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【『どうする家康』こんな後半戦は絶対イヤだ!36の悪寒をリストアップ】
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⑦役者ネタを使う
本作のいやらしいところは、新機軸「シン・大河」などと喧伝する割に、懐古ファンを釣るためにセコい工夫をするところ。
役者本人のネタを落とし込んできます。
例えば、武田信玄が勝頼のことを最愛の子だとして期待をかける描写は、千葉真一さんのご子息である眞栄田郷敦さんだからこそ、ねじこまれたのではないでしょうか。
佐藤浩市さんも、亡くなられた御尊父ネタが使われています。
実力がある俳優を、こういう親子ネタで使うのは失礼ではありませんか?
彼らにふさわしい見せ場を劇中で作ればいいだけなのに、保険をかけたいからか、話題作りに注力する。
つくづく志の低いドラマです。
役者ネタに頼る確率:★★★★☆
⑧大河主演経験者が出る
さすがにもう出演される方はいないでしょう。
あまりにも風向きが悪く断られるのが明白です。
大河主演経験者の出現率:★☆☆☆☆
⑨お市と淀の方が一人二役
話題作りが大好き♪
恋愛ネタも大好き♪
そんな本作の制作陣だけに、お市と淀の方(茶々)を同一人物にしたら
「めちゃくちゃ盛り上がるじゃん!数字も稼げるじゃん!」
となっても不思議ではなく、北川景子さんが再登場で淀の方を演じる……嗚呼、そんなことだけは勘弁してください……。
しかし、考えようによっては美味しいかもしれません。
朝ドラに『カムカムエヴリバディ』という作品がありました。
祖母、母、娘と三交代するヒロインが見どころとされ、2代目のヒロインと3代目ヒロイン母を同じ役者が演じています。2代目ヒロインが、3代目を産む設定です。
2代目ヒロインは結果的にかなり若作りとなってしまい、なかなか無理のある設定だとは思いました。しかし、朝ドラのヒロインとその母は役者のキャリアにとって大きなプラスとなる。宣伝戦略としては一石二鳥となって美味しい。
一作品の中で、お市と淀の方を演じるとなれば、パフォーマンスとしては上出来です。
お市と淀の方が同一役者の確率:★★☆☆☆
⑩お色気展開をゴリ押しする
露骨なまでにセクシーな女優を前面に出して行われた側室スカウト会議。
執拗なまでのお風呂シーン。
前半それで数字が上がったのか?というと、別にそんなことはなかったけれども、SNSではバズるかもしれない。
いや、それ以上に、スタッフとしては嬉しい。
そんな期待を込めて再びお色気シーンが展開されるかもしれません。
お色気展開ゴリ押し確率:★★★★★
⑪家康の側室をできる限り出す
これまで登場してきた側室は、歴史的な意味はあまり感じられないような役割ばかりでした。
女性同士の恋をしていた設定のお葉。
お風呂場で恋に発展した結城秀康の母。
次は誰?
役者が見つからない可能性はありますね。
「大河ですか? 来年なら……」とか言われてしまいそうだ。
数多の側室出現率:★★★☆☆
⑫側室のキャラクターの区別がつかない
大坂の陣で交渉役を務めるなど、賢い女性として知られていた家康の側室・阿茶局が登場します。
本作でも非常に賢いと設定されていますが、ここで考えたいことがある。
このドラマの中で、本当に賢いと思える人物はいたでしょうか。
聡明な女性がいたでしょうか。
なんせ愛の近眼設定もすぐに忘れてしまうようなことが平気で展開されるドラマです。
阿茶局がどう描かれるか。今から懸念しかありません。
賢い側室がきちんと表現される確率:★☆☆☆☆
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