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【どうする家康文春砲は本当か?】
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石田三成の「干し柿」をカット
今回の文春砲で決定打となりそうな、もう一本の矢が石田三成の「干し柿」です。
第43話のクライマックスにおいて「石田三成が湯を欲しがったところ、干し柿が出される」という逸話が入る予定でした。
それが松本潤氏の気まぐれな改変要求により、削られたというのです。
三成と干し柿の逸話については、戦国時代ファンの間ではよく知られた名場面。
いわば三成の見せ場であり、それをカットするとはあまりに酷く、演じる側だって、そこを踏まえてプランを練っていても不思議はありません。
なぜこれが決定的な矢となるのか?
というと第43話の放送は約一ヶ月後であり、今から撮り直しをするには時間的に厳しいと考えられるからです。
干し柿のエピソードが放送時に無かったら、告発の大部分が“真”であったと皆が目撃することになります。
文春砲を受けてドラマを改変しようにも、もうどうしようもない――そんなギリギリの告発ですね。
【追記】
『どうする家康』のクランクアップは10月26日でした。
11月10日放送NHK総合『あさイチ』に松本潤氏が出演し、この記事への反論とみなせる箇所がありました。
◆ 嵐・松本潤、『あさイチ』で週刊文春『どうする家康』現場パワハラに“生反論”!?「嫌い」報道芸人もブッコミの「攻める殿」!(→link)
11月13日放送『どうする家康』では、該当の場面がありました。
かなり時間をかけた場面であるものの、家康が一方的に三成を叱り飛ばすだけで、干し柿はまったく出てこない。
10月29日放送「逆襲の三成」には、石田三成が大谷吉継が話す場面で、干し柿が大きく映し出されていました。
干し柿は小道具チームがすぐ用意できたはずです。それにも関わらず、三成最期の場面で干し柿が出てこなかった。このことは文春砲の信憑性を高めたと言えます。
関係者は否定したのか?
今回の文春砲はデタラメだ――そんな投稿をSNSでかなり多く見かけます。
発信者の情報から察するにジャニーズファンの方たち。
彼女たちは、どんな理由で「記事がデタラメである」と言い切るのか?というと
NHK広報部、政策統括の磯氏、松本潤氏に19項目の真偽を尋ねたところ、三者とも否定した。
だから記事はウソ。
というものです。
果たして、そんな単純なものでしょうか?
日頃から文春記事を読んでいればわかりますが、文春から電話なり質問状をなりを受け取り、「はい、ご質問の通りで、私は◯◯です」と返答する当事者は異例です。
磯氏の問答をよく読めば、回答どころか明確に否定せず、広報部に投げていることも読み取れる。
NHK広報にせよ、松本潤氏にせよ、項目ひとつひとつに反論せず、「前向きに頑張っている」という答えにもなっていないことを返しただけです。
仮に、文春記事に不正確な記述があれば、こうした処置になっていても不思議はない。
↓
◆記事削除についてのお知らせ #プレジデントオンライン(→link)
プレジデントオンラインにおいて、10月4日に配信した記事<大物理事のジャニーズ事務所への「天下り」も…NHKが「ジャニーズ依存」を強めてしまった本当の理由>(https://president.jp/articles/-/74542)を、10月6日付で削除しました。
記事公開後、当該記事の内容の一部について、情報の裏付けが不十分だったと編集部で判断したためです。このため、プレジデントオンラインおよびすべての外部配信先から記事全文を削除しました。
それが取られていないということは、現時点で記事を明確に否定できる材料がないということでしょう。
この号の週刊文春には「宝塚歌劇団いじめ告発記事」も掲載されていました。
この記事に対する宝塚サイドの反応を見てみますと……。
◆ファンの皆様ならびに関係者の皆様へ | ニュース | 宝塚歌劇公式ホームページ(→link)
ファンの皆様ならびに関係者の皆様へ
2023.10.12一部メディアで宝塚歌劇団に関する報道がございました。
弊団では、公表しております通り、外部の弁護士の方々による調査チームを立ち上げ、生徒の心情にも十分配慮しながら、関係者へのヒアリング等を行っております。
調査の結果につきましては、しかるべき時期に情報発信させていただきますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
以前の表明よりもトーンダウンし、週刊誌報道がデマの類ではないのでは?と読み取れるようになっている。
◆宝塚歌劇団 理事長より | ニュース | 宝塚歌劇公式ホームページ(→link)
告発された側の反応を読み解くことで、見えてくることもあります。
皮肉なことに、この号発売後のニュースがかえって記事内容の正しさを証明しているようにも思えます。
◆『どうする家康』大森南朋、座長・松本潤を語る「揺れていた時期も知っていますが…」(→link)
松本潤氏が動揺していた時期があると読めます。
◆松本潤さしいれに猫背椿「ありがとうございました」【写真】(→link)
一見美談のようですが、よく読んでみますと「撮影終盤みんなめちゃめちゃしんどい時」があったとわかる。
そして、記事にあった松本潤氏がウーバーイーツでキャストスタッフに差し入れしていた件とも一致する内容です。
◆ ジャニーズ忠誠心がぶっちぎりの「女性セブン」、嵐・松本潤を大絶賛の背景(→link)
火消しのような持ち上げ記事の背景として、文春砲があげられています。
以下、余計なことながら、『どうする家康』の不可解な点を考察してみましょう。
推察:なぜ子役から始まらなかったのか?
『どうする家康』は、第1回から人形遊びをする松本潤氏の姿が映し出され、視聴者の困惑を招きました。
あれは異例の措置と言えるでしょう。
回想シーンでは子役が出てくるので、キャスティング自体はされているのです。
大河ドラマは、主人公の幼少期を愛らしい子役が演じることが定番でした。
むろん例外はあります。
初回から屋根の上から飛ぶ派手なアクションがあった『麒麟がくる』には、子役時代はありません。立ち回りを最初からこなす事情もありますし、明智光秀は前半生が不明確です。
『鎌倉殿の13人』も、初回から北条義時が馬に二人で乗り、障害飛越をこなす場面があります。子役では実現しない導入部といえます。
北条氏の歴史そのものが、源頼朝と政子の結婚から始まるといってもよいので、問題はないでしょう。
2017年『おんな城主 直虎』では、前髪のある徳川家康の幼少期を阿部サダヲ氏が演じていました。そうはいっても、あの場合は脇役で一瞬に過ぎません。
こうした例外を拡大解釈した結果が、あの人形遊びに思えます。
しかし、徳川家康の生涯を辿っていけばすぐわかることですが、彼の場合、幼少期の様々な逸話が人格形成の上で重視されます。
子役が心細さを隠すように人形遊びをしていた方がよかったのでは?
そんな風に思ってしまうのですが、こうした数々の謎も、今回の文春記事で解けた気がします。
大河は子役で視聴者の心を掴むことがお約束。これがあまりにうまくいくと、本役に変わった途端に失望されることもあります。
一例が2009年『天地人』でしょう。
加藤清史郎氏が演じる幼少期の直江兼続は、インパクトが大きかったものです。
「わしはこんなところに来とうはなかった」という台詞は、大いに話題になり、新語・流行語大賞にノミネートされています。
まさか子役に嫉妬するとは無いでしょうよ……とは否定できなくなってきます、今回の文春記事を読んでいると。
推察:存在感の薄い脇役、そしてくすんだ大河ドラマ
『どうする家康』の難点として、登場人物の存在感が薄いことが頻繁に挙げられます。
例外はやたらと悪目立ちする瀬名あたりでしょうか。
その他の徳川家臣団はほとんど目立つシーンがありません。
ドラマの当初は、脇役である徳川家臣団のキャラクターを売り込んでいました。
大河ドラマのセールスポイントといえば綺羅星の如き出演者ですから当然とも言えるのですが、本作はどうにもパッとしない。
いい役者であっても、存在感を見せるような場面があまりに少ない。
しかも、わざと似合わない珍妙な仕上がりにされているのではないか、と思えるほど特定の若手俳優のヘアメイクが酷い。
徳川家臣団以外、家康に敵対する人物はさらに露骨です。敵対者でも若手俳優が演じる役は、人格が極端に貶められていました。
一体なぜだ?
と、ずっと困惑していましたが、記事にあるような松本潤氏の介入が事実であれば納得できます。
皮肉なことに、放送時期が重なる朝ドラ『らんまん』は、それこそ豪華な役者たちの存在感が作品の評価を押し上げていました。
大河が押し出しておきながら不発気味だったブロマンス路線も『らんまん』の方が活発でした。
若者受けを重視して、大河ドラマはジャニーズを起用するのだと本作に関しては語られてきました。
しかし、そのジャニーズの持つ数字は否定されています。魔法が終わった論拠として『どうする家康』の低視聴率が挙げられることでしょう。
それも当然のことに思えます。
今、若い世代が夢中になっているドラマはイケメンが揃った韓流や華流です。
イケメンが揃って競うようなドラマのキラキラ感が『どうする家康』には欠けていて、むしろドラマそのものがくすんでいる。
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