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【『どうする家康』感想レビュー総論「前編」】
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第11回:武田は野生の軍団か?
本作の武田家は異常です。
いや、まともな家があったか?という話ではあるのですが……。
・『鎌倉殿』のパクリをしてどうする
『鎌倉殿の13人』では、義時がやたらと女性にキノコを贈りました。
それをうっすらとパクリ、家康も瀬名への贈り物として栗を探す。義時とキノコと違って、全く面白くありません。
・ズベベベ茶道
信玄が片手で茶碗を持ち、「ズベベベ……」と茶を飲んだ場面はひっくり返りそうになりました。
汚くて、不潔。
普通に飲ませればいいのに、あれは一体どんな狙いがあったのでしょう?
オレってワイルドだろ~、とでも言いたかったんですかね。
『どうする家康』感想あらすじレビュー第11回「信玄との密約」
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第12回:自分より若いイケメンは、ゆるさん!
大河ドラマは豪華キャストが売りです。
老若男女が勢揃いしてこそだといえる。
それがどうにも『どうする家康』はおかしい。
女優はカタログ状態でやたらとエロい見せ場がある一方、男性はむしろ見せ場を削られているようにすら思えます。ヘアメイクまでおかしい。
・若手俳優の無駄遣い
その一例が溝端淳平さんです。
彼は時代劇が似合う端正な容貌をしており、身体能力も抜群。将来の大河主演候補といってもよろしいかと思います。
しかし、初大河となるこのドラマではおかしい。
身体能力が高く、殺陣もできるのに、文弱という印象の強い今川氏真役でした。
しかも瀬名を性的暴行仕掛けるわ。夫婦仲が良好であった正室を虐待するような描き方だわ。侮辱としか言いようのない場面まであります。
この回は今川氏真の退場回です(後に一瞬復活しますが)。
総大将同士でタイマンバトルの末に決着がつく無茶苦茶な展開。
どうして令和版・柳生十兵衛である溝端さんが、松本潤さんとタイマンで戦って負けなければならないのか。本当に主役忖度ばかりの作品です。
『どうする家康』感想あらすじレビュー第12回「氏真」
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第13回:主役がエロくねえ『麒麟がくる』は大嫌いですw
本作の脚本家は「歴史はフィクション」だのなんだの言い募ってまっとうに学びません。
その上で大河ドラマの近作をなぞってくる。
『鎌倉殿の13人』『真田丸』の劣化コピーをして、『おんな城主 直虎』『麒麟がくる』に対しては、あてつけのように用いている。
弊害が出てきたのが、この回です。
・『麒麟がくる』の逆張り
ともかくゲスとしか言いようのない足利義昭。『麒麟がくる』で描かれた真面目な義昭像へのあてつけのようでした。
しかし、そういうことをするとかえってドツボに陥ります。
歴史嫌いな脚本家さんにとってはどーでもいいのでしょうが、義昭は暗愚な像こそむしろかつての定番。
それをひっくり返したのが『麒麟がくる』の清新な義昭像であり、本作では、当て擦りをした結果、陳腐な像に逆戻りしたのです。
しかも、真っ当にインプットしていないから、ただ単に下劣になっただけ。大袈裟すぎて、リアリティに欠けているのが何より痛い。
・くだらない伏線のせいで無茶苦茶だ
近年のネットニュースは、ドラマの記事について「伏線回収!」とするのが大好きです。
ワケがわかりません。そもそもドラマとは、それが当たり前でしょうよ。
本作の第13回放送では、赤ん坊の茶々を家康が抱く場面がありました。制作陣としては後に「伏線回収!」と書かせるためにそうしたのでしょうが、あまりにもお粗末。
当時の貴人女性が自ら乳児を育て、長旅するなんてありえないでしょう。
お市が上洛している意味もわかりません。
歴史に興味も知識もないのに無理をするから失敗する好例です。
・ネタを使い回す
金平糖って戦国時代は高級品だったって!
そんな歴史好き小学生でも知っているようなネタを、脚本家は使い回します。
映画『レジェンド&バタフライ』でも金平糖が出てきて、この『どうする家康』第13回でも作品を跨いで使い回しをしている。
プライドは無いのでしょうか。
『どうする家康』感想あらすじレビュー第13回「家康、都へ行く」
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第14回:侍女マラソンで「なんやかんや」
悪名高い侍女マラソンの回。
悪名高くない回などあったのか?と問われたら答えに窮するんですが……。
・阿月マラソン
小豆袋という後世の創作をひねくり回し、「阿月」として擬人化させてマラソンさせる、あまりにもしょーもない回。
しかも文春砲が本当ならば「脇役を目立たせたことで松本潤さんが怒った」ようで、とにかくもうバカとしか言いようがない。
結果、鳥居強右衛門のインパクトが低下するという、前半最悪候補の回です。
それでも脚本家は自慢げに阿月マラソンについて語っているから恐ろしい。
当人は「史実を尊重しないから叩かれている」と言い募っていますが、そんなワケないでしょ。
つまらない。くだらない。幼稚で陳腐だから叩かれているんですよ。
まぁ「つまらない」ということを認めると脚本家として致命的になるので、「史実じゃないから」とすり替えているのかもしれません。
お市が信長に送った“小豆袋”は史実と断定していいの?どうする家康
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・なんやかんや無双
阿月のマラソンは執拗に描いたくせに、金ヶ崎の撤退は「なんやかんや」で終了。
どうやらこの脚本家は、『麒麟がくる』など、近年の大河で描かれた話はスッ飛ばせると誤解しているようです。
ただの手抜きでしょ。
まっとうなプライドがあれば、過去作を上回ろうとするはずですが、オリキャラ女を殺すことばかりやりたいんですかね。
誰かを死なせれば、涙腺の弱い層から安易な涙を誘えますもんね。
信長が絶体絶命の窮地に陥った「金ヶ崎の退き口」無事に帰還できたのはなぜ?
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『どうする家康』感想あらすじレビュー第14回「金ヶ崎でどうする」
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第15回:パワハラ信長
織田信長は同盟者に裏切られやすい。性格的なものもあるのでしょう。
そんな中で例外が徳川家康。それなのに、この作品では信長が家康をいたぶることに。
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・DVじみた耳噛みボーイズラブ
今までの大河もで、たしかにBL狙いはありましたよ。
しかし、その中でもワーストが本作。
信長は子役時代の竹千代と相撲を取り、投げ倒す暴力気質の小児性愛者じみたことをする。アドリブで耳を噛みました。
メンツを大事にする武士がありえないというツッコミも当然出てくる。
それのみならず、こういう暴力的なBLに萌えるだろうとつきつけてくるセンスが決定的に古い。
「古の腐女子w」「JUNE系」でも狙いましたかね。
しかし、時代はブロマンス。互いを尊重し、敬愛することがBLでも大事でしょうよ。一体どういう年齢層を狙っているのか?
だいたい、ジャニー喜多川氏の性犯罪報道をBBCが流したあとでこの酷い描き方ですからね。
危機管理がなっていないとしか言いようがありません。
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・前倒しで逸話の使い回し
姉川の戦いでは、信長による家康への「問鉄砲」がありました。
関ヶ原の戦いで小早川秀秋に対し、家康が使ったとされる手です。それを先んじてこちらに持ってきました。
こういう逸話をオリジナルのようにパクるセンスがともかく悪い。
『どうする家康』感想あらすじレビュー第15回「姉川でどうする!」
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