鎌倉殿の13人感想あらすじ

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第25回「天が望んだ男」

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鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第25回「天が望んだ男」
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噂を流したのは時政だった

義時と時連が鬼灯を飾っていると、頼朝がやってきて、突如、怒り始めました。

「これはなんだ!」

伊豆から大量に届いたと説明する時連。頼朝の耳には鈴の音が聞こえています。

と、そこへ頼家が来ていると告げられます。いったんは追い返せと怒鳴るものの、頼家には会うと言い出す頼朝。

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頼家は我が子・一幡を見せにきました。

そこには比企一族もいます。

能員が、一幡は足が太いから大きくなられるってよ。赤ん坊を抱いているせつの無邪気な笑顔がなんとも痛々しく思えます。

頼朝は赤ん坊は命を吸い取るという全成の言葉を思い浮かべながら、抱くことは断ろうとします。しかし……。

「是非とも抱いてくださいませ!」

「是非是非!」

今日はいいと断っても、しつこく勧められます。そりゃあ初孫ですからね。

義時と時連が鬼灯を片付けているところへ、時政が来て「比企の奴がうまくやりやがった」と毒づいています。

すると義時は声を顰めつつ、実はそうでもないと父に告げる。

頼朝は比企を警戒しているとか……時連が蒲殿の件だと付け加えます。何者かが流した噂を頼朝が信じている。

その噂を流したのは、なんと時政でした。それもあってか、比企を頼家の正室にしたがっていないとか。

時政は大したものですね。【曽我事件】でかけられた疑惑を晴らすのであれば、別の方向へ頼朝の目線を向けたらよい。一石二鳥のよい策を思いついたものです。

本人が考えたのか、それともりくが吹き込んだのか。手強い人物となったものです。

と、ここで頼家が義時を呼びに来ます。

なんでも他に妻にしたい女性がいるとかで、せつを妻にする気はないようです。それで子を為したのかーい。

頼家が心惹かれているのはつつじという女性らしいですが……それにしても、なぜここに三浦義村がいるのか。

 

為朝の孫つつじ

頼家が思いを寄せるつつじ(辻殿)という女性は、三河武士・賀茂重長の娘だとか。

賀茂重長と三浦義澄が若い頃の戦友で、義村が間を取り持ったようです。

しかも、つつじはあの源為朝の孫といい、源氏の一門だということに義時も驚いています。

源為朝は伝説的な強さで知られる頼朝の叔父です。

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今後の展開がおぼろげながら浮かんできました。

つつじと取り持った縁もあり、実朝暗殺に義村も関与するか。あるいは【曽我事件】の時政のように、義村が暗殺事件に絡んでいるように思えるようにするか。そんな伏線ではないでしょうか。

結局、頼朝は孫の一幡を抱いています。

そして心が和らいだのか、比企尼にもお元気そうで何よりだと話しかけるのですが……。

「まだお怒りですか……お怒りのようだ。なんです? そのまるで永遠(とわ)のお別れのようなお顔は」

比企尼はじっと無言で座っています。

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頼朝は怯え、仕事があるとその場を立ち去る。

と、比企尼は眠っていただけでした。最近はどこにいてもすぐ眠ってしまうとか。

「あ、佐殿は」

そう言いますが、行ってしまったあとです。お話したかったのに、そう悔やむ比企尼です。

頼朝は相当自信を失っています。

傍若無人ならば、年老いた尼になんて怯えない。冷静になれたら、居眠りに気づけたかもしれない。

結局のところ、彼は自分自身の恐怖を相手の中に見てしまい、怯えているのでしょう。

苛立ちながら部屋を出てきた頼朝に、義時が「頼家の妻」のことを話します。

なんでも頼家と相手のつつじは、すでに夫婦の契りを交わしているとか。

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なんでもっと早く言わないんだ!

と、ますます苛立つ頼朝。

安達盛長も、これでは比企が黙っていない……といささか焦っています。

それでも頼朝は、為朝叔父の孫だということに浮き立っている。

まことならまさに好都合! その娘を正妻にし、比企の娘を側女にする!

盛長から、それでよいのかと念を押されても、頼朝は源氏の血筋を振り翳し、文句を言わせないつもりのようです。しかもこうきた。

「女好きは我が嫡男の証! 頼もしいぞ!」

おいおい。弓術はダメ。『貞観政要』読解でも北条家の頼時に水をあけられている。そこだけ強者であることを証明してどうなるのか。

血筋だけ重視するなら、そういうものかもしれませんが。

 

比奈に向かって「八重さん」

時政の婿となった畠山重忠が、北条家の集まりに来ております。

なんでも3年前に病死した時政の四女・あきの供養のため、夫の稲毛重成が相模川に橋をかけたのだとか。

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江戸時代には東海道が整備され、相模川を渡るルートがありました。しかし幕府は橋を架けず、渡しが用意されています。

重成は人々の生活を豊かにする橋を架けることで、妻の成仏を願ったのでしょう。

民の感謝の念が妻に伝わって功徳が生まれる。そんな気遣いです。

頼時がキラキラとした目で「御家人ランキングを作っていた」と重忠に語りかけます。

腕っ節は和田義盛。

知恵は梶原景時。

人と人を結ぶ力は北条義時。

そして全てを兼ね備えているのは畠山重忠。

そう告げられても重忠は素っ気なく話をかわします。謙虚ですね。

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稲毛重成は立派な橋ができた、あきも喜んでいると涙すら浮かべています。

比奈がここでりくに「さあ義母上も」と声をかけますが、義母上と呼ばれたくないと冷たく接するりく。

政子は「また始まった」と呆れつつ、比奈は北条と比企の架け橋だと嗜めます。

ここで時政がさらにやらかす。

「飯の支度はできてるかな。腹ぺこなんじゃ、八重さん」

時連が焦って八重さんではないと訂正するけれど、余計に傷つけてしまうパターンのやつや。ったく、時政めぇ、何をしているんだ!

義時が小声で「すまん」と比奈に詫びています。

彼女はムッとすることもなく、「雛遊びの雛のようにかわいい比奈♪」と名乗っています。傷付いてはいるのだろうけれども、彼女なりの心遣いですね。

 

方違えの末に義盛邸へ

梶原景時を呼び出し、相模川へ向かうから留守を任せると告げる頼朝。

取り越し苦労であればよいと前置きしつつ、こう付け加えます。

「わしに何かあった時は頼家を頼むぞ」

景時は身命を賭して守ると返事をしますが、なかなかに切実なものがあります。

彼は上総広常の粛清をはじめ、御家人の恨みをかうようなことを散々してきました。

こういう懐刀は、庇護する主君がいなくなれば脆い。すかさず頼家に取り入らねば、次なる政争に敗れて破滅が待っています。

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相変わらず死への不安に怯える頼朝は、相模川へ向かうにも縁起を担ぎ、「方違え(かたたがえ)」をしてから現地へ向かうことにするようです。

では、どこに立ち寄るのか?

なんでも北側に六国見山の側に和田義盛の館があるそうで、家人から側女になった巴が住んでいるとか。

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いざそこへ向かうと、義盛が「このような格好で」と慌てながら頼朝を出迎えます。

あの粗暴だった義盛も身なりを気にするようになりました。

さらに巴にも顔を見せるよう説得にかかっていますが、頑として拒みます。

木曽殿を討ったのは義経であり鎌倉殿ではないと義盛が説得しても、命じたのはあの方だと巴は頑として譲りません。

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義盛邸を出た頼朝一行を待ち受けていたのは、八田知家でした。

道を塞ぐようにして、土木工事をしていて、ここは通れないと安達盛長に告げています。

知家は土木工事が得意なようで、以前も鎌倉の整備で出てきましたね。こういう人は実に役立ちますし、自ら汚れることを厭わない将っていいですよね。

しかし頼朝は動揺し、何かの罠かと疑い、和田の館へ戻ります。

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