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【『どうする家康』こんな後半戦は絶対イヤだ!36の悪寒をリストアップ】
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⑲よく似た城が頻出する
仮に豪華な城が出てくるにせよ、マニアが喜ぶような描写にはならないでしょう。
どの城も似たような家具やらレイアウトだったりして、なんなら燃えたはずの安土城と似ていたりする。
それがSDGsに配慮したエコロジー大河ドラマの真骨頂です。
よく似た城が出てくる確率:★★★★★
⑳同じネタの使い回し
マラソンランナーが既に複数名出ている本作。
鳥居強右衛門をネタ扱いして、阿月にも流用していました。
もちろん、今後も使い回すでしょう。
【姉川の戦い】で、織田信長は徳川家康の陣に鉄砲を撃ち込みました。
【関ヶ原の戦い】で、家康が小早川秀秋に対して行ったというネタの前倒し使い回しですね。
ゆえにもう確定しているといえばそうなのですが、他にもいくつか登場しそうな気がします。
同じネタの使い回し確率:★★★★★
㉑作品を超えてのネタ使い回し
このドラマの不思議なところは、脚本家ではなくチーフプロデューサーが一致する『平清盛』と同じネタを使い回す傾向もあります。
例えば、豊臣秀吉の母・なかと旭姫はくせのある髪をしています。
これを見たとき『平清盛』を思い出しました。
そんな滋子でも愛しちゃう後白河院は画期的! そう描くため、宋代風の婚礼衣装を着せる様子にまるまる一回を使いました。
この婚礼衣装は白ベースでした。
中国で白は喪服の色であり、本当でしたら赤でなければおかしいのですが、それはさておき。
「イケてる我らがヒーローは、くせっ毛だろうと愛しちゃう♪」ネタをまたやるのではないでしょうか。
その動きに応じて『平清盛』ファンがSNSに投稿し、それを切り取ったコタツ記事も出てくる。
こんな予想当たってほしくないですが……。
素直に、旭姫を正室にする政治的意図を描いて欲しい。
ちなみに脚本家が同じ映画『レジェンド&バタフライ』からは、金平糖ネタが使い回しにされています。
あるいは鳥居強右衛門が「無事に長篠城へ到着してみんなと再会できたという妄想」は、映画の中で信長が「本能寺から脱出して帰蝶と海外へ旅立つという妄想」と形式的には全く同じでした。
映画とドラマの両作品をご覧になられた方は、さすがに驚いたことでしょう。
ド派手な話題作りで中身は空っぽ?映画『レジェンド&バタフライ』
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ネタの使い回し確率:★★★☆☆
㉒作品を超えてのネタ使い回しパターン2
大河を越える「シン・大河」だ――そう煽っておきながら、どこか既視感のあるこの作品。
『鎌倉殿の13人』では、北条義時が思いを寄せる八重に贈るために、キノコを探し回る展開がありました。
『どうする家康』では、家康が瀬名のため栗を探していると強調する場面があったものです。
対抗するように、酷く描くパターンもあります。
『麒麟がくる』で人格者に描かれていた足利義昭や明智光秀は、『どうする家康』ではとにかくゲスい。
次のターゲットになるのは『真田丸』あたりでしょう。真田昌幸がどうなってしまうのか……。
『葵 徳川三代』はさすがに古すぎるので、対象とはならないと思います。
ネタの使い回しパターン2確率:★★★☆☆
㉓BBC版関ヶ原『ウォリアーズ』より迫力不足
関ヶ原の戦いについては、すでに映像が出ています。
◆戦国どまんなか特報(→link)
どんなに酷くたって、日本でやる以上、海外には負けないだろう――そう思いたいところですが、BBC版関ケ原『ウォリアーズ』と比較すると辛い……。
英国人から見た家康と関ヶ原の戦い!BBC版『ウォリアーズ』は一見の価値あり
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イギリスよりも迫力不足の関ヶ原確率:★★★★★
㉔「関ヶ原でどうする」がクライマックスだ
ペース配分からして、関ヶ原から一気に時間が吹っ飛び、大坂の陣は一瞬で終わります。
それよりも瀬名とおままごとをする夢をじっくりと描きます。
今年は最終回の延長無しでお願いします。
関ヶ原がクライマックスの確率:★★★★☆
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