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【『どうする家康』感想あらすじレビュー第21回「長篠を救え!」】
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どうする陳腐演出と歌
鳥居強右衛門の歌は、考証として正しいのでしょうか?
『麒麟がくる』や『鎌倉殿の13人』では歌う場面や楽器を演奏する場面はきちんとしていました。
それに引き換え本作は呆れるばかりのワンパターン演出。
突然出てくる。死ぬ。ピアノ。
って、なぜこれで泣かないといけないのか?
鳥居強右衛門が信長に対して、長篠を救えといきなり言い出すし……セキュリティはどうなっているのでしょう。
号泣するような忖度を要求されてばかりで、ストレスばかり溜まってきます。
どうする若手女優の使い方
亀役の俳優さん、ドラマ10『大奥』は非常に素晴らしかった。
瀬名も、言うまでもなく上手な方です。
それが本作ではその魅力が感じられない。
本作の制作陣は
『べちゃべちゃ甘ったるい喋り方をしないと萌えないんだ〜w』
とでも思っていませんか?
日本人女性の声が高いことは、悪名高いものでした。近年は修正されているとされるものの、このドラマの作り手はそんなアップデートと無縁です。
信長は髭と月代になりましたが、家康と瀬名は変わらない。
本作は、成熟した人間関係や女性像の表現が苦手だとはっきりわかって痛々しい。
『花燃ゆ』の文の方が、ずっとマシな女性でした。
どうする磔刑
甲州金につられて長篠城を見捨てようとした鳥居強右衛門。
まさか「さっさと磔にせよ」と思う時がくるとは思わなかった。
もしかして『おんな城主 直虎』の小野政次の二番煎じなのでしょうか。井伊直政も雑になぞっていますよね。
亀は結局、死ぬ間際の妄想に見るかわいこちゃん。
亀のことを知っていてそう描けるっていうのが辛い。
どうするNHK
NHK内部でも最近は色々とあるようで、報道チームはジャニーズのことを放映しましたよね。
◆異例の民放批判も…NHK「クローズアップ現代」がジャニー喜多川氏の“性加害”に斬り込んだ意味とは(→link)
それなのに看板ドラマがジャニーズ主演と副主演とは……今後どうなるか暗雲が立ち込めています。
そもそもこの大河は評価が低い。それもあるのかないのか、すごい番組が出ました。
『偉人たちの記者会見』です。
本能寺の変にあわせまして、明智光秀が織田信長を討った事を謝罪するわけです。
光秀を演じるのは『鎌倉殿の13人』で善児を演じた梶原善さん。光秀も信長も、『どうする家康』と比べることも失礼なほどにうまい。しかも『真田丸』の音楽が使われています。
こういう番組では現在放映中のものを使うと思いますが、戦国時代に合わないのでしょうかね。
番組はおちゃらけているようで、実は真面目です。
史料も持ち出してくるし、動機解明は『麒麟がくる』と同じ路線。
黒幕説は触れず、君臣間の齟齬が原因でした。最近の研究をふまえた解釈といえます。
信長が裏切られ続けた理由は『不器用すぎた天下人』を読めばスッキリします
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民放ならウケ狙いで黒幕説を入れそうだし、史料を出せないかもしれない。NHKの強みを存分に発揮していました。
NHKは軽やかなギャグと歴史を絡めるコンテンツは得意です。
『鎌倉殿の13人』の時は、「拝啓、鎌倉殿!」という漫画を公開していました。おちゃらけているようで、考証をちゃんとしていて「旅籠振舞」みたいな奇習までネタにしていました。
そういう本気を見せてきたと思えましたね。レギュラー化を期待します。
『らんまん』の主人公モデル周辺はいろいろ問題ある言動もある面々が揃っていますので、朝ドラコラボなんてあればよいかなと。
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