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【『どうする家康』感想あらすじレビュー第35回「欲望の怪物」】
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どうするBGM
仲の顔芸。
思ったことを全部語る説明セリフ。
昔のRPGで流れるようなピロピロBGMに、より一層ゲンナリさせられます。
どうした小道具
ようやく家具が増えたことは評価できるようで、時間がないことは伝わってきます。
大型プリンタで印刷して貼り付けるとか。
ポスターカラーで雑に描くとか。
そういう手抜きをしていませんか?
どうしたレーシックお愛
レーシックで完治したはずが、近目(近眼)が進んだそうです。
これまで何事も問題なく普通に見えていたのに、急にどうしたのでしょうか。
再手術となれば危険ですからご注意ください。
“家康の尻をぶっ叩きたい”だけのために近眼を言い訳にしてはいけませんよ。
どうする施しと伏線回収
レーシックお愛と家康の慈悲を施す態度がイヤだなぁ。
しかもここで団子に石を入れた老婆が出てくるのも意味わかりません。
殿様に嫌がらせしたなんて、黙っていればバレるわけがない。こっそり受け取って去ればいいだけですよね。
なぜ、わざわざ自己申告する?
そんなバカげた行為をさせてまで、家康の器量が大きくなったとでも言いたいのですか。
このしょうもない場面で「伏線回収!」という提灯記事が出たらどうしましょ。もう脱力するしかありませんよ。
そもそもどうして稲が
稲がどういう人物か、なぜ説明しないのでしょうか。
真田がらみの説明も足りない。
しょーもない側室オーディションとか瀬名教の描写に時間を費やして、なぜそこはカットするのか。
真田昌幸の態度が太々しいと描きたいのでしょうが、むしろ三河武士団の所作が汚すぎて、よほど山賊じみています。集団で昌幸をイジメているようにすら見える。
中でも最悪なのは本多正信ですね。
本当にこいつの勘違いした態度は『ワタシってサバサバしてるから』の網浜以下だ。
暇さえあれば「自分が賢いマウント」を取っている。
もっとも昌幸もあまり演技に入れ込んでいないように思えます。『真田丸』の草刈正雄さんにせよ、同じ俳優が演じる『鎌倉殿の13人』の上総広常にせよ、もっともっと素晴らしかった。
どんな名優でも輝きを失わせる、まるで毒の沼地のようなドラマだ。
「このドラマはすべてのものを腐らせていく沼だ」
そう『沈黙』のように語りたくなってきました。
拷問 拷問 また拷問!切支丹弾圧の恐怖が描かれた映画『沈黙-サイレンス-』
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どうする「あほたわけ」
本作は、語彙がおかしいと思います。それは決め台詞にもあらわれています。
◆「どうする家康」涙の“あほたわけ”がトレンド入り(→link)
名古屋・岐阜の「たぁけ」「たーけ」は「たわけ」が語源とされ、今でも使われています。
これを強調するとなると、明智光秀が使っていた「くそたーけ」となると。
しかし「くそ」が下品すぎるのか、どういうわけか「あほ」をつけて、このドラマでは「あほたわけ」にしている。
それがどうにも不自然に感じます。
「あほ」は関西圏で「愚か者」という意味であり、名詞です。
「大馬鹿」とは言うけれど「あほ馬鹿」とは言わない。
強調するときに名詞と名詞を重ねることは、まったくないとは言い切れないものの、やはり「あほたわけ」は不自然ではありませんか。
まぁ、そんなことよりも「雰囲気で使ったってOKOK!トレンド入りだってしているじゃん!」ぐらいの感覚なのでしょう。
是非もなし
9月7日のジャニーズ記者会見をうけ、NHKの危機管理能力を観察してきました。
その上でこう思いました。
是非もなし――
9月11日放映『クローズアップ現代』「“ジャニーズ性加害”とメディア 被害にどう向き合うのか」は、アリバイじみているとはいえ、それなりに誠意あるものを感じました。
それを大河周辺が台無しにしてくる。放映休止日の9月10日のラグビーW杯中継に、信長役の彼が出てきました。案の定、その甘さが批判されています。
◆【ラグビーW杯】NHK中継にまた岡田准一が出演で物議「他局より人権に敏感であるべき」(→link)
◆【ラグビーW杯】岡田准一 チリ戦中継での〝位置〟をファン疑問視「五郎丸さん福岡さんいるのに…」(→link)
もはや大河ドラマ『どうする家康』は呪いのようです。
公式アカウントは何事もなかったようにSNSを更新する。放送も続けられています。
◆企業の「ジャニーズ離れ」の素早さ…鈍感すぎるNHKとメディア人間たち(→link)
大河ドラマの危機感のなさは異常です。
ジャニーズ性加害問題の発端となったBBC『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』は3月18日に放送。
その後も、織田信長がまだ幼い徳川家康を虐待し、性的にいびるような描写を「BL」だのなんだの言い募って放映してきました。
◆『どうする家康』信長「家康…家康!」名前連呼の壮絶ラスト 「すれ違いBL」「お互いへの愛がスゴすぎる」の声(→link)
こんな大河ドラマ本能寺の変はイヤだ!NHKは過去の失敗を繰り返す?
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今週だって美少年の井伊直政がセクハラに遭うような下劣な描写をしていた。
もしも私が「今年の放送を打ち切りにすべきかどうか?」と問われたたら、そんな権限はないから「どちらでもない」と答えるしかありません。
しかし、打ち切りの方が英断であるし、慈悲深い措置だと思います。
例年の大河ドラマでは考えられないほどレベルの低いミスを、今年は何度も繰り返している。
所作や発声指導すらしていない。
時代劇経験のあるベテランですら、本気を出していないように思える。
なぜそうなるか?
士気が決定的に低下しているのでしょう。
そして仕事のできるスタッフは朝ドラや『大奥』、あるいは来年の大河ドラマ『光る君へ』といった他作品に回っているのでは? そんな現場が想像つきます。
◆来年大河『光る君へ』撮影快調 “道長”柄本佑、打毬シーンに挑戦「大きなやりがいを感じています」(→link)
来年大河のこのニュースへの反応で「本物の馬だ!」というものがありました。それほどまでに今年はお粗末だったということです。
出演者の選定も、予想外のことが起きていてもおかしくありません。
今年の大河はむしろ出ないほうがよいとなれば、断られることも増えてゆく。
全てが負け戦、撤退戦へと向かってゆく。
報道部門や良識のある局員は、自分たちの努力や道徳心まで、あのろくでもない大河ドラマのせいで台無しにされると歯軋りしている。
こうなってはもう、放送を続ける方が針の筵に座り続けるようなもの。
そんな憂いは断つほうが慈悲ではありませんか?
大河で、主演がジャニーズというインパクトは大きい。
よりにもよって彼の顔をアップにしたポスターをNHKは作りました。
大河のポスターはいわばNHKの顔です。それをいつまで貼り続けられるのか。
モスバーガーのようなことにはならないと信じたいところですが、果たしてどうなるのか。
◆「不適切な加工」をモスが謝罪 ジャニーズ所属タレント起用ポスターにシール(→link)
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