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【『どうする家康』感想あらすじレビュー第16回「信玄を怒らせるな」】
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どうする『戦国自衛隊』と『47 RONIN』
本作の“ひどい扱い”は本当に酷い扱いなのか。
せいぜいが昭和の鬼部活動ぐらいではありませんかね。
武田勝頼の初登場も、部活動の鬼センパイとってしまいました。
作り手としては、
千葉真一さんのご子息登場!
アクションに期待!
とでも言いたいのかもしれませんが、アクション史上最高の武田勝頼は既にいます。絶対にあれを超えられるとは思えない。
映画『戦国自衛隊』オリジナル版の真田広之さんです。
ヘリコプターに飛び乗る勝頼を超えることなどできまいて。千葉真一さんが主演を演じられておりますし、戦国・武田ファンなら『戦国自衛隊』は必見ですよ。
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ついでに『47 RONIN』もプッシュしておきます。
真田さん繋がりだけではありません。
こんなに謎の闘技場が好きな時代劇って、『どうする家康』と『47 RONIN』しか思いつかないんですよ。
ジャイアントゴーレムも登場の忠臣蔵~映画『47 RONIN』がなぜか熱い!
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どうするキャスティング
いい!と思った役者さんは、大河に出て欲しい!
皆さんにそんな願望はございますでしょうか。
『らんまん』で天才ぶりを見せる神木隆之介さんは、再来年の『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』で平賀源内あたりを演じて欲しいと思いました。
今年は出て欲しくありませんね……経歴に傷がつきかねませんから。いっそパペットアニメでよいのではないかと思ってしまうくらい。
こんな記事が出るほどです。
◆宮沢りえvs松嶋菜々子“花の73年組”「大河ドラマ対決」 NHK御用達の“アラフィフ女優”の2人(→link)
『鎌倉殿の13人』で当たり役を引いた宮沢りえさんと松嶋菜々子さんが比較されていて……。
苦戦が続くNHK大河ドラマ「どうする家康」は、嵐・松本潤(39)の“黒歴史”になってしまうのか……。
昨年、小栗旬(40)が主演を務める「鎌倉殿の13人」の最終回にサプライズ出演までした松潤。2つの大河ドラマの“視聴率対決”を期待する声があったが、既に2ポイント近い差で「どうする──」が下回っている。
さらに、「鎌倉殿──」と「どうする──」に関しては、“花の73年組”と称されている宮沢りえ(50)と松嶋菜々子(49)の2人の対決にも密かに注目が集まっていた。同じ1973年生まれで同学年の2人が、脇を固める重要な役どころで出演しているからだ。
松嶋菜々子さんもお気の毒としか言いようがないのですが、問題はそれだけではありません。
夏以降、キャスティングができない可能性も出てきます。
ただでさえ出演料が低く、出るメリットも下がりつつある大河です。淀の方のような役ですら、断られる可能性がある。
実際、過去にもこうした事例はありました。
『花燃ゆ』です。
夏以降、キャストがどんどんおかしくなり、話題性だけで起用したと思われることも多々ありました。
◆「花燃ゆ」に乃木坂46・十福神が出演決定! (→link)
とりあえず『真田丸』『おんな城主 直虎』『麒麟がくる』から役者さんを引っ張って来ることだけはご容赦お願いします。
こんなドラマに出て、武田関連大河の素敵な思い出を壊されたくありません。
どうするBGM
BGMの使い方が決定的におかしくないですか?
単独で聞けばそこそこ悪くないと思えるのに、使い方がおかしい。
BGMって普通は盛り上げるためのものなのでしょうが、このドラマはかえってテンションが下がります。
BGMの使い方が秀逸なのが『らんまん』です。
西洋音楽に出会ったばかりの日本らしさがあり、レトロで情緒あふれていて、切ない場面を彩る。あるいは自由民権運動の高まりに連動する。
と、ここまで書いて思いましたが、そもそもダメな場面ばかりでは、いくら音楽が良くても意味がないですもんね。
どうする医療考証
信玄が腹痛なのは、死への伏線ですよね。
なんだか「これから死ぬよ、安心してね」と言いた気がして、何が何やら……。
今年はおそらく、医療考証も十分ではないのでしょう。
『麒麟がくる』は医者である駒と東庵が出てくるだけに盤石でした。
『鎌倉殿の13人』も、源頼朝の死が諸説あることを踏まえつつ、医療考証をしているとわかりました。
とはいえ、今年も頑張っていますよ。赤面疱瘡との戦いは見事で……というのは本物の大河ドラマ『大奥』でしたね。
シーズン2は医療がさらに重要な扱いになりますので、重要な考証リソースは大奥へ注ぎ込まねばなりません。限られたリソースを分配する、NHKの采配が光ります。
そうとでも思わないとやってられませんね。
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