どうする家康感想あらすじレビュー

どうする家康感想あらすじ

『どうする家康』感想あらすじレビュー第28回「本能寺の変」

ドラマのタイトルロゴに狼と白兎が登場したかと思ったら、秘密基地めいたスタイリッシュ寺子屋へ。

今週も幼少期の織田信長が描かれます。

本作は「一回単位でわかりやすく」作られているとされます。しかし、脈絡なくやってくる時系列戻しや、回想シーンがあまりに唐突。今回冒頭の信長幼少期は、前回放送を見ていないと意味がまったくわからないでしょう。

つくづく不親切なドラマです。

その幼い信長が暴れ出し、人々が部屋に倒れていたかと思ったら、猫のような動きで父・織田信秀を蹴り飛ばす。

信長の武力やメンタル面を描いているのでしょうけど、そうだとしたら甘く感じてしまうのです。

『麒麟がくる』の信長は、子役でなく本役であったという違いはありますが、即座に人の急所を狙いにいく恐ろしさがありました。

本作は、作り物の感じがしてなりません。

可哀想なのは、子役の筆の持ち方が酷いこと。朝ドラ『らんまん』では、子役がきちんと筆を立てて持っています。

彼らは経験があまりない、真っさらの状態です。ゆえに演出がどう反映されているか?がすぐにわかる。

大河と朝ドラでは、所作指導において大差があるということです。

 

どうする燃え盛る場面

書庫で寝ている織田信長。

今週もまた、家康の城にあった部屋と全く同じような部屋ですね。

そして突然起きたかと思ったら白刃をかざし、演じる役が土方歳三なら素直に見られそうな、江戸時代以降のような殺陣で戦います。

京雀が親切な棒読み説明台詞で、「本能寺が燃えていて大変だ」と話してくれますが、そこにいる野次馬の緊迫感がゼロ。

火事の現場に近づいた経験があるとわかりますが、時に炎が目の前にやってきそうなほどの勢いに感じたりします。ゴォオオオと音が迫ってきたりする。

弛緩しきった画面からは、そんな怖さがまるで伝わってきません。

映画版『魔界転生』のラストシーンのようにしてくれとまでは言いませんけどね。どうにかならないものでしょうか。

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あらすじ:おじさん構文バージョン

ヤッホー( ✌︎'ω')✌︎

ワイルドなウルフ信長が、本能寺に、入ったって!( ◠‿◠ )

やっぱり、信長は、ここに、泊まるよなッ!家康チャンは( ^ω^ )どうするのーッ!^_^

家康チャン、堺に行くってヨ♪(´ε` )ギスギス、してたし、かわいい女の子に、癒されたいヨネ( ͡° ͜ʖ ͡°)

でも、できる家康チャンは、信長が、本能寺へ、入ったという知らせを、受けて察知!運命ダネ!家康チャンは、堺へ向かうンダ(๑╹ω╹๑ )

ここで、堺の商人たちと、手を結んで、家康は信長を討った後もばっちりw あの雑魚い光秀とは違うし♪(´ε` )

するとそこにお市チャンキタ――――――――!!( ✌︎'ω')✌︎

女神降臨!!そこで市チャンから、あることを聞かされちゃって、家康は戸惑うんだよね♪( ´θ`)ノ

もう、信長を討つなら、今夜しかないでしょ!家康チャンは、そう思ったのに、ゲス光秀のせいで_:(´ཀ`」 ∠):

ちょっと、ここから、厳しいこと言ってイイカナ?この大河、腐ェミ媚び酷くねwwww キッショいBL本能寺とか、マジで、いらんからwww

まあそれでも、あの駄作『麒麟がくる』よりはマシという現実www

あとさ、今回で最悪の本能寺とか言ってる奴www お前、それ『天地人』と『シエ』見ても言えんのww『花燃ゆ』見たオイラからすればまだまだ甘いwwww

※念のため断っておきますが私は『麒麟がくる』が大好きです

 

どうする愛宕百韻

時間が巻き戻され、3日前になりました。

本作お得意の時系列いじりが初っ端から炸裂し、初回からずっと見続けている視聴者も混乱されることでしょう。

そんな小手先のテクニックを用いながら、光秀がペラペラと並べる説明セリフがもう辛い。

しかも、こうきました。

ときは今 雨が下る 五月かな

突っ立って詠むあたりが絶望的です。

『麒麟がくる』でも、明智光秀本能寺の変の前に開催していた【愛宕百韻】は出てきません。それでも序盤、連歌会の席で三好長慶暗殺計画があったため、その重要性はわかりました。

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本作の脚本家にとって、連歌会のことなんてどうでもよいのでしょう。

私も含めた本作への批判意見は「史実と違う!」からではなく、歴史への敬愛が欠如していることから来ていると感じます。

 

どうする陰謀論者

家康は、まだまだマザーセナ神秘の呪文に取り憑かれています。

教義「兎が狼を喰らう」ですね。

それを察知した家臣が「計画性がないよ」と宥めていますが、洗脳から解かれる過程を視聴者に見せているのでしょうか。

YouTubeで文字だらけの変な動画を見ちゃったおじさんと、それに戸惑う周囲に見えてしまい、あまりに辛い。

史実に即しているかどうかという以前に、陰謀論にハマっちゃったおじさんの観察なんて、胸が痛くなるばかりなのです。

これは大河ドラマでやることなのでしょうか。

このドラマもさっさと陰謀論から抜け出して欲しいと切に願います。

◆高知東生さんが語る「陰謀論」から抜け出した瞬間 「信頼している全員が一斉に笑った」(→link

 

どうするキャンプに使えそうな帽子

南蛮渡来の帽子も妙です。

パタゴニアで買ってきたような帽子(参考価格6,580円)。

日本史の考証すら怪しいスタッフに、西洋史考証を求める方が間違っているんでしょうけれども、それにしたって他になかったのか。

 

どうする茶室

茶室の意義をどう理解されているのか。

茶室が重要なのは、狭いから密室となること。

それなのにこのドラマは、オープンテラスで策略をペラペラと大声で話すから、茶室の意義がわからなくなります。

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