どうする家康感想あらすじレビュー

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『どうする家康』感想あらすじレビュー第19回「お手付きしてどうする!」

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『どうする家康』感想あらすじレビュー第19回「お手付きしてどうする!」
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どうする義昭追放

このドラマの義昭はなんだったのか。

金平糖を分捕り、下劣な振る舞いをし、蹴られて追放される。わけのわからん酔っ払いオジサンでした。

本作は亡くなっていない人物だろうが、出番が終わるとそれきりになります。

おそらく義昭も今後再登場はないのでしょう。

それにしても、このドラマは『麒麟がくる』の逆張りこそ正義と言いたげですね。

あの作品では、義昭を犯罪者扱いする態度に光秀が困惑していました。

それが今回は……信長が義昭に刃を突きつけ、蹴り飛ばす下劣さは何なのか。

武士としてのメンタリティがまるで表現できていません。刀は抜いたら誰かを斬って鞘に収めてこそ――それが武士の美学でしょう。

ただのチンピラじみた脅しで刀を抜くものではありません。

信長の動きが、いちいち“チャンバラ”じみているのもどうしたものか。時代劇に映えることを意識した、大衆演劇じみた動きです。古武術の時代とはとても思えません。『麒麟がくる』では、ちゃんと古武術の動きだったのに。

 


どうする伏線回収

以前も書きましたが、昨今「ドラマ通」SNSアカウントでは「伏線回収www」とはしゃぐことが定番となっています。

「神回ww」とつければなおのことよしで、こんなニュースが流される。

◆ NHK大河『どうする家康』第1回からの伏線が回収! 夏目広次の名前間違えネタには理由があった「古沢さん天才」「単なるギャグだと…」(→link

伏線というのは、作劇のうえでは特別なことでもない。

それに隠してあるから初めて「伏」線となるのに、それをどういうわけか、ドヤ顔で「どう?wこれがあとでこうなるんだよww」と見せる側も、見る側も、目配せし合うのが「伏線回収ww」になっている。

見え見えだし、どういう展開になるのか想像がつく。ましてや歴史物であるからには結果がわかっているのに。

『鎌倉殿の13人』では、和田義盛畠山重忠にこっそり近づこうとして、すぐに見破られる場面がありました。

本作のように出来の悪い昨今のドラマは、そういう状態なんですよね。

伏兵は「伏せて」いるから伏兵です。

それでもネットで盛り上がって、提灯コタツ記事が出たら良いのでしょうか?

はなからそういう反応狙いでやっているのが見え見えで嫌になる。

なまじ複雑だったり、週跨ぎをする本物の「伏線」は、指摘すると考えすぎだのデタラメだの言われることすらありますし……。

本題に入りますと、義昭追放の時の光秀の「伏線ww」がバカバカしすぎる。

「義昭なんて知らねーしw 裏切り? まさか! 私は真面目に信長様に従うんですぅ、裏切るつもりはありません!」

常にそういう下劣さと、尻尾を千切れんばかりに振る忠犬じみた不気味さだけを見せてくる。

こんな忠臣なのに裏切るとかww でも義昭を裏切ったww これが伏線でしょwww……と盛り上がるSNS、ネットニュースまで見た瞬間に思い浮かんで、私は憂鬱でした。

 


どうするセクハラ

秀吉がわざとらしくお市にセクハラをする――もう無茶苦茶です。

長政の男子・万福丸はカット。

市と秀吉の関係性を描くうえで、万福丸を無視するとはどういうセンスでしょう。

お市にゲスエロ視線を見せている秀吉ですが、かりにも主君の妹ですよ。それを皆が見ている前で貶めるって、どういうことでしょうか?

これも伏線回収の弊害でしょうよ。

お市が抱いている娘が、秀吉の妻になって、子を産むんだよw それが家康相手のラスボスになるww 伏線スゴイwwww……とでも喜ぶと?

そんなことは歴史が好きならば小学生でも知っている話で、伏線になんてしろものではない。

 

どうする狙いすぎセクシー女

お万は狙いすぎというか、おじさんの考えたえっちなお姉さん妄想全開でひたすら不気味でした。

箇条書きで突っ込みますね。

・主君の風呂場に入るにしては事前の確認が甘すぎやしませんか。武器を隠し持った女に殺されたらどうする!

・家康にしても、思ったことをベラベラと全部話してセキュリティ意識がなさすぎる

・髪の毛を結うはずが、前に回ってわざとらしく顔を寄せてくるのは何?

・アホみたいな「天があなたを守ってくれるんですぅ、私はあなたに憧れているんですぅ」アピール

こういう女が存在すると思える人がある意味羨ましいぐらいに、とにかくリアリティがない。

 


どうするヘアメイク

毎回ダメ出ししている気がしますが……お万はスチル写真を見た瞬間から、どうしてこんなメイクにするのかと呆然としていました。

メイクはどうにかならなかったんですか。

いくら風呂の世話をするからとはいえ、何であんなメイクなのでしょう?

まったく魅力がない。わざとらしい前髪も何が何やら。

演じる方は悪くない。役者の魅力を殺すかのような、制作サイドの罪が深すぎる。

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