「シン・大河」と威勢よくスタートを切りながら、いざ蓋を開けて見たら
・大のオトナが人形を持って林の中をはしゃぎ回り
・戦はイヤじゃ~と総大将がゴネまくったかと思ったら
・歴戦の戦国大名たちがマザーセナ教の信者となる
など、理解し難いシーンの連続だった大河ドラマ『どうする家康』。
第1話から25話までの感想レビューを以下の記事にまとめました。
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『どうする家康』感想レビュー総論・前編1~25話 悪夢の一年間を総括
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今回は26話から48話(最終回)までを一気に振り返ります!
なお、直前の第25話では、多くのキャストとスタッフにとって「一番ショックだった」という瀬名の死が描かれています。
こういうとき定番となるのは妻の位牌に合掌する夫の姿でしょう。
『麒麟がくる』では、光秀が妻の爪を小さな箱に入れ、それを振って聞こえる微かな音から彼女を思うシーンがありました。
ちょっとした工夫でドラマが面白くなる好例だと思いますが、果たして『どうする家康』はどうだったのか。
後半を振り返ってみましょう。
第26回:46日後に死ぬ信長
「46日後に死ぬ信長」という字幕が突如出てきました。
相変わらず小手先の話題作りばかりで……まぁ『100日後に死ぬワニ』へのオマージュですね。
そんな炎上作品を意識しなくてもいいでしょうに、ダサいセンスが光ります。
・本能寺黒幕説の扱い方が最低だ
昔、横光三国志を読んでいる人にこう声をかけました。
「五丈原かぁ。諸葛孔明が死ぬところがめっちゃ感動的だよね」
「いやいや、ネタバレやめてよ!」
無茶苦茶怒られました。
「死せる孔明生ける仲達を走らす」という言葉もあるし、土井晩翠の『星落秋風五丈原』もあるし、ネタバレという発想そのものがなかったので驚いた次第。
なぜそんな昔話を思い出したのか、というと『どうする家康』のセンスがあまりに酷いから。
三方ヶ原の戦いで家康が死んだかもしれないとか、本能寺の変の黒幕が家康とか、多少の歴史好きであれば、すぐに「ありえない」とわかる引っ張り方をするのが本作の得意技です。
たしかに、本能寺黒幕説は一時期盛り上がりましたが、基本的にはしょうもないものとして扱われる。
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家康黒幕説で盛り上がる『どうする家康』どこまで根拠のある説なのか
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『麒麟がくる』の方が黒幕説のミスリードとしては、はるかに上手です。
正親町天皇と光秀の会話、義昭と光秀の接触といった要素を積み重ねておき、その上で光秀単独の決意であることが示され、動機に【麒麟】という朱子学の理念が置かれていた。
伏線やテーマの丁寧な描き方とはこういうことを指すのでしょう。
本能寺黒幕説は、結局、扱い方次第なのですね。
フィクションならば入念に、かつ面白くすれば生きてくるものであり、映画『首』もまさにその好例です。
そうした作品と比べると、本作『どうする家康』は存在自体が恥ずかしくて顔を覆いたくなる。
なぜ、こんな幼稚な大河ドラマが成立するのか、今後、徹底した検証が必要ではありませんか。
公共放送ですから、歴史に何の興味もない脚本家を起用した明確な説明は必要でしょう。
映画『レジェンド&バタフライ』でも本能寺がクライマックスでしたね。あれもひどいうえに、本作と似た要素が多い。アイデアが枯渇しているのでしょうか。
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ド派手な話題作りで中身は空っぽ|映画『レジェンド&バタフライ』
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・波が動かないVFX
VFXの便利さというのは、ありえないような動きも見せられることかもしれません。
これまでも、天を駆け抜ける馬など、ファンタジックな描き方はありました。
『真田丸』のオープニングでは、真田信繁がついに持つことのできなかった城と大軍勢が表現されていて、その意味を知ると胸が熱くなったものです。
『どうする家康』でも、ありえない景色を見せてくれました。
富士山の前の湖が、全く波が立たないのです。湖と言えど、風で小さな波は常にある。それが完全に静止している。
思わず「銭湯の絵かいな!」と突っ込みたくなりましたが、そもそもこの仕上がりで納品され、そのまま使われる現場の体制に疑問が湧いてきます。
・スイカバーの精霊
なぜ本作の衣装は妙なセンスのものばかりなのか。
大久保忠世はスイカバーを彷彿とさせ、それ以外の人物も酷い。
信長の家臣が黒スーツ軍団みたいだとか、徳川家臣団はアイスクリームフレーバーじみているとか、家康が最晩年まで白い羽織というのもマヌケでした。
衣装について、毎週のレビューでもしつこく言及していたところ、こんな反論を頂いています。
「お前は『麒麟がくる』で批判された衣装に文句をつけてなかっただろ!」
『麒麟がくる』については、衣装そのものではなく映像の色合いの問題だったのか、調整されたら批判はすぐにやみました。
衣装デザイナーが『麒麟がくる』と同じ、黒澤和子さんの映画『首』は『どうする家康』よりもはるかに素晴らしかった。
NHKドラマ10『大奥』も、『麒麟がくる』から美術担当者である大原拓さんが続投しているせいか、非常に良い仕上がり。
こうした作品を見ていると、やはり『麒麟がくる』は美しかったのだと腑に落ちました。
『麒麟がくる』と『どうする家康』は雲泥の差で、比較するまでもありません。
・えびすくいがキレッキレ!
無様なVFX馬の場面があったせいか。
本作の家康は乗馬ができない疑惑が囁かれ、それを払拭するためなのか、富士山遊覧の場面では馬に跨っています。
『鎌倉殿の13人』の小栗旬さんのような障害飛越はこなしていません。
『大奥』シーズン1の冨永愛さんは、大河常連のバンカー号に感動していました。シーズン2の愛希れいかさんは乗馬撮影が初めてで、馬との触れ合いに感動しつつこなしていましたね。
それでも主演の熱心なファンは大丈夫なのだと確認させられたのがこの回。
えびすくいがキレッキレ!だとして、SNSでは紫ハートマークが好きな方が大層褒めておられました。
大河主演に求められるはそこなのでしょうか? アイドル公演と別物では?
このドラマについては「史実と違うから否定派が騒いでいる」という誘導がしばしば見られましたが、それは勘違いです。
史実ではなく、現実とかけ離れているからツマラナイだけ。終始、リアリティが感じられません。
大河主演に求められるのはダンススキルだ!なんて価値観は時代劇に不要でしょ。
◆ 「史実からかけ離れたファンタジー」なのか?繰り返される大河ドラマの史実問題…それでも『どうする家康』が“ナシ”とは言い切れない理由(→link)
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第26回「ぶらり富士遊覧」
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第27回:「安土城の決闘」というタイトル詐欺
何が決闘なのか?と思ったら、安土城で信長と家康が相撲を取る設定だったそうです。
それが出演者のアドリブで拒否され、その場面がなくなった。
ならばなぜサブタイトルを修正しないのか。
本作はサブタイトルもコロコロ変わるとして、何かと話題になりましたね。
・逆恨みには一貫性がある
家康が信長を恨む理由がわからないのです。
マザーセナの慈愛の国妄想に乗っかって、雑な裏切りをしていたのは自分。
瀬名と信康だけでなく、家康自身の首が飛んでいてもおかしくないような、やらかしになっていました。
それなのに信長は許した。
しかも「妻子はお前でどうにかしろ」という寛大な対応であり、処分を家康に任せていたところ瀬名が自害したわけですよね。
このとき領民の女を身代わりに差し出そう!という恐ろしい動きもありましたね。
ともかく、そんな優しい信長について「しくじりを決して許さない男!」と言われても支離滅裂ではありませんか。
岡田准一さんも辛いのか、自分の出番は一切見ないと放送中に語っています。
せっかくの大河で信長を演じたのに、悔しかったのかもしれません。岡田さんは歴史好きですから、辛かったことでしょう。
そんなブレブレの本作でも、一貫性あるのが“逆恨み気質”です。
作中の言動だけでなく、製作者、持ち上げる提灯記事、そしてファンダムまでもがそうでした。
・理解できない奴はセンスが枯れ果てた高齢者か知識不足だ! と、誘導する
・提灯記事でも同じように誘導する
・中立的に記述されるWikipediaにおいて、少しでも否定的な記述があると即座に編集される
・視聴率の低迷はセンスがない愚かな連中のせいだと誘導される
こんなところで一貫性を発揮されても閉口するしかありません。
・幼少期トラウマが好きだよね
少年漫画あるあるとして、悪役のトラウマ設定があると思います。素直な少年なのに親に虐待されて……という誘導ですね。
まさか織田信長にまでそれを適用するとは驚きでした。
地下秘密基地のような環境でしごかれ、ひねくれたという設定。
先天的にどこかずれていて、親からすら理解されない。そのため数少ない理解者である光秀や帰蝶に、まるで幼子のように甘えてしまう。そんな『麒麟がくる』の染谷信長の後に、秘密基地育ちの信長を出されてもなぁ……。
ただ、思い当たることはあります。
なまじ育ちがよく、苦労知らずのエリート男性って、自分が受験勉強に励んだことを大仰に語りがちなんですよね。
「それしか苦労がないというのは、むしろ恵まれていたのでは?」なんて口にしようものなら、たちまち修羅場になる。そういう男性とのやりとりを思い出しました。
ついでにいうと、親への感謝がないのも彼らの特徴。マザコンと言われたくないから、とにかく母親を突き放す。
『どうする家康』の家康も、母親へ塩対応してイキってましたよね。
凄まじく典型的な像で、驚くほどです。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第27回「安土城の決闘」
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第28回:本能寺の恋、ボーイズラブ本能寺
もういい加減、数年前の大河ドラマを焼き直して「斬新!」とか言わないで!
そう突っ込みたくなる『どうする家康』。
なんでも本能寺はBLバッドエンドにしたかったようですが、それは『麒麟がくる』で通った道なんですよ。
・動物の知識がおかしい
このドラマの一般常識はどうなっているのか。
草食動物の兎が狼を喰らうだの。明治以降に激減した狼が、安土桃山時代にはもう減っているだの。雑食の狸が狡猾で恐ろしいだの。
動物図鑑から見直して欲しい。
脚本の考証って、歴史だけでいいんですかね?
『たべっ子どうぶつ』でも差し入れしていたら、少しはマシになったのかな。
・消えた伊賀者五百人
家康が信長を殺すため、本能寺周辺に配したという伊賀者五百人。
本作を語る上では外せない重要キーワードなので、語り継いでいきたい。
なんせ、この伊賀者五百人は、何の説明もなしに消えています。
RPGの召喚獣じゃないんだから、何処へ行ったの?
伊賀越えのときになぜ呼ばなかったの?
・「くそたわけ」と「あほたわけ」
本来ならば「くそたわけ」(たわけは“たーけ”の方が近いらしい)である罵倒が、それだと汚いので「あほたわけ」にされたそうです。
ところが光秀は「くそたわけ!」を連呼。
一体どういうことでしょうか。
・「のぶながぁ~!」「いえやすぅ~!」
本作の信長は、家康に討ち取られたい妄想があったとか。
チベットスナギツネ顔になって「なんじゃ、それ」案件。
本作は、そういうヤンデレが好きなのか。
「思い合っているのに討つ・討たれる」というパターンを最終回までしつこく繰り返します。
他に無いんですか?
劇中では家臣や民衆まで巻き込むし、ドラマにせよ視聴者まで巻き込まれる。そんな羞恥プレイの結果、史上最低の本能寺が更新されました。
映画『レジェンド&バタフライ』の光秀と信長も、こじらせ本能寺でしたね。
この脚本家さんは本当に使い回しが好きだな。
1年間の長丁場に耐えうる発想力に欠けているのであれば、やはり勇気を持って辞退すべきでした。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第28回「本能寺の変」
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こんな大河ドラマ本能寺の変はイヤだ!NHKは過去の失敗を繰り返す?
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第29回:キャバクラの客引きを避ける伊賀越え、まじつれえわw
伊賀者が五百人もいれば伊賀越えなんて余裕余裕!
そう思っていたら、伊賀者は都合よく忘れ去られてしまいました。
まぁ、家康一行だけでも余裕の伊賀越えでしたよね。まるで駄作RPGの一本道になったダンジョンで、迷宮でもなんでもない。そもそもが、お市も街中をろくに供もつけずにうろつけるくらい、このドラマの世界観は安全ですから。
ただし、作り手だけが「こんなの耐えられない!」と思っていた可能性はあります。
無駄に戦国キャバ嬢みたいなのが並んでいて誘惑してくるんですよ。でも遊んでいる余裕はないんダナ♪ そういう色気を跳ね除けるということが、彼らにとっては“苦労”という意味だったのでしょう。
本作の伊賀越えに対する不満は、映画『首』で解消されますよ。あれこそがまさにエクストリーム伊賀越えでした。
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『どうする家康』お市はウロウロすな!大河ヒロインの瞬間移動問題
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・レーシックお愛
「明智光秀は謀叛をやらかしそうなゲス顔だった」と語るお愛があまりにマヌケ。
目の前にいた家康を判別できない程の近眼だったのに、すっかり忘れてしまったようで、視力1.0ぐらいは発揮していました。
都合によって切り替えられる視力のオンオフは、戦国レーシックでもやったからですかね。
近眼という史実要素を盛り込んで、現実離れしてしまうという矛盾は、なぜ脚本を書いてて気づかないのか。
あれだけマザーセナでウダウダ騒いでおいて、新しいエロ女が出てきたらムフフとしている家康もどういうことでしょう。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第29回「伊賀を越えろ!」
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第30回:史上最低の浅井三姉妹登場
今あらためて振り返ってみると、この第30回放送では、市、茶々、家康の関係を出発する展開だったようです。
秀吉の天下取りはおまけ。
合戦もおまけ。
だから小枝のような腕と脚の井伊直政が、殺虫剤じみた恥ずかしい赤備えで出てきて、戦術も無茶苦茶なのでしょう。
しかし肝心の恋心も意味がわからない。
「お母様と家康様がくっついていたら、浅井姉妹の父は家康様だったかもしれない!」
「戦場を突っ切って、安物の木綿を贈ってくるお市様はセンスがある!」
前者は浅井長政に対して失礼過ぎる。
生きるか死ぬかの瀬戸際に家康へ布切れを贈り、質素なセンスをアピールするお市がとにかく意味不明でした。
・発想が小児性愛者だ
浅井三姉妹の茶々が、色気と共に秀吉を誘惑し始める場面は、気色悪いだけでした。
いま振り返ってみても、この茶々はますますわけがわからない。
実はこの時点で、全く面識もない家康を慕っていたという設定が後付けで出てきます。
一体なんなのでしょう。小児性愛者向け18禁漫画じみた設定を大河ドラマでやらないで欲しい。
・倒す倒す作業
「信長はわしが倒す!」
「秀吉はわしが倒す!」
はいはい、だからどうやってやんのか、この口だけ男さんは。
映画『首』との差があまりに激しい。
飄々と「天下など望まない」と語る小林薫さんの徳川家康は絶品でした。出てきたらすぐに死ぬ家康の影武者だって『どうする家康』より随分とマシに見える。
我々素人から見ても両者の実力差は歴然なのに、プロの制作陣はその現実をどう思っているんですかね。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第30回「新たなる覇者」
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第31回:史上最大の作戦って何が?
家康の秀吉倒す倒す詐欺は続きます。
ダラダラとしか話が進まないのに、秀吉を「倒す倒す」と鬱陶しい。
本当に描きたいのは、お市との恋らしいのは伝わってきます。
ラブコメがやりたかったなら、なぜ大河にした?
話を100%女関係に振り切った井原西鶴の『好色一代男』でももじって、『好色大権現家康』を夜中2時にでも放送していたら、歴史ファンの間で話題作になったかもしれません。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第31回「史上最大の決戦」
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第32回:このドラマを罵倒するやつはマジでセンスねえな!
本当にダメな脚本家は、オブラートに包みつつ、登場人物にこんなことを言わせます。
「俺は傑作を作ってんだよ。理解できねえお前がアホなのか、センスがねえんだよ!」
この回では秀吉の口を用いてそうされました。
最終回では茶々の口でやってますよね。
なんだよ「つまらない国になる」って。茶々は、何年後のことをイメージして言ってたの? 現代を指しているの? 茶々がそれを想像できてたというの? なんじゃそりゃ。
雰囲気だけで、そんな陳腐なセリフを作るから、恥ずかしいシーンになるんですよ。
共感性羞恥で見てられませんでした。
◆NHK大河「どうする家康」ムロ秀吉の悪口に対するアンサーが話題に 視聴者「全てのSNSユーザーが胸に留めたい」「正論かましてきた」(→link)
◆ 茶々からの現代批判「つまらない国になる」(→link)
・サプライズに頼り切り
第32回放送は、城田優さんが予告なしに鬼武蔵こと森長可として出てきました。
そういうサプライズだけが後半の売りでしたね。
大河のような長編ドラマは、序盤から人物を丁寧に描くことで視聴者を惹きつけます。
サプライズ頼りということは、負けを認めたに等しい。
けれど、制作陣の精神性が幼稚であれば、そんなことを素直に認めるワケがない。まぁ、そうした度量がないからこそ、現実にしょーもない駄作に終わったのでしょう。
本作のしょーもないスタンスには、実は一貫性があります。第32回でこんなことが語られました。
「義元に学び、信長に鍛えられ、信玄の兵法を習得する」
要するに有名人の名前をずらずらと並べるだけで具体的な中身はない。
たまにいませんか?
もう社会人になってかなりの時間が経過しているのに、学生時代の自慢をする人。
学歴。
模試の点数や順位。
友達の数やヤンチャの思い出。
部活動で良い成績をあげたなどなど……。
そういう自慢をする人とは距離を置いたほうが無難ですよね。
精神の成長が止まっているからには、まともな会話は成立しにくく、会話かと思っていたら、一方的に話を聞かされて終わるパターンです。
このドラマの家康も、そんな人物像でよしとしてしまう感覚も、過去の栄光に縋る中身のない人だからかもしれません。
以前、あるエリート男性と「科挙」の話をしたことがありました。
その受験地獄ぶりを語ったところ、小馬鹿にしたように「でもさ、俺の受験勉強と比べたらそこまで辛くなくね?」と言い出しました。
私は瞬時に察しました。
この人は世界史でなく、受験対策で日本史専攻にしたのだろう。世界史を学んでいたらこんな恥ずかしいことは言えないはず。
しかも、学校を卒業したら歴史を勉強する気はさらさら無く、とりあえず人の言うことにケチをつけることがお約束だ。
そうしてマウントを取る姿勢がいつしか身に沁みついてしまい、周囲もおだてて気遣うものだから勘違いしたまま成人し、もはや矯正は不可能となっている――。
世の中には、こうしたマウントの被害に遭ってきた方も少なくないでしょう。まさか大河で直面するとは思いませんでした。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第32回「小牧長久手の激闘」
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第33回:石川数正の出奔よりも、グルメリポートが見たい
石川数正が出奔します。
しかし、松重豊さんが演じるためか、海外のサイトでまでこんなボヤキが投稿されていました。
「いいから、なんかうまいもん食って語ってくれよ」
『孤独のグルメ』の方が好かれているんですね。台湾の戦国史ファンもそういう反応でしたし、日本でも同意見の方が多いのでしょう。
石川数正の裏切りより、この大河ドラマを作った制作陣の、視聴者に対する裏切りの方が度し難いですが。
・秀吉のキャンドルに、ハエトリ紙じみた真田布
小道具すらおかしいこのドラマ。秀吉たちはどうしてああも大量にキャンドルを使うのか。
真田のインテリアに垂れ下がる布は何? 戦国時代のハエ取り紙?
本当にどういう発想でしょうか。気が散るだけです。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第33回「裏切り者」
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第34回:こんなハズレ女でも迎える家康は偉いよな!
このドラマの作り手は、家康のどのあたりが偉いと思っているのか?
第34回はそのヒントになります。
「ブスでババアでも正室に迎えるなんてマジすげえよなw」
旭姫との婚礼は、こんな認識でしょうね。
家康の醜女フェチズムをプロットに練り込んだ映画『首』の方がまだしも上品に思えます。
・夢オチだらけ
このドラマは夢オチが本当に好きでした。
本能寺前の信長といい、石川数正に襲われる夢を見る家康といい、使い回しな展開ばかり。
映画『レジェンド&バタフライ』でも、「本能寺から逃げ出した信長と濃姫が南蛮船に乗って海外へ飛び出す」という、陳腐な夢を見ていました。
あんなもん、映画館で見てたら、ポップコーン吹き出しますよ。
・演技プランがおかしい
旭姫役の方はルイ・アームストロングをイメージしながら演じたとか。
なんじゃ、それ? 通りであんなわけのわからない演技だったのか、と時代劇に全く合っていない理由に納得できました。
これは本作の役者だけでなく、ドラマそのものの問題です。
時代劇特有の所作や演技指導が十分でないため、役者が思い思いのことをしてしまう。
・貴人の前でも平然と尻を向ける
・アドリブでダチョウ倶楽部じみたことをする
・プロレス技を披露する
・「おい!」とリレー状態で呼び合う「おいリレー」
制作陣は、他の真っ当な時代劇を見て恥ずかしくなりませんかね。
NHKドラマ10『大奥』では時代劇初挑戦の方でも、このあたりはまっとうでした。『どうする家康』は大ベテランの高畑淳子さんですら演技プランがおかしいと思えます。
くどいようですが、役者だけの問題ではありません。
時代劇らしさを全く重視しない、発言権の強い誰かが制作スタッフの中にいたことが問題なのです。
その弊害が最も出てしまったのが本多正信(松山ケンイチさん)でしょう。
彼は演技が上手い。それをどこかセーブした上に変なブーストをかけたようにも思える。時代劇というより現代劇のぶっ飛び名探偵キャラ。
『平清盛』では問題なかった加齢演技も今回は感じられませんでした。主演を引き立たせるためにセーブしたのか?と思うほどです。
磯CPに関わった大河2作でこの仕打ち。演技力があっても報われないなんて……悲しくて言葉になりません。
別に傑作とは言わず、マトモな大河ドラマであれば、存分に実力を発揮できたでしょうに。
・センスはニコライ・バーグマン、スイーツを超越した、あやしいドラッグ大河
第34回は記憶に残った回でもあります。
石川数正が隠し持っていた仏像が出てくる。すると謎のセンスを発揮する押し花が出てくる。
一体なんじゃこりゃ……と、こちらも思っていたら、その香りを前にして教団の呪文である「あほたわけー!」と絶叫。
『三国志』の周瑜なら吐血していると思うくらい精神的に辛い場面でした。
あらためて違和感を確認しておきましょう。
・あんな押し花、戦国時代にないでしょ(※ニコライ・バーグマンのフラワーボックスへのオマージュと後の文春砲で記されていた)
・干した花の香りをポプリとして用いることは、当時の日本ではまず考えられない。何の香りがするんだ
・ヤバい草の香りを嗅いでテンションを上げて叫ぶって、嫌な予感しかしない
文春砲によると、あの謎すぎる押し花は、松本潤さんのセンスだったとか。
「俺のセンスはニコライ・バーグマン」と語ったとのことで、もしこれが事実なら明らかにやり過ぎ。そんなものはプライベートでやることであり、共演者にでも贈ったらよろしい。
伝え聞くところによれば、彼はジュリー藤島さんの寵愛を受けているとか。
その流れで後輩ジャニーズの演出も手掛け、後輩メインのステージでもどういうわけか自分が目立つらしく、ジャニーズファンの間でもなかなか困りもの……とか、そういう芸能裏話なんて一切知りたくないんですよ。
しかし大河ドラマを見る上でどうしてもそういう情報が流れ込んでくる。まさか文春砲まで絡んでくるとは、本当に今年は異常事態が続いています。
当初は、フザけた仕事ばかりしている小道具の担当者に怒りを覚えていました。
それが文春砲にあるような横槍があったとしたら、小道具担当者も被害者でしょう。その苦悩を思うと切なくなってきます。
そしてヤバい草でラリっているような描写も。
『どうする家康』では出演者が大麻で逮捕されるという、『花燃ゆ』以来の失態を成し遂げました。
『花燃ゆ』は放映後。
『どうする家康』は放映中。
妙な草で本当にラリラリしている人がいたとは……もう本作は、スイーツやお花畑大河ドラマどころか、ドラッグで怪しいお花箱大河ドラマですね。
第35回:欲望の怪物は自己紹介だ、いいから『パリピ孔明』を見よう
昭和温泉街みたいなムフフ演出を見ていると、ドラマの作り手による自己紹介に思えます。
・星宿を知らない軍師
実力不足の書き手が物語を展開させるときに、よく使われるのが“偶然”に頼る手法。
本作もご多分に漏れず、やたらと廊下で重要人物同士が出会います。
家康と三成もそう。
しかも会話の内容がアホみたいに幼稚。
「西洋では星と星を繋げて星座にするんだって!」
と、まるで東洋人は星座を知らないような言い草でした。
星と星を繋げて星座にする発想は古今東西どの文化でもあります。日本では、大和と琉球の場合は中国発祥の星宿で、アイヌには独自の星座があります。
この星宿がかなり重要です。
生まれた時どの星宿か。運命も決まると考えられていたし、呪術や祈祷では重要だから、昔の貴人は生年月日を隠すことすらあった。
軍師として星を読むなら、その辺を知らないなんてまずありえません。
ドラマ『パリピ孔明』では、孔明が星宿を踏まえた祈祷を行なっていたんですけどね。そこまで知識がなくとも、北斗七星くらいは一般常識としてあるでしょう。
もしかして、あれですかね。テレビの情報番組などでやってる「今朝の星占いランキング!」でも見ていて思いついちゃった的な?
全てが『パリピ孔明』にも全く及ばない大河ドラマでした。向井理さんも、ディーン・フジオカさんも、こちらに出て大正解。
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ドラマ版『パリピ孔明』で気になった名言・名場面・兵法・故事を徹底解説
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第35回「欲望の怪物」
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第36回:日記、人の心が、どういうものかわかっているのか?
本作は、後出し後付が大好物です。
場当たり的に話が進むから、辻褄を合わせるために回想シーンをねじ込んで、話の流れを補う。
あの人物にもこんな過去が……と突然やらかす。
レーシックお愛もそうでした。
・オープンテラス城、屋根のない廊下
本作は、家具もおかしい。
屏風のような遮蔽物がない。家具も最低限しか揃っておらず、城はどこもかしこもオープンテラス状態。
屋根のない木造廊下すらあり、そんなもんすぐに腐るでしょうよ。
ちょっと考えたらわかるようなことも平気で見落とされている、ダメなハリウッド映画並のワンダーJAPAN描写が続きます。
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ジャイアントゴーレムも登場の忠臣蔵~映画『47 RONIN』がなぜか熱い!
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・市「私が総大将です」茶々「ダーン!」
このドラマのせいで、北川景子さんは本当に酷いシーンを押し付けられました。有村架純さんと、どちらが酷かったか?
市は夫・柴田 勝家をさしおいて総大将宣言。
茶々は初登場で火縄銃を持ちながらダーン!
北川景子さんが演じた同じ顔の母と子を辿ってみると、支離滅裂な描写の連続です。
・出会った当時は乳幼児でもおかしくない年齢差なのに、家康に惚れる市
・我が子の前でも家康への思いを語りまくっていた市、浅井 長政の立場がない!
・柴田 勝家をさしおいて総大将宣言をする市
・そんなに面識もない母の初恋の相手を慕う。織田 信長が討たれたあと、家康の無事を願い祈祷までしていた茶々
・それなのに、親子ほど歳の離れた秀吉相手にセクシーな態度をとる茶々
・憧れの家康の前で、火縄銃を抱えて「ダーン!」と出てくる茶々
・家康相手にヤンデレを通り越したことをして関ヶ原を引き起こす茶々
・自分と我が子と家臣領民の命をかけて家康にヤンデレを発揮しつづけ、ついには大坂の陣になってしまう茶々
・家康からラブレターもどきが届いてキャンセルしようとする茶々
・秀頼はキレてしまい、どうしようもない茶々
・逆恨み全開で自害する茶々
よくぞここまで無茶苦茶な人物像を作れたものです。
いや、人物像もくそもなく、場当たり的に話を続けていたらこうなったんですよね。そうじゃないと説明がつかないようなレベルだ。
・火器考証ができていないどころではない
このドラマは火器考証がかなり怪しかった。
火縄を打掛の袖に巻く茶々はその象徴であり、他にも多々あります。
連射する。
射程がおかしい。
装填が早すぎる。
弾薬の入手過程をふまえているとも思えない。
真面目に消化していたら日本史の知識に弊害が出そうなほどです。
こういう描写は「史実じゃなくてもいい」という見解とは、別次元の話ではありませんか?
一方で本作は「最新の説も反映させている!」と言うのが大好きなんだから困ってしまいます。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第36回「於愛日記」
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どうする家康は火縄銃の扱いが雑すぎないか 連射に脅しで次は長篠?
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第37回:さらばやっつけ仕事
磯CPと脚本家と主演は、徳川家康をどこまで本気で描こうと思っていましたか?
時代劇をどれだけ研究されましたか?
とことん研究し尽くしてあの程度ならもう仕方ありません。もしも、やっつけ仕事でしたら、二度と大河には関わらないで欲しい。
・汁かけ飯がくどい
北条氏政と汁かけ飯の逸話をしつこく扱う本作。
まるで汁かけ飯が特殊だと言わんばかりの描写にも見えましたが、和食で汁をかける食べ方はごく普通のことです。現代のカレーライスもその一種でしょう。
もしも海外のドラマで、カレーライスを食べる日本人がバカの象徴のように描かれていたらどう感じます?
本作の汁かけ飯は、本質的にそういうことです。
『真田丸』では三谷幸喜さんが汁かけ飯をうまくアレンジしていた。
そういう巧みなことは一切できず、ただただ人を貶めてウケ狙いだから、かえって自身が笑われることになる。
氏政も、自分は領地に引きこもってただけだと語りますからね。いやいや、合戦もして、関東に領土広げていたでしょうよ。
・「伊達政宗がステルス出演!」と煽るメディア
伊達政宗の出番がないのに、性懲りも無く『どうする家康』関連のネットニュースで彼の名前が出てくる。
本当にうんざりさせられました。
要は「ノリノリの政宗だったらマジうけない?」程度のことで、ドラマに漂う軽薄な空気と共通しているんですよね。
本郷和人先生の本を読み、再確認したことがあります。
豊臣が西国政権、徳川は東国政権であること。その成立過程において、家康が奥羽大名の取次役を果たしたことが大変重要でした。
その文脈で伊達政宗を出すならばよいと思います。秀吉の悪逆非道を描くためにも、出羽の最上義光を出すことだってありだと思います。
でも、本作でやるわけがない。
脚本家は、最上義光の再評価ムーブメントなど知らないでしょうし、なんなら未だに「もがみよしみつ」だと思っているかもしれない。
いや、「歴史に興味がない」と明言してしまうぐらいだから、存在すら知らない可能性だってある……。
最上や伊達のファンにとっては、それでよかったかもしれません。泥舟に乗せられ、海底へ引きずり込まれるところでしたから。
戦国大河は食傷気味だとされるけれども、もう一度奥羽を扱うことは大いにありではないでしょうか。
きちんと歴史を重視する素晴らしい脚本家だって世の中にはいる。
NHKだって重々承知しているでしょう。
刷新された東北戦国史の大河ドラマが見れたら、十分幸せな気持ちになれます。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第37回「さらば三河家臣団」
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第38回:こんなものはいいから韓国の『ハンサン』をみよう
大河ドラマ『どうする家康』がどれだけ駄作なのか。
SNSなどで貶すときに、こんな決まり文句を時折見かけます。
「まるで韓流ドラマ!」
その韓流ドラマとは何を指しているのでしょう?
確かにかつては技術レベルも低く、アイドル人気を当て込んで、正直、出来の良くない作品も数多く入ってきました。
しかし、今は違う。現実を見てください。
『イカゲーム』やBTSが世界を席巻し、韓流スターはどこでも大人気。
日本の若い世代だって「韓流スターになりたい」とうっとりして、コンビニで韓国グルメを楽しむ時代です。
それなのに低劣なものとして韓流を出すのは、自身が時代に取り残されていることを白状するようなものでしょう。
『ハンサン 龍の出現』でも見てください。
海上決戦の迫力はこちらの方がはるかに上です。それだけではなく韓国人俳優が演じている日本の武士の方が『どうする家康』より、はるかに描写がきちんとしています。
・中国語字幕が間違っている
茶々が突如中国語を話しました。
発音は仕方ないにせよ、字幕が間違っていました。
「我的名“子”是茶々」の部分で、正しくは「我的名“字”是茶々」です。
Eテレから中国語講師を引っ張ったと言う触れ込みだったのに、どうしてこうなった?
後で字幕を当てたときに間違ったんでしょうね。そして講師には確認して貰っていない、と。
・薩摩隼人は『大奥』にご期待ください
唐入りといえば島津の奮戦が見どころです。
その島津が、あんなヒョロヒョロの忠勝を敬愛しているというのは、そうとは思えず、ポカーンとなってしまいました。
素敵な薩摩隼人は『大奥』シーズン2の天璋院にご期待ください。
本当に『大奥』がなかったら、今年のNHKはどれだけ酷かったか……。『どうする家康』の制作陣は彼らに感謝して、お年玉でも送ってください。
・女大鼠は意味があったのだろうか?
海を渡って顔見せだけするくノ一の女大鼠。
このドラマほど忍者が無駄な作品もないでしょう。
本能寺周辺に潜んでいた伊賀者五百人は突如消えるし、服部半蔵はお笑い要員で最終回にもお呼ばれしないし、女大鼠はわかりづらい介錯をするし。
むしろ邪魔だったのでは?
制作陣に“くノ一のタイツフェチ”などがあるんだとしたら、ご自身のスマホでエロ漫画でも読んでください。
演じた役者さんの今後も心配です。
◆松本潤、松本まりか、岡田准一ら『どうする家康』勢が続々! 視聴者1800人・春ドラマ「株を下げた俳優調査」入手(→link)
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第38回「唐入り」
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第39回:大河、くたばる
前述の通り、本作はサブタイトルの時点でコロコロ変わる悪い癖があります。
この回は何度か変わって、結局「太閤、くたばる」となりました。
身も蓋もないとはこのこと。
むしろ大河そのものがくたばりそうな逆噴射ぶりです。
なぜ、こんなサブタイトルを誰も止められないんだ?
・予告詐欺をやらかす
クリフハンガーという概念があります。
連続ドラマなどで回をまたぐ時、先がどうなるかわからないほど緊迫感のある繋ぎ方をする。
そんな高等な技術が『どうする家康』にあるわけがない。
あるのはゲスな“におわせ”だけです。
前回の予告で、茶々が「腹の子があなたの子だと思ってんの!」と、いかにもなことを語ったわけです。
2011年の華流ドラマ『宮廷の諍い女』で、まんま似たようなセリフがありましたけどね。
それが本作では、蓋を開けてみれば「実質、私だけの子だもん!」と言う。ただ、それだけ。
心の底から、くだらない、く・だ・ら・な・い!
こういう小技の連続ばかりに走って、プライドはないのでしょうか。
・キャンドルサービスは誰の趣味か
秀吉陣営はやたらと蝋燭。ともかく蝋燭。
当時の蝋燭は貴重品です。
脚本家さんが大好きな金平糖ネタは、物珍しさから高価なものだと把握できたけど、蝋燭までは考えが及ばなかったのでしょうか。
・プラスチックじみた甲冑
大河ドラマで使われた甲冑の実物を目にしたことがあります。
本物よりも軽量化されていて、明るい照明の下だとペナペナして見えるものだと驚きました。
そんな軽量化された甲冑を重々しく見せるのは、技術に他なりません。演技力、演出、照明といった力を合わせて、本物のように見せる。まさにプロフェッショナルです。
しかし今年は全く発揮されません。
井伊直政のようにヒョロヒョロした人物は、もうその時点で甲冑を装着できるとは思えない。軽いナンチャッテ甲冑のように見えてしまう。
関節の動きも、エキストラ含めておかしい。甲冑の重量を計算しないで動いている。
おまけに安っぽい照明のせいか、軽くペナペナしています。
極めつけは「白い斑点」でしょう。
スタジオ撮影だったため、天井に設置された照明が兜に反射して、白く映り込んでしまうのです。
毎週のように兜に映り込むため「白い斑点紋様か?」と思うほど。
消さないから、ニセモノ感が凄まじいのです。
奇妙なことに、そんな軽い甲冑ですら家康が着る場面が極端に少ないものでした。もしも甲冑を着たくないのなら、なぜ大河主演なんて引き受けたのか?
ついで言うと、家康が衣冠束帯になる場面もありません。
衣冠束帯姿の肖像画に、顔ハメ看板のように主演の顔を埋め込んだ絵で誤魔化す。
家康は、服装がほぼほぼラフで、演じる側が和服を着たくない気持ちが伝わってきました。
・キレやすい家康
家康がイライラしていて爪を噛んだ話はいい。多くの戦国ファンも知っています。
それをわざわざ持ち出すのは、
「家康って我慢強いイメージあるけど、実際は……」
というギャップを表現するためでしょう。
しかし、この家康には我慢強さがない。
よくキレる。
すぐに苛立ちが顔にでる。
死にかけの老人である秀吉に対してすら怒鳴り散らして罵倒していました。
ドサクサに紛れて秀次事件はそのセリフの中だけで済まされてましたっけ。
もう、爪を噛むのが全然意外性ではなかったんですよ。
・麒麟は来ない
このドラマの作り手は『麒麟がくる』が大嫌いなのでしょう。
あんなもんジジババの娯楽と笑っているのかもしれません。
そのくせ天海役として長谷川博己さんが出るという飛ばし記事が出ていたのだから呆れる。
むろん、飛ばし記事自体は勝手に書かれたもので、制作陣には何ら関係ありませんが、「話題作りのためだけに色々とやる」ことを見透かされているからこその飛ばし記事だったのでしょう。
とにかく話題性だけ! 話題LOVE!
そんな調子でプライドもないから、結局、『鎌倉殿の13人』から小栗旬さんを引っ張ってきてる。
長谷川博己さんの天海役は飛ばし記事でしたが、制作陣の本質は突いていたワケです。
・文春砲直撃
このころ週刊文春が2回に分けて、『どうする家康』の告発記事を掲載しました。
ニコライ・バーグマンの押し花といい。
有村架純さんにやたらとプレゼントを贈る松本潤さんといい。
書かれたことを否定する事実が出るどころか、むしろ正しさを証明するようなことをこのドラマ周辺はやらかしています。
文春砲では、松本潤さんが脚本にまでかなり口を出すと書かれていました。
最終回にあわせた番宣では、主演、脚本家、監督が顔を合わせながら脚本の打ち合わせをする場面が出てきました。
文春砲が暴いた構図そのものです。
最終回のしつこいえびすくいも、松本潤さんたっての希望だと明かされました。
隠すどころか手の内を明かすやり口は、どうにもわかりません。油断し切っているのか、わざとなのか。
2023年最後の文春砲では、報道後に挨拶をするようになった松本潤さんについて明かされていました。ここまで現場スタッフに明かされるというのも、なんとも虚しいことに思えます。
結局、確たる反論はない。文春砲は否定できないのでしょうね。
松本潤さんは来年以降、大河には関わらないと思います。
しかし、彼のせいで心身疲弊したスタッフはきっとこれからも大河に関わることでしょう。そんな彼らが傷ついていたとしたら……本当に悲しいことです。
映像作品は、現場を支えるスタッフがいてこそ成り立つもの。
他の作品を見れば、どれだけ歴史が好きで、手がけているか、理解できます。
そういう人を大事にしない現場の責任者たちは一体なにをしているのか。
特定の事務所に忖度するのが当たり前になっているから、そんな状況を平気で受け入れてるのではありませんか?
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第40回:天下とは結局何かわからない
オープニングがコロコロ変わる本作。
坂本龍一さんの手がけたテーマに、月替わりで素敵な映像が流れた『八重の桜』から、たった十年でここまで落ちぶれるものかと愕然としてしまいます。
思えばロゴからして残念過ぎた。
あんなキラキラクネクネしているデザインでは、コラボした商品にとってはマイナスでしょう。特に、お菓子のパッケージに付いていたら、食欲が減退しそうです。
タイトルからして大失敗だったのですよね。
「どうする」と「諱」に呼びかける時点でダメでした。
当時は、そう容易く諱で呼びかけない。ならばタイトルだけで済ませておけばまだよかったのに、登場人物がシャウトして、礼儀作法も何もありません。
オープニングテーマは、曲そのものは悪くない。戦う乳酸菌のテーマ、腸内フローラ測定を促すコマーシャル曲だったらよいと思います。
ただ、大河のテーマとしてはワースト候補では?
あの『花燃ゆ』だって、オープニングは最高だったのに。
・曲解、論破、マウンティング、群れを作ることが大好きなファンダム
『どうする家康』のファンダムは異常なまでに攻撃的でした。
このドラマはなぜか阿茶だけがキャラ付けとして立膝です。
当時、女性の立膝は当たり前で、『麒麟がくる』はそのことを反映していました。
けれども本作では、男勝りと自称する阿茶だけ、わざとらしく立膝にしていた。
キャラ付けの一種としてそんなことをしているんだとしたら、不自然でならない――と、レビューで指摘したところ、そう読み取れない本作の攻撃的なファンがはしゃいでいました。
「この時代の女性は立膝だって知らないんですかああwww」
「『麒麟がくる』見たら憤死しそうwww」
こういうノリで他者をコケにするんですね。それも一度や二度じゃなく、放送期間中に頻発していたから、根っから染まっているのでしょう。
いい加減、大人になれませんか。
主にエックス(Twitter)で展開される話ですが、そんなところでマウントをとっても、現実社会で何か好転することなどありません。
むしろ、マイナスでは?
攻撃性が高まってしまい、酒を飲んだままエックスで誰かに絡んでいたら、いずれ炎上してしまうかもしれませんよ。
・ダリ髭、剛毛の茶々
井伊直政のダリ髭は何なんでしょう。
茶々のこんもりとした剛毛もわけがわからない。
・ナレ死どころじゃない「相関図死」
後半ともなると、このドラマ名物の「相関図死」が目立ってきます。
服部半蔵のような大物でも、気がつけば死んでいる。公式サイトの相関図で死んでいるとわかる。
ナレ死を超越した「相関図死」の世界です。
それだけこのドラマは、人間に対して思い入れがないんですね。
実在した歴史上の人間にも、役者にも、自分たちが作り上げた像にすら、興味がない。
興味があるのは、話題になるかどうか、それだけ。
人間をただの商材扱いにして、どうして面白いものが作れるというのでしょう。
自分さえ良ければいい、今さえ良ければいい、そんなわがままさだけが空虚に回っています。
ちなみに服部半蔵や井伊直政は、最終回に出てきていません。
あのわけのわからないプロットに織り込めないと言われたところで、そこを工夫してどうにかするのが仕事だろうと指摘しておきたい。
役者のスケジュールか、その他の都合だったのですかね。
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第41回:レッツパーリーは『戦国BASARA』でお願いします
このドラマのくだらなさは色々ある。
その一つに
権力者=レッツパーリー♪
という図式があります。
三成がぼっちだと知り「じゃあ、みんなとパーリーすれば」と言い出す北政所。
家康の方が私より盛り上がっていると苛立つ茶々。
大坂城で秀頼とパーリーをすることが危険性だというアピール。
出演者たちも、やたらと飲み会アピールをしていましたよね。
SNSで「今度飲みにいこ!」と投稿しただのなんだの、んなもん作品と関係ないでしょうよ。何をアピールしているんですか。
主演は後半、顔がいつも浮腫んでいたように見えたのは、文春砲の告発通り、やけ酒をしていたからなんですかね。
・茶屋四郎次郎はなんだったのか?
茶を売るよりもマラソンしていた初代が相関図死をとげ、眉毛ボーン!の二代目が登場。
この茶屋四郎次郎は肝心なことを結局なにもしません。
鯛をあげて、ニンニクをたっぷりかけた料理を家康に食べさせ、そのせいで死ぬという役目を放棄しました。
出す意味がないのです。
いったい中村勘九郎さんに何をさせているのでしょう。松山ケンイチさんといい、彼といい、もしも磯CPがこう誘っていたらどうしましょう。
「あの大河のリベンジをしましょう!」
リベンジどころか傷口が広がって、塩を塗りたくられてるやないかーい!
・黒田官兵衛はどうしたんだ?
このドラマの番宣資料として配られたテキストには「黒田官兵衛」と記してあったようです。
WEBメディアでそのまま掲載している記事があります。
実際は名前すら出てきませんでした。
一体なぜでしょうか。
・三浦按針を出す意味がありません
単なる話題性だけで出した三浦按針が意味不明でした。
「ガイジンさんいらっしゃい」のノリを、今の御時世で振り回すセンスには、ただただ驚かされるだけです。
・上杉家の呪い
どういうわけか上杉謙信が出てこないこのドラマは、家康と絡むためにしばしば上杉景勝と直江兼続は出てきました。
そしてつくづく痛感しました。
このドラマは、出ない方が勝ち組だ。
黒田官兵衛も、伊達政宗も、最上義光も、出なくて本当によかった。
・三河家臣団ランウェイ
もう思い出したくもなかった。
書いていて脱力するしかないのですが、三河武士団がランウェイ感をもって歩き回るシーン。
見ていて恥ずかしい場面No.1候補ですね。
もう馬鹿くさくて、いたたまれなくなって、なぜか自分を殴りたくなるほどクソダサい苦痛の時間。
脚本を書いている段階で、なぜそうと気づかないのだろう。不思議でなりません。
・昔は女を殴ってもガタガタ言われなかったのになあ
鳥居元忠のセリフにこんなものがありました。
「いや……なに、所詮はおなご。言うことを聞かんかったらバシッとひっぱたきゃあおとなしくなりますわい」
センスが昭和のおやじそのもので呆れ果てるばかり。
本作スタッフなら、こう考えていそうですね。
「いや……なに、所詮はおなご。言うことを聞かんかったらバシッと尻でもひっぱたきゃあ、キャア〜とわめいておとなしくなりますわい」
「いや……なに、所詮はおなご。ドラマに批判的だったら、イケメンの裸でも、ボーイズラブ演出でもすれば、ネット評価爆釣れですわい」
「いや……なに、所詮はおなご。主演がイケメンアイドルだったら、紫ハートマークで神回連呼しますわい」
鳥居元忠の悲劇を描くにあたり、忠義に感動できないから、全く老けない千代を強引に絡めるあたりも、女をアクセサリとしか思っていない嫌な感覚が伝わってきます。
セクハラの講習会に使えそうなほど酷いドラマです。
・銀のない日本近世史
いよいよ高校のカリキュラムに歴史総合が導入されました。
Eテレの歴史総合番組を毎回見ておりますが、大変興味深い。
18世紀から始まるとはいえ、日本史という枠で区切らない考え方が大変重要。
そういう歴史総合世代がどう感じるか?という点を考えていかないと、歴史フィクションの賞味期限も短くなってしまいます。
『どうする家康』には、本当に愚かとしか言いようのない描写がある。
大金を見せる場面で金塊チョコレートじみた物体しか出てこない。
銀はどうしましたか?
アメリカ大陸での銀採掘、そして朝鮮経由で伝わった技術により、日本の銀山で大量発掘が始まり、この時代はシルバーラッシュとなります。
銀の重要性は江戸時代になってからも続き、西日本では銀本位制だった。
それなのに、金しか出てこない『どうする家康』はとてつもなく愚か。
映画『首』ではもちろん、金銀が入り混じっていましたよ。
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第42回:だから天下って何?
徳川が豊臣から覇権を取る――天下分け目の戦いだと説明されがちな関ヶ原の戦い。
後世の後付けの典型例であり、実際は豊臣家臣ナンバーワン決定戦だったことは、戦国ファンであれば知っている話かもしれません。
それを本作では「天下だ!天下だ!」と、ラスボス前のダンジョンではしゃぐゲームっ子じみた振る舞いをしています。
家康が天下人になるための戦いだったと勘違いする視聴者も少なくないでしょう。
こうなると、脚本家や、脚本に口を出す主演が、関ヶ原の戦いをどこまで認識していたのか、疑問に思えてきます。
わかっていて、盛り上がるようにミスリードしていたのですかね。
・娘を支配したい父親心理が気持ち悪い
本多忠勝が、厨二病を拗らせていたと思ったら、いきなり娘の稲を心配する気持ち悪い父親になりました。
娘に執着する父親の支配欲は、一種のミソジニーかと思います。その典型のようでひたすら不気味だ。
家康が千姫を見る目すら「俺に惚れんなよ」モードが感じられて見ていられない。演技の幅が狭すぎます。
・スタンディング時代劇
『どうする家康』の異常性は、立ったままの場面が多いこともそうでしょう。
和室内で数人が突っ立って話し合いをするような場面がありますが、どうしてそういうことになるのか。
推察はできます。時代物の所作で立って座ることは難しい。
『鎌倉殿の13人』では、小栗旬さんが手を使わずに立って座る所作をマスターしていました。
大河には、こうした所作を見る楽しさもあるはずで、俳優にとっても役者冥利に尽きる話でしょう。
それが本作では、立ったまましゃべり散らすわ、目上の人に尻を向けて平気だわ、もう滅茶苦茶です。
・死ぬことがイベント感覚だ
鳥居元忠と千代をセットで殺し、死んだらメソメソピーピー泣く。
嗚呼、こんな武士は見たくなかった。
・私が「腹を召す」
本作では自分に向かってしばしば敬語を使っていました。
最もわかりやすかったのが「腹を召す」あたりでしょう。
こんな台本が本番まで通ってしまうって、プロは一人もいなかったのでしょうか。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第42回「天下分け目」
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第43回:BBCにNHKが完全敗北した2023年
2023年は、NHKよりもBBCが、日本人にとって役立つ報道機関であることが証明された年でした。
BBCがジャニー喜多川氏の悪を暴いた。
NHKは、暴くどころか性犯罪の現場となっていた。
関ヶ原の戦いを描くにせよ、10年以上前の『ウォリアーズ』の圧勝です。
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英国人から見た家康と関ヶ原の戦い!BBC版『ウォリアーズ』は一見の価値あり
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いったいNHKの存在意義とは何なのか?
・女がうろつく関ヶ原前夜
関ヶ原の悲劇といえば、西軍の人質となりそうになった細川ガラシャの自害があげられます。
『どうする家康』に彼女が出ないことは仕方ないでしょう。
問題はそこではありません。
北政所にせよ、阿茶にせよ、本来ウロウロしていなかったはずの女性が出てきます。こんなうろつき女を見逃すほど西軍は脇が甘かったのか、優しかったのか……。
女をうろつかせるためならばリアリティなど無視。それがこのドラマの本質ですね。
・青空がない謎のジャパン
VFXの背景すら使い回しなのか。
ずーっと天気が同じ、灰色の曇り空でした。
ゲームのようだという声もあったVFX。ゲームはゲームでもKOTY(クソゲーオブザイヤー)級です。
・空弁当じゃつまらない、弁当を食わせろ!
「宰相殿の空弁当」の逸話があるからと、本当に弁当を食べる吉川広家。
面白いでしょ、って?
・スマホがあるとしか思えない情報伝達
西軍が不利だとその日のうちに察知したような茶々。
この世界はスマホでもあるんですか。
・「問鉄砲」の謎
最終回の直前、読売新聞に掲載されていた時代考証インタビューによると、「問鉄砲」は後世の逸話だから消したとのこと。
しかし、ガイドブックには「問鉄砲」が記載されていました。
それが放送ではない。
いったい「問鉄砲」はどういう扱いだったのか?
姉川の戦いでは、信長が家康に向けて「問鉄砲」するのはありだと時代考証インタビューにはあります。
どこまで基準が曖昧なのでしょう。
もう支離滅裂としていますが、もしかして主人公=主演のイメージ第一だからこそ、そういう展開になっているのでは?
「なんかさぁ、鉄砲で脅すとかイメージ落ちるんじゃね?変えてよ」とでも、語っていそうな状況です。
実際、大坂の陣で大砲を撃ち込むことに対し、主演が物言いをつける場面が番宣特番で映されていました。
歴史的な整合性や、脚本家の意図よりも、アイドルのイメージが重視される。
まともなドラマになるわけないんですよね。
・小早川秀秋のことを考えているとも思えない
そういうドラマですので、小早川秀秋のイメージ云々は1ミリも考えていないのでしょう。
所詮、脇役はただの草木ですから。
・医療考証がない
重傷を負ったはずの井伊直政が、まるで戦況を把握しているようなことを、はしゃぐ小学生のようなハキハキ声でしゃべる。
重傷を負ったらハキハキしゃべれないという当たり前のことですら、このドラマでは無視されてしまう。
・毛利家子孫が激怒
茶々が毛利輝元を引っ叩く侮蔑的な描写に対し、毛利家のご子孫がYoutubeで怒りの告発をしていました。
それに対し、このドラマのファンは罵詈雑言をぶつけています。
もはや何がなにやら……敬意も何もないカオスですよね。
毛利家ご子孫の怒りはごもっともだ。
・干し柿消滅
事前の文春砲によると、石田三成役にとっては名誉とも言える“干し柿の逸話”が、松本潤さんの意向によりカットされたとのこと。
放送日当日、もしも本編で干し柿の話が無ければ、文春砲の信憑性が増します。
果たして結果は?
カットされていました。
当初は、同シーンを撮影する気はあったと思います。
なぜなら、その前に三成と大谷吉継が話す場面で、これみよがしに干し柿が映されていましたから。
こうした積み重ねで信憑性が増してゆく文春砲。
演者同士が親友とアピールされているだけに虚しさも増します。
本当に、親友の見せ場をカットできるものですかね? 記事の信憑性が俄然増したとはいえ、さすがに「ウソだろ……」という思いも湧いてきます。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第43回「関ヶ原の戦い」
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第44回:で、徳川四天王って誰?
徳川四天王とは結局誰のことだったのか?
このドラマを通しで見ていたら、誰でもそう思ってしまうのではありませんか。
というより脚本家そのものが、そうかもしれません。
何の思い入れもなければ、いくら最初から登場させていても、心に残るセリフなど書けるもんじゃありません。
・母親すら論破してイキる厨二病家康
苦労をかけた母を気遣う家康は定番のシーンとなるはずです。
それなのにこの家康は「ババアw」と嘲笑うかのような調子で悲しくなってきます。
・九度山トレーニング信繁
毎回新たなマヌケ描写をやらかす本作。
この回では九度山で大声で叫びながら軍事トレーニングをする真田信繁ですね。
兄である真田信之が幕府から「お前の弟、テロ計画中か?」と問い合わせられたら、真田家ごと即終了となってしまう話では?
必死の思いで命乞いをした信之や本多忠勝の苦労すら無にする、ろくでもない脚本でした。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第44回「徳川幕府誕生」
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第45回:いいから『首』を見よう
ついに北野武監督の映画『首』が公開されました。
「『どうする家康』って面白いの?」
「いいから『首』を見よう」
そんな会話が成立するようになり、大河の存在意義は消失。代わりにジャニーズ事務所の受信料を使った宣伝動画が後釜におさまりました。
それにしても、両作品を比べてわかるのは、北野武監督の隠された教養と知性です。
最新説を取り入れたとドヤ顔をする『どうする家康』の脚本家。
それを無理に褒める大手メディア記事の薄っぺらさときたら絶望感しかない。
結局、メディア側も素材のおこぼれを貰ってる以上、提灯記事しか書けません。
・現実とドラマ内のプリンス対決
この回は家康と秀頼の対峙です。
BBCの報道があってからも、大河ドラマには次から次へとジャニーズが送り込まれています。
しかも言葉は悪いけれども、秀頼は「不祥事からのリサイクル枠」にすら思えます。もう一人の若手も不祥事が出るわ。
◆ 「HiHi Jets」橋本涼&作間龍斗 年内活動自粛 ベッド写真流出(→link)
◆ なにわ男子エース長尾謙杜(21) 元SKE三上悠亜(30)との“乗っ取りお泊まり愛”スクープ撮「キスマイ千賀健永が去った後こっそりと…」(→link)
この回は、家康と秀頼というジャニーズの二人が「どちらがプリンスか?」と争うような回でした。
しかし、これも放送終了後となると失笑してしまう話でして。
ジャニーズの大物と若手が一人の女優を巡って争っていたようなニュースが出ました。ドラマでは勝利できても、現実では敗北していた、という話です。
◆ 有村架純とKing & Prince高橋海人の交際3年報道ウラで勃発していた、NHK大河ドラマ『どうする家康』で夫婦役、9年前から“有村推し”の嵐・松本潤との“三角関係”(→link)
◆ 有村架純がキンプリツアーで髙橋海人を「お忍び鑑賞」していた! 松本潤と髙橋の“確執”懸念も…(→link)
◆ 有村架純&キンプリ髙橋海人の熱愛報道で…《オジ惨敗》と松本潤に向けられる同情的な声(→link)
Xには、《有村架純、松本潤に言い寄られるもキンプリ高橋海人を選ぶ》《松潤が有村架純を口説いてる記事が前に出てたけど蓋を開けてみたら3年もの間、ひたすら高橋海斗くんとひっそり愛を育んでいたのか…と思うとオジ惨敗て感じで切ないもんがあるなァ》などと同情的な声が上がっている。
・究極の不敬大河
王道と覇道――今川義元が言い出し、徳川家康がそれを引き継ぐ。
どうやら信長と秀吉は覇道、家康は王道と誘導したいようですが、この時点でやらかしたとしか言いようがありません。
中国史ならばこの対比はアリでも、日本史でやってはいけません。
日本史の場合、徳で天下を統治するのは「王者」たる天皇の役目であり、武士はその天皇を守る「覇者」という位置付けです。
『鎌倉殿の13人』では、後鳥羽院が三種の神器の剣の代替として、源実朝を操るという描き方でした。
王者は覇者より上にいて、あくまで操るものだという描き方です。これは正解でわかりやすい。
『麒麟がくる』では、織田信秀は息子の信長にこう教えました。
天皇が世の中で一番えらい、次はそれを守る武士の長である将軍だと。そう信じてきた信長であるものの、正親町天皇と心理的な齟齬が生じてしまいます。
『大奥』シーズン2では、孝明天皇は徳川家茂を「覇者」として頼りにしています。
こうして正しい日本史を踏まえたドラマを見てくると、『どうする家康』は大河の歴史でもぶっちぎって不敬そのものだと思えます。
天皇の姿はもちろん、セリフですら出てこない。
家康が天皇から将軍宣下を受ける場面もない。
そして、この雑な王道と覇道問答のせいで、歴史から天皇が消されていたような扱いになりました。
磯CPの手がけた『平清盛』では、天皇を「王」とすることが皇室に対し不敬だという議論が湧きました。
あれは明治以降の「皇道」云々、新しい考え方を平安末まで適用していて、気の毒な難癖のつけられ方だと思いました。
しかし、それと比較すると、本作の場合、正真正銘の不敬描写です。
個人的にはこの時代にまでなって、不敬だのなんだの言いたくありませんが、一方で無知というのは恐ろしいものだと痛感します。
それでも今回の不敬は見逃されるとすればなぜなのか。おかしなこともあったものです。
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2023年の大河ドラマは『大奥』だと断言できる。
そのほうが幸せになれる。
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・金地院崇伝と林羅山は置物です
この回の林羅山が、イメージ通りだというネットニュースがありました。
◆NHK大河「どうする家康」笑い飯・哲夫の林羅山にネット「似合いすぎ」「ハマり役」(→link)
このドラマの嫌なところは、こうしたジャニーズに甘いスポーツ紙記事を読むと脳が溶けそうになることでもあります。
林羅山は、家康からすれば孫のような年齢差。年齢設定の時点で不自然です。
林羅山は老けたイメージの配役が多いとはいえ、記事にあるような「ハマり役」とは言えません。
もはや、信楽焼の狸か、ペッパー君、猫型配膳ロボットでも座らせておけば十分とすら思いました。
・「国家安康 君臣豊楽」は狙った炎上だとさ
難癖をつけたというより、狙ってやったとされる“国家安康君臣豊楽”。
しかし、茶々がドヤ顔で選ぶというのは愚かすぎませんか。
・地獄を背負うドラマ
「地獄を背負う」とドヤ顔で言っておりました。
地獄は背負うものではなく堕ちるものでしょう。
・真田、別に乱世を愉快に泳いでいない
昌幸と信繁が使う「乱世を泳ぐのは愉快なものよ」というセリフが不自然で仕方ありません。
確かに『真田丸』では、真田の命運を船に喩えました。あれはまだわかる。実際、昌幸が上杉・北条・徳川の間を泳ぎ回るは痛快だった。
しかし『どうする家康』は違うでしょう。
確かに2度、徳川を撃退している。そうはいってもギリギリ。
豊臣に屈する時も辛かった。ましてや九度山での昌幸は鬱状態だったとも指摘されるほどの落ち込みだった。
これで「父上も言ってたもん、楽しいって!」と浮かれている信繁は、どれだけ親不孝なのでしょう。
そういう信繁も六文銭マスコット振り回して、無様な死に方をします。
嗚呼、こんな真田は見たくなかった。
・レーザービームのような大筒
本作は物理法則すら怪しい。
たとえば日本家屋は瓦の重量等考慮して描かなければならないはずですが、VFXチームはそんなこと気にしていないようだ。
実物があれば即座に崩れそうな背景が描かれている。日本が地震大国であることを考慮するわけもありません。
こうなってくると推察できる事情はあります。
VFXチームは相当逼迫したスケジュールで仕上げたのでしょう。
火器考証のお粗末さにも、それが反映。
実際の火器を描きたいのではなく、ゲームのような描写でした。射程も、重力も、装填速度も、反動も、何もかもが考慮されていないようだ。
確かに大筒の弾は大坂城に直撃しました。
だからといってあんなにバンバン撃ち込めたものでしょうか。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第46回「大坂の陣」
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第47回:亡霊って、比喩というよりスピリチュアルだ
このドラマは、マザーセナが教祖状態ということもあってか、オカルト色が大変強いという悪しき印象が拭えません。
家康が、乱世の亡霊だのなんだの言い出し、信長や秀吉まで思い出す。
そういう亡霊ごと全部葬るつもりのようですが、カルト集会は受信料以外の原資でお願いしますよ。
・「お千」
第47回放送の冒頭で、家康が、拙い字でこう書いていました。
「お千」
こういう表記は現代人ならではの話で、当時は「於千」と崩字で書くでしょう。「於」を草書で書いていくうちに「お」となったとされるのです。
江戸時代まで、書道でも趣味で嗜んでいなければむしろ楷書は習いません。
楷書は書くとなると時間がかかる。
ゆえに草書=崩字で書くことが当然でした。
それなのにこのドラマは楷書だらけでした。小道具班は力尽きたのでしょうか。
なにより下手くそな「お千」という文字。他の書状はプロの書道家で綺麗なのに、「お千」は小学生並でした。
あの「お千」は、大河ドラマワースト伝説に刻むにふさわしい。本当にひどいやらかしであり、日本人の教養に不安を抱かせるものでした。
・大蔵卿局が顔芸要員、『鎌倉殿の13人』は呪いと化した
大竹しのぶさんを起用しながら、大蔵卿局はセリフ無しの顔芸要員でした。
主演が無理を言い、『鎌倉殿の13人』からキャストを引っ張っては使い捨てにしたと思われるこのドラマ。
俳優陣にとっては不幸としか言いようがありません。
逆に『鎌倉殿の13人』からドラマ10『大奥』、朝ドラ『らんまん』に出たキャストは、幸せだったことでしょう。
本作は、キャストだけでなく、プロットやセリフまでパクリとしか言いようのないものが増えてゆきます。
自分のカラーを出したい脚本家は、何を考えながらそう書いていたのでしょう。
締切に追われて、なりふり構わずやったのだとしたら、やはり最初から慣れない時代劇など引き受けるべきではなかった。
・いい歳こいて未成年と恋愛、親子丼を夢見るドラマ
信長が討たれたあと、茶々が家康の無事を祈っていたという、無茶苦茶な設定が明かされました。
中学生が不惑手前、なんの面識もないおじさんに恋をする――本作の制作陣は本気でそう思っているのでしょうか。
もう、プロットがおかしいを通り越して怖い。得も言われぬ不安感が湧き上がってくる。何かしでかしそうな歪み方だ。
これは本当に徳川家康のドラマなのでしょうか。
市と茶々でおかしな妄想を描くなんて、もはや一線を超えているでしょうよ。
・家康は何も悪くない!
大坂の陣まで、家康が悪くないと誘導するとは思いませんでした。
たとえ家康が苛烈な判断を下したにせよ、そこまで行き着く描写があれば問題ないでしょうよ。『鎌倉殿の13人』はじめ、多くの大河ではできています。
それがこのドラマでは最後まで家康の擁護ばかり。
地獄を背負うだの、修羅の道だの、どこかで聞いたようなカッコつけたことを言いながら、自分のイメージダウンから逃げ回っています。
その余波で、豊臣秀頼は突然の狂戦士にさせられてしまった。あれだけ戦闘を煽っておきながら、史実に準拠して、出陣はしない。
史実云々以前の問題であり、プロットが捻じ曲がっています。
10分前のことすら簡単に反故にするような無茶苦茶なことを平気でしていて、もはやドラマとしての体を為していません。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第47回「乱世の亡霊」
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第48回:ひとつの時代が終わる、二度と戻ってこないで!
このドラマが終わることで、局内外でホッと一息ついた方も多かったことでしょう。
やっと終わる。あのしつこい番宣もしなくて済む、見なくて済む。
NHKに大河ポスターが貼ってある。ジャニーズ問題がここまで燃え盛っていながら、まるで無反省の象徴のようだったけれど、それも終わりだ!
まるで呪いを断ち切るような雰囲気すら感じます。主演は紅白にも呼ばれません。
極め付けは最終回放映翌日の、有村架純さんの熱愛報道でしょうか。
彼女のニュースとなると、『どうする家康』の現場で主演からプレゼントを贈られていた彼女についての記述が目につきます。辛かったことでしょうね。
最終回でまで自作に目配せする様は、まるでハラスメント上司でした。
・徒歩移動する真田信繁
戦場で落馬すると命に関わります。それほど機動力は重要です。
なのに、この真田信繁は落馬し、チンタラと徒歩で家康本陣まで向かうのだから、どうしようもない。
隣の楽屋を訪れるファンみたいな動きで真田信繁を表現されましても……。
・呪術で敵を倒す家康
信繁が迫ってきたのに、家康がタコ踊りじみたポーズを取るだけ。
飛び道具を使われたらどうするつもりなのか。
で、このタコ踊りポーズのあと、よくわからないまま周囲は死屍累々となる。
まるで家康がフォースの力で敵を倒したように思えて、別世界のSFモードへ突入していました。
・人間の器の尺度はイケメンとパーリーだけ
千姫が「秀頼様はまじイケメンなの!」みたいなことを言い出しました。
このドラマの政治力はパーティ開催能力で決まるかのようだ。
人間の器も、イケメンかどうかしかない。
最後の最後まで、お粗末すぎる価値観を投げつけられ閉口するしかありません。
・最低最悪の自害ラッシュ
大坂城の自害も酷いものでした。
本作は介錯を理解しているのでしょうか。致命傷を与えるどころか、かえって苦しみそうなことをやらかしているように見える。
主君を苦しめぬように家臣が介錯するはずが、大野治長は茶々を置き去りにして自分が先に死んでいた。
あるいは鎧を着たまま切腹するわ。
サウンドエフェクトがRPGツクールレベルだと指摘されるわ。
だいたい、あれだけ燃え盛る中にいて、長々と批判者への当てつけを語る茶々もわけがわかりません。
煙で喉をやられるか、酸欠になりませんか?
・春日局がナレーターと言われたところで
終盤になって、急に春日局がナレーターだと明かされても、だから何ですか?としか言いようがない。
その語りを将来の家光となる竹千代は、ろくに聞いていません。
おまけに家康以外の目上の人物を、それこそ家光の伯母である茶々や初まで貶めていた。春日局がそんな無礼なことを言うとは思えないのです。
ナレーションについては、講談師の神田伯山さんを真似たと明かされていましたので、それなら本人に頼んだほうが良かったのかもしれません。
別に春日局である必要性など感じませんでしたしね。
・天海の意味が、演じる役者にすらわからない
小栗旬さんを天海にするのも、意味がわかりません。
ご本人も「なぜ自分が天海なのか理解できなかった」と答えるほどですから、よほどのことだったのでしょう。
ワースト2位の視聴率を少しでも改善させたかったのですかね?
客寄せに使われた小栗旬さんが気の毒でなりません。
・マザーセナ信仰は下心ありきだ
仏壇からマザーセナが出てくる。
いや、もうええて……。
主演がマザーセナ役に近づきたかったのかな?と想像すると、もう失笑しかありません。
・鯉とえびすくい
鯉の話はいつまで続くのかとうんざりしました。
最終回で、あの話である必要がありましたか?
しかも悪夢の“えびすくい”で締めくくられるとは……。
えびすくいは主演のアイデアだそうです。まさに地獄を背負った終わり方でしたね。
・次作へ近づかないでください
『吾妻鏡』
『源氏物語』
と、複数巻ある書籍を一巻にまとめたかのような描写は『太平御覧』でやらかした『平清盛』と同じです。
何度、同じことを繰り返すのか。
そんな目配せをされた来年の大河ドラマ『光る君へ』の予告編は、この大河とは別枠扱いでした。近づきたくない気持ちはわかります。
『光る君へ』は、ジャニーズからの出演はありませんね。
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『どうする家康』感想あらすじレビュー最終回「神の君へ」
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不良品を褒めてどうする?
前編1~25話を含め、あらためて全体を振り返って、凄まじいドラマでした。
いや、もはやドラマとしての体をなしていません。
クリスマスケーキが届いた。開けたら箱の中で潰れていた……そんな不幸な事故を思わせるような仕上がり。
それを「斬新! シン・クリスマスケーキだ!」と褒める誰かがいたら、どう思いますか?
大河ドラマは受信料で作られています。
私たち一人ひとりがお金を払った購入者といえる。
そこへ堂々とつぶれたケーキが送られ、それでも相手がまだ謝罪するような姿勢であれば問題はないでしょう。次からはきちんとしてくれる、と期待できる。
それが本作では、NHKのトップから出演者、脚本家、ファンダムまで「理解できない、褒めない奴らが悪い、おかしいのはお前らだ!」と詰め寄ってくるような攻撃的スタンスです。
大手メディアにしても、潰れたケーキをごまかすような提灯記事をバンバンばら撒く。
書く側のプライドを問いたいところですが、仕事として割り切り、何の感情もないままこなしているのが想像できます。
今までのジャニーズ礼賛と、ほとんど状況が変わっていません。
週刊誌系のメディアは忖度なく書けるところもありますが、大手紙やスポーツ紙などは「『どうする家康』は褒めしかない」というスタンスが最初から決まっていますね。
「邪道」を極めた2023年らしい大河ドラマ
2023年という年を後世が振り返るとすれば、「大手企業のトラブルに塗れた一年」と締めくくられるでしょう。
ジャニーズ。ビッグモーター。宝塚。ダイハツ。そしてNHK。
著名な組織で、次から次へと不祥事が湧き出てくる。
ジャニーズ問題ひとつとっても、あれだけのことがありながら、主演すら下さない。
それどころか、最終回まで出てくる豊臣秀頼までもジャニーズの若手が起用されるのですから、どこまで無反省なのか。
王道でもない。覇道でもない。今年の大河は何もかもが邪道でした。
あらためて問いたいのです。
なぜ大河ドラマという貴重な時代劇の枠を、経験がなく、歴史はフィクションだと公言する脚本家に任せたのか。
主演にしてもそう。大河はおろか時代劇出演の経験もろくにないのに、なぜ国民的番組の主演という大役を務めさせたのか。
築山殿が悪女なのは江戸時代以降の創作――それはまだいいです。
だからといって、慈愛の国だのなんだの、突然言い出した妄想のような話を引っ張り、女優の出番がやらたと引き延ばされたのには理解に苦しみます。
それでいて、制作陣は心清らかで革新的なことをしているという体で語り出す。
そこにスポーツ紙や女性週刊誌といったジャニーズと関係の深いメディアが提灯記事を送り続ける。
ランキング系の記事は、組織票で荒らされるかのような結果ばかり。
何もかもが作り物の大河ドラマでした。
しかし、救いはあります。
今年はひとつの時代が終わる年でもあるのでしょう。
論破芸だの、冷笑だの、逆張りだの、そうしたノリが古臭いものとされて駆逐されゆく流れがきています。
歴史にしても、歴史総合のインパクトは大きいはず。
日本史だけを見て、城や戦国武将の逸話を断片的に覚えていることが歴史通だという流れも、さすがに終わるのではないでしょうか。
歴史は点だけではなく、点と点をつなぎ線にして、国境を超えて伸ばしてゆかねば捉えきれないものもある。
それについていけるかどうか。
本作の制作陣は止まったまま生きていくつもりでしょうか。
今年のこのドラマの作り手から感じたのは、学校の先生や親が漫画を読んでいると、それを見てはしゃいでしまうようなメンタリティでした。
お堅くてエッチな本を禁止するおばさんとは違って、悪いことでも見逃してくれる♪ そんな大人に憧れたまま精神状態が止まり、ロールモデルとしている。
要は、サブカル中年のノリなんですね。
彼らはグレタ・トゥーンベリさんや『麒麟がくる』の駒のような、自分の意見を持つ女がともかく嫌いで、しょうもないネット用語を駆使して叩き続ける。
『どうする家康』には、わかりやすい特徴があります。
信長は父。秀吉は母。親が冷たかったからグレたと言っていた。家康ですら、母を論破したとニチャニチャしていた。
「ママはボクに勉強をさせたけど、あまり勉強勉強うるさくて、エッチな漫画は取り上げたんだ! お勉強できないのは、ママのせいなんだもん!」
こういうノリがしつこく振り回されましたが、そんな自分語りはもういい、誰も求めていません。
そんな彼らにとって、自己の存在意義をかけた戦いとは?
いじめっ子にひっついておこぼれにあずかり、ママや委員長に反抗すること。昼休みにアニメソングを校内放送させること。
『どうする家康』の描く天下取りは、せいぜいがその程度のスケールでした。
しかし時代は確実に変わっています。
いま、韓流や華流作品がどれほど強いか。
これまで大河の枠が保たれてきたのは、東洋の時代劇がそこまで多くなかったからでしょう。
筆で文字を書き、四書五経を教養として読み、米を運搬する――そういう文化の根底が近い時代劇というのは、想像以上にスッと日本には馴染みます。
古代ローマやヨーロッパ史ものとは比較にならないほど、大河を駆逐する可能性がある。
そういうものがヒタヒタと迫っているのに、こんなくだらないアイドルプロモビデオを垂れ流している場合ではありません。
NHKは危機感がなさすぎです。
今年は早い段階で視聴をやめたという声が多々あります。提灯記事には提灯コメントしかつきませんが、ヤフーテレビは凄まじい数の批判に溢れています。
◆ヤフーテレビ みんなの感想『どうする家康』(→link)
大河視聴者の中には子供もいて、彼らが将来、歴史の研究者になるかもしれない。
今年はそういう未来を奪った可能性も感じられます。
スタッフにしても、心が折れてしまった方もいるのではありませんか。
その傷を癒やすには数年かかるかもしれませんが、幸い来年以降は、誠実な作品づくりが期待できる流れではあります。
そこに期待して2024年の1月を待ちましょう!
★
最後に私の個人的な「答え合わせ」をまとめておきますね。
以下の記事にあるように
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『どうする家康』こんな後半戦は絶対イヤだ!36の悪寒をリストアップ
続きを見る
『どうする家康』の後半戦がどうなるか全36の項目を予想したもので、それがどこまで当たっていたか?
その答え合わせです。
答え合わせ:どこまで悪寒が当たったのか?
36項目のうち1つでも当たっていたら、作品にとっては恥辱だと考えていましたが、結果は、自分でも驚くほどの的中率。
もう、どうしたらいいんですか……。
なぜ「不祥事が起こる」まで的中するのか……怖くなってきました。
①平均視聴率が戦国ワースト1位・全体でのワースト2位を記録→◯
②『天地人』『江』と並ぶ戦国ワースト大河へ→◯(超えてしまったかも……)
③期待できるのはキャスト発表の瞬間だけ→◯
④本業が俳優でないキャストの比率増加→◯
⑤動物(特に猫)の出現!→◯
⑥人情枠のキャスティング→◯ 松本潤さんの友人だらけだ
⑦役者ネタを使う→◯ 中村七之助さんとの親友設定を使っていて鬱陶しい
⑧大河主演経験者が出る→◯ 小栗旬さん
⑨お市と淀の方が一人二役→◯
⑩お色気展開をゴリ押しする→◯
⑪家康の側室をできる限り出す→✕
⑫側室のキャラクターの区別がつかない→✕ 阿茶は『レジェンド&バタフライ』の帰蝶使い回しでしのいだ
⑬お色気は大事なら男性は脱ぐ?→◯
⑭未成年の性愛描写が問題となる→◯ 茶々が家康を慕うトンデモ展開
⑮番宣・提灯記事が増加する?→◯
⑯殺陣がワケわからない→◯
⑰やっぱり役者が座らない問題→◯
⑱豪華な城は謎のオープンテラスだ!→◯
⑲よく似た城が頻出する→◯
⑳同じネタの使い回し→△ ガイドブックにあった「問鉄砲」はなぜか削除
㉑作品を超えてのネタ使い回し→◯ 膨大な量の書籍を一冊にまとめる
㉒作品を超えてのネタ使い回しパターン2 →◯『鎌倉殿』の「パクリ」だらけ
㉓BBC版関ヶ原『ウォリアーズ』より迫力不足→◯
㉔「関ヶ原でどうする」がクライマックスだ→△ 大坂の陣はあったが、伊奈忠次を出しておきながら江戸の街作りすらかすらない
㉕しかもBL関ヶ原→◯ 大坂の陣も恋愛のもつれ
㉖石田三成らが兜首で晒される→✕ これはよかった!
㉗北野武監督『首』で上書きされる→◯
㉘『大奥』が実質大河として認識→◯
㉙外交や宗教史でやらかす→△ そもそもやらなかったが三浦按針関係はおかしい
㉚武衛が『御成敗式目』制定前に戻るほど怒る→◯ 佐藤浩市さん、大竹しのぶさん、小栗旬さんまで客寄せにした
㉛『真田丸』ファンがイライラ→◯ いかにあの作品が素晴らしかったことか
㉜「女性が活躍! ジェンダーを意識!」という煽り→◯ 茶々の演説は北条政子の「パクリ」
㉝ネットのカオス現象大集合→◯
㉞来年はオーディション経由の役者が増える→◯
㉟脚本家降板→✕ NHKは通年契約は破らない慣習が強い
㊱不祥事が起こる→◯ 文春砲に出演者逮捕。なぜ、当たったのか?
36項目中
⚪︎31
△2
×3
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『どうする家康』こんな後半戦は絶対イヤだ!36の悪寒をリストアップ
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皆さま思うところがあれば、直接NHKへよろしくお願いします。
◆NHK みなさまの声(→link)
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【参考】
どうする家康/公式サイト

















