴会になるとおもしろい。周囲にキャラクターが浸透しているからこそ成り立つものです。

『鎌倉殿の13人』の大江広元を思い出してください。

いつも冷徹で殺人の提案すらサラリとこなす大江広元なのに、政子にはメロメロ――だからこそ視聴者は驚かされたわけでして。

酒井忠次の海老すくいは、ネタとして戦国時代好きには有名です。

ゆえにSNSなんかではうんちく語りができる。話題になる。

しかし、ギャップだからこそ効果的な使い方ができるのは一度ぐらい。狙いありきで連発してしまったら興ざめしてしまうわけです。

それがもう第1回放送から出てきましたからね。もう二度と見なくて結構です。

 

どうするヘアメーク

今回は男性に。

キャストの集合写真を見ると一目瞭然で、月代と髭の率が低い。

月代を剃っていなくても、髷は作ることが定番。

それがポニーテールのように、バサっとそのまま流している人物が結構います。邪魔です。

中国語圏なら弁髪が、月代と同じジレンマに遭遇します。

清朝ものはその高いハードルがありましたし、往年の香港台湾ではオールバックに三つ編みをつけるスタイルにしていました。

それも過去の話です。

ソーシャルゲームもそうですが、今、清朝ものは定番として人気であり、若い女性も弁髪イケメンに夢中になります。

髪型がどうあれ、美形は美形です。それに月代にせよ、弁髪にせよ、似合う方だと美形度が増します。

大奥』がこれを証明していまして。

水野役の中島裕翔さん、稲葉正勝役の眞島秀和さんなどは、月代でも魅力的であると証明しました。

美坊主も忘れてはなりません。

福士蒼汰さんの僧形は神々しかった。『鎌倉殿の13人』だって剃髪パラダイス(全成、公暁文覚義円等など)だったというのに!

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一方で本作は、出来損ないの戦国乙女ゲーを思い出します。

いったい誰の需要でしょうか?

 

どうする演技指導

ニタニタしたエキストラ。

無茶苦茶で割れている発声。

ベテランですらおかしい演技。

大仰な動き。

何より所作ができていない……と、あまりダメ出しをしたくはないのですが、瀬名のちょこちょこした歩き方はなんなのでしょうか。

ああいう歩き方は女中がするものではないかと疑問を感じます。

若い女優がこうだと、彼女を責める声が出て心が痛むのですが、ベテランですらおかしいので、所作指導の問題だと指摘したいところです。

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