まんが戦国ブギウギ

まんが戦国ブギウギ27話 戦国最強の必殺技・三段撃ちを習得せよ

2020/01/29

学校の授業で習う戦国時代最大のエポックメイキングは【長篠の戦い】かもしれない。

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もちろん織田信長個人にスポットを当てれば、桶狭間の戦いや本能寺の変など、他にも劇的な展開は多々あるが、【従来の弓騎馬に代わって鉄砲が合戦の主体になった】として歴史の授業にも頻出している。
ご存知、三段撃ちだ――。

長篠合戦図屏風
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実は、信長が実践で用いたとされる【三段撃ち】は、その手法において疑問が呈されている。
当時の種子島は凄まじい発射音を出し、発射直後に黒煙も噴出するため、「えい! おう!」というような掛け声で隊列揃えて調子よく撃ち続けることなどは物理的に不可能だった。

少しでも雨が降ったら使い物にならない当時の鉄砲は、基本的に屋根のある城内から敵を狙うのに最大の威力を発揮したと言われており、たとえば大坂の石山本願寺が10年にわたって織田軍を退けたのも、同城に入っていた鉄砲傭兵集団の雑賀衆が織田軍を恐怖のどん底に陥れていたからとも言われている。

そんな雑賀衆ですら、信長が長篠の戦いで用いたとされる大掛かりな三段撃ちは使っていない。

ただ、三段撃ちは完全に無い!かと言ったらそれも違うようで、掛け声をかけずとも3人で順番に回すなどの組にして、交互で撃つ、あるいは鉄砲を回して撃つなどの作戦は実行されていたともいう。

いずれにせよ三段撃ちは戦国のロマンなり。
今回は、長篠の戦い本番前に、信長が無理難題を家臣たちに吹っかけるぅ~!

 

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三段撃ち

◆鉄砲術に長けていたという明智光秀。朝倉義景の前で射撃の腕前を披露していた――という話が『明智軍記』に記されております。それって確かな情報なの?というところでありますが、気になる技能ではありますよね。

 


閉め忘れ

◆言い伝えが確かならば土岐源氏の出自だという優等生の光秀と、地べたから這い上がってきた秀吉。この勤勉さというか生真面目な性格が、本能寺の変に作用したと考えられなくもない? ちなみに、この扉が閉まっていたらエピソードは、森蘭丸さん障子の話が元ネタになります。

 

ジオラマ

◆言い訳、言い訳、言い訳……。そんなことばかり聞かされるとキレたくなるのもわかります。しかし一方で、こんな上司や先輩を持ったら、マジ、生きた心地がしませんね。光秀の空気を嫁ない感も半端ないのですが。この人、なかなかタフな性格してますなぁ。

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◆『信長公記』の記録によりますと、この後に起こる【長篠の戦い】で織田徳川連合軍は3万の軍勢を「志多羅の郷(設楽原)」に配置。敵から見えないよう窪地に散らしておりました。武田軍1万5,000からは想定より少ない数に見えた可能性があります。準備の段階から織田軍の勝利が見えていたとも言えますが、もちろん当事者たちはそんなことを知りませんので……。

著者:アニィたかはし

書籍版『戦国ブギウギ』です!


 

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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