どうする家康感想あらすじレビュー

どうする家康感想あらすじ

『どうする家康』感想あらすじレビュー第19回「お手付きしてどうする!」

武田軍が撤退したあと、武田信玄は謎の山奥で座っています。

瀕死の病人ならば寝床にいるべきではないか?

と、本作にそんな常識が通じるわけもなく、この調子ですと最終回辺りでの家康退場はどうなることやら……。

そしてこれまた、父親が死にそうな時に、ド派手な陣羽織を着たまま動揺する勝頼。

スカジャンみたいなセンスのデザインは、量販店で売っている宴会コスプレ衣装のようで親近感すら湧いてくるほどです。

そしてコロっと信玄が死にました。

みんなウキウキワクワク♪ 家康は「人が死んで喜んじゃダメ」なんて、現代小学生のいい子ちゃんみたいな発言をしていますけど、こういう場面で見たいのは

巨星、堕つ――

といった、物語の大きな展開を示唆するような、重厚な表現ではありませんか。それが大河ドラマに期待する見どころでは?

信玄が、弱い君主は悪だから滅びろだのなんだの語っていましたが、その言葉は本作そのものに向けたほうが良い気がしています。

 

あらすじ:ちょっとえっちなおじさん構文バージョン

武田信玄が、孔明の罠(※空城の計・史実で諸葛亮は使っていません)を、避けてた、前回( ◠‿◠ )

マジで、家康チャンも、信玄も、株が上がったヨネ( ´ ▽ ` )

名前を間違えた、伏線回収が、マジ神回wwww 広次ロスで、オイラ、号泣しちゃった(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

金平糖を、奪った義昭を、信長が、カッコよく、追放しますた( ´∀`)ざまあwwww

そのころ、家康チャンは落ち込んでいて( ; ; )

そしたら、風呂に、泡が似合いそうな、美女ハケーン!・:*+.\(( °ω° ))/.:+

火遊びしちゃった♪( ´▽`)

温泉街ではムフフって、この頃からナンダネ( ´ ▽ ` )

家康チャンの、浮気に、ぷんぷんしちゃった、瀬名チャンにハァハァ\(//∇//)\

スゴイ大河ダネ!♪(´ε` )

 

どうするオープニング

作り手も自信満々だというオープニング。

◆「どうする家康」OPタイトルバック“更新”当初から予定 演出統括も絶賛「ゴージャスな一発」第3弾は?(→link

というと、悲壮な覚悟が見え隠れしていて、何度見ても心を動かされた『鎌倉殿の13人』のオープニングを今も思い出します。

それに引き換え今年の大河は、出だしからして拍子抜け。

根本的な発注の仕方が間違っているのではないでしょうか。

色合いが重厚になったと言いますが、それ以前の問題というか……紋様が丸みを帯びたような、ちょっとゆるふわなタッチにされていて、それがどうにも受け付けない。

タイトルロゴもそう。武士の持つ勇壮さやあらたまった雰囲気を雑に崩した結果、ただ単にデッサンが崩壊しただけのようにも思えてくる。

こういう映像を作る人は、日本の文様に興味も愛着もないのでは?

いや、人一倍愛着を持っています!と言われたら、ごめんなさいと答えるしかありませんが、それでもアレンジの仕方がおかしいと感じてしまう。

テーマ曲も含め、ここ十年でも最低ランクのオープニングだと思います。

 

どうする毒親・信玄

信玄、最期の台詞がトンチンカンな内容で、何を言いたいのか?困惑してしまいす。

具体的には以下の箇所です。

・(勝頼に向かって)お前は強いよ、俺より強い!

→ならばなぜ「死を隠せ」と言う必要があるのか? 代替わりして強くなるなら、逆に喧伝した方が脅威になるはず

・お前に全てを注ぎ込んで育ててきたよ

→嫡男は義信であり、勝頼と比べて格差があったと指摘されます。嫡男扱いされていなかった勝頼は、急遽、相続が回ってきたときに不利益が生じたともされているのに、急にどうした感がすごい

・お前には期待しているよ

→信玄は、義信の後の後継者は嫡孫(義信の子)にするつもりだったという見方もあります

フィクションだからいいのだー!と開き直るのも自由ですが、それにしたって物語の整合性が取れていないことはまずいでしょう。

なぜ武田家がこんな風に描かれてしまうのか。

確かに勝頼が暗愚だった説は古く、否定されていますが、だからといって勝頼が無茶苦茶優秀で強かったとはなりません。

本人の力量ではないマイナス要因があったと指摘される程度でしょう。

暗愚の反対は超絶有能――そんな8ビットな思考回路で歴史劇を描かれてもわけがわかりません。

そして……信玄がいた場所に、人骨が野晒しにされていたのは何なのか???

信玄が骨になった?

墓もあるのに、そんなわけありませんよね。

人骨+琵琶法師セットで諸行無常と言いたいとしても、それは一体いつの時代のトンデモJAPAN表現なのやら。

とにかく唐突で無茶苦茶です。

 

どうする摩利支天

大河ドラマ『風林火山』のキーアイテムが摩利支天像でした。

それを踏襲するかのように、摩利支天の像を持っていた家康。

小道具担当者は作っていておかしいと気付かなかったのでしょうか。懐に入れるにはデカすぎることを。『風林火山』の像はここまで大きくありません。

仏像をキーアイテムにすることは、『鎌倉殿の13人』でもありました。

源頼朝が髻(もとどり)に入れていたとされる仏像です。

大きさは2寸、だいたい6センチと伝わっています。持ち運ぶならばその程度の大きさになりますよね。

それがこの摩利支天像は作りも粗いし、何の加護も感じない。ただのガラクタにしか見えません。

美術品の作り方がどうにも甘い気がします。

 

どうする信玄の訃報

信玄の死は、武田軍が偽装しようとした形跡があり、各勢力は情報網を駆使してそれを見破ることに尽力しました。

『麒麟がくる』では、農民に偽装していた菊丸が、信玄の死をそっと光秀に伝えていた。

武田の動きがおかしい。何かある――そう探り、断片的な情報を集めているからこそ真実だとわかる。

あの作品はそんな慎重さがありましたが、今年は情報網がザル。

なんならスマホでも出てくるんじゃないかと思うほど。

『家康のスマホ』でも作っているつもりなのでしょうか?

※続きは【次のページへ】をclick!

次のページへ >



-どうする家康感想あらすじ

×