再放送の土曜日に合わせて、大河ドラマ『豊臣兄弟』をマンガで振り返る――。
第9話の注目は、斎藤龍興が稲葉山城から落ちていき、天才軍師の竹中半兵衛が織田家に仕える、ということでさっそく本編へ進みましょう!
来訪

◆猟師コスプレをするのには理由がありました。
小牧山城から菩提山城を目指すには、濃尾平野の真ん中を突っ切って、約48kmも歩かねばなりません。
徒歩でしたら1~2日はかかってしまうし、途中からは敵の領内となります。
菩提山城は、ほとんど近江との国境近くに位置していたのです。
だからこそ竹中半兵衛は近江の武将とも通じていたとされるんですね。
秀吉一行が美濃領内を徒歩で歩き切るのは危険でしょうから、いったん西南方面へ進み、長良川あるいは揖斐川の船で北上してから、菩提山城を目指したんですかね。
よろしければ以下のGoogleマップでご確認を。
トラップ

◆現代社会でもあるある――例えば、こんなやり取りを彷彿とさせるシーンですね。
Aさん「今回の期末テストは良かったよ! 何点だと思う?」
Aさんパパ「えっ、100点かな」
Aさん「90点だよ……」
Aさんパパ「あっ、なんか白けさせてごめん……」
障子

◆壁にミミック! 障子にメアリー・スチュアート!
ダジャレ、すみません。このことわざを目にすると、どうしても言いたくなってしまいまして。
三顧の礼

◆孔明を自軍へ引き入れるため、三度、足を運んだとされる劉備。
いわゆる「三顧の礼」であり、『三国志』作品ではド定番のシーンですね。
ちなみに『三国志』が日本で爆発的ブームとなるのは江戸時代にはいって識字率が高まってからとなります。
詳細は別記事「日本人は天才軍師・諸葛亮(孔明)をどう見てきたのか」あるいは「三国志フィクション作品による「諸葛亮 被害者の会」陳寿が最も哀れなり」をご覧ください。
我

◆間違いを正せなくなっちゃうやつもあるある。
今回の豊臣秀吉と竹中半兵衛はなんだか通ずるものがありますな。
バカ正直な蜂須賀正勝の存在に救われます。
抜け穴

◆竹中半兵衛は、あの抜け穴をどうやって掘ったんじゃ!
豊臣秀長から、その辺のツッコミも欲しかったですね。
近隣の農民たちに手伝わせたら瞬く間にその情報が周囲へ拡散しそうですし、いざ掘るにしても、地質次第では内部を補強しながら進まねばなりませんよね? 謎だ……。
逃走

◆永禄七年(1564年)に「稲葉山城乗っ取り事件」を起こした竹中半兵衛。
そのときに同城の抜け道を利用したようですが……実際、どうなんですかね?
抜け道って、万が一その存在が敵にバレたら致命傷となりますので、リスキーとしか思えないんだよなぁ。
勧誘

◆今回の大河ドラマ『豊臣兄弟』でも斎藤龍興の逃げゆく姿は無様に描かれてしまいましたが、これが「実際はどうなの?」という疑問もありまして。
・ほとんどが江戸時代以降の軍記物で描かれた姿
・史実では逃亡後も織田信長と三度も合戦をして、結構イイ線いってる!
という状況だったりします。
それぞれの詳細記事がございますので、よろしければ「斎藤龍興は死なず」「斎藤龍興は本当に“バカ殿”だったのか?」を併せてご覧ください
◆『豊臣兄弟』総合ガイド|秀吉と秀長の生涯・家臣団・政権運営等の解説
参考書籍
木下聡『斎藤氏四代:人天を守護し、仏想を伝えず』(2020年2月 ミネルヴァ書房)
太田牛一/中川太古『信長公記』(2013年10月 KADOKAWA)
岡田正人『織田信長総合事典』(1999年9月 雄山閣)
文:五十嵐利休
【参考】
豊臣兄弟/公式サイト

