毎週土曜日13時50分に『光る君へ』をマンガで振り返る――第39話の見どころは二人の死でしょう。
花山法皇に矢を放って左遷されてから、とにかく道長への恨みで生きてきた藤原伊周。
そして気難しい姉をケアしながら、視聴者に和みを提供し続けてくれた藤原惟規。
対照的なキャラの二人が亡くなってしまいました。
伊周に対しては「自業自得やろ!」とツッコミたい方も多いかもしれませんが、結局、それで死んだ惟規が戻ってくるわけでもなく。
嗚呼、死は死なんだなぁ……とも思わせて、なんだかしみじみしてしまう第39話を漫画で振り返ってみましょう!
遺言
◆暗殺計画や呪詛事件など、晩年に向かって物騒なことばかり考えていた藤原伊周。
思えば先週は木の札を噛み千切るほど怒りに震えていて、ついには正気を失ってしまいました。
史実での死因は飲水病、つまり糖尿病だとされていて、父親の藤原道隆と同じ運命を辿っています。
まぁ、道長の最期も、その気配が濃厚なんすけどね……。
なお、息子の藤原道雅も、なかなか荒い生涯を送っており、詳しくは以下の記事をご覧ください(記事末にもリンクはございます)。
伊周の長男・藤原道雅は「荒三位」と呼ばれた乱暴者だった? 真の姿は?
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報告
◆最初は“伊周の弟”だった藤原隆家。
なぜ今もドラマの中で存在感があるのか?
というと九州(福岡県)で起きた【刀伊の入寇】にて、異国からの襲撃に対し、これを追い払うという大活躍をするからですね。
『光る君へ』の時代に起きた異国の襲撃「刀伊の入寇」で見える貴族政治の限界
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どんな顔
◆ギザギザの歯が完全に口からはみ出ちゃってます。
ききょう(清少納言)は、いささか偏屈な感じもありますが、主君への忠誠という美徳は考えさせられるものがありますね。
出世のことしか頭にない貴族連中と比べたら、明らかに彼女のほうが清々しい。
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