どうする家康感想あらすじレビュー

どうする家康感想あらすじ

『どうする家康』感想あらすじレビュー第9回「守るべきもの」

今週はかわいい少年少女の別れから。

幼い戦国時代の人物なのに、スローモーションで手を伸ばしたり、なんだかトレンディドラマのような別れ方ですね。

そしてこれまたトレンディドラマっぽく、カッコつけている本多正信

ナレーションが三河一向一揆をざっくばらんに説明してくれますが、ひょっとしたら、制作サイドも【不入権】が如何なるものなのか、消化しきれていないのでは?

そんな疑念がよぎりつつ、神の君へ!

 

あらすじ:おじさん構文バージョン

みんな元気カナ?^_^

我らが、神の君の中の人こと、松潤サンが、お祭りでパレードにでるって!( ´∀`)忙しいのに、エライネ♪( ´▽`)

ドラマを見てる、かわいこチャン、は見にいくヨナ?!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

オイラは、松潤サンでなくて、松潤サンを見にくる、カワイイギャルを、見に行っちゃうかも^o^

でも、ドラマの、展開は、辛いよね_:(´ཀ`」 ∠):

身近な、家臣さえ、信じられなくなり、ヒッキーニートになっちゃった( T_T)

オイラも、気持ち、わかるよ( *`ω´)

去年は、大河を、褒めてたくせにケナす! そんなアンチ、チョームカつくΣ(-᷅_-᷄๑)

それに、日曜夜だヨ(T ^ T)月曜日を思うとピエンってなっちゃうんダゾ_| ̄|○

でもそこでイッセー尾形さん、じゃなかった鳥井?鳥居だっけ( ^ω^ )

ともかく、フガフガした様子が、まじウケる、そんなおじいちゃんが、やってくるんだ( ◠‿◠ )

たとえ裏切られても信じきるか、疑いがある者を切り捨てるか、二つに一つ!( ・∇・)

どうなっちゃうんだろう(๑╹ω╹๑ )オイラもドキドキだよ( ´∀`)

でもさ、やっぱりピエンな、日曜夜は、殺し合いや、騙し合いって、見たくないよねm(_ _)m

ぶっちゃけ、難しくて、理解できないンダ_:(´ཀ`」 ∠):

去年なんて、鎌倉時代って、いわれても、オイラは、いいくに作ろう、鎌倉幕府だし( ^∀^)

(※かつては1192年とされていた鎌倉幕府の成立は、現在諸説あり、1185年と教えられることが多い。鎌倉幕府成立年代の覚え方で年代がわかります)

その点、今年は、面白くて、イイヨネ( ・∇・)

くノ一もセクシーでムフフだし(^ω^)陰キャ歴オタは、黙ってろってゴルァ!٩( 'ω' )و

祭りに松潤サンが来ないとか、言ってた奴、ざまぁwwww

◆『どうする家康』松本潤が騎馬武者行列 5・5の「浜松まつり」盛り上げへ(→link

 

どうする飲酒

本多忠真は酔いどれキャラ――そんな時点で嫌な予感はしていました。

軍議中に酒は飲まないでくれ……。

作戦後、勝って浮かれてならまだしも、戦を前に堂々と飲むって何ごとでしょう。

飲酒癖がある奴なんて、最悪斬首モンでは?

と、何も大袈裟に言っているわけじゃありません。

酒はどうやって作るか?

大量の米を発酵させます。つまり飲酒というのは、軍糧を消耗させているという象徴になる。

こっそり軍糧をくすね、酒を醸す不届き者はいます。そういう者への罰則規定は勢力ごとに定められていました。

例えば『三国志』の英雄なんかもそうです。

『三国志』一緒に飲みたくない上司ランキング!アルハラ1位は誰?

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堂々と飲酒できるのは、泰平の証。

だからこそ、戦時において、兵を束ねる将が戦前から酔っ払うなど処断ものです。

酒と将というならば、例えばこんな振る舞いは美談になります。

・褒美として賜った酒を、自分ではなく部下に配る

・敵の戦ぶりが見事であったら、敢えてあっぱれだとして贈る

軍隊は現在でも風紀取締が非常に大切。

時代によっては、ダラダラヘラヘラしている奴が、見せしめのために処刑されてもおかしくない。

部活動の規律なんて目じゃない、バリバリの厳しさが発揮されなければなりません。

それが今年は主人公の軍勢が、あまりにも弛緩しきっている。

三河武士団は規律正しさが持ち味だったのでは?

なんて言うと、

「徳川史観をいつまで信じてんのw 最新研究を参照にしてんだよw」

みたいなツッコミもあるかもしれませんが、軍隊の規律はそれ以前の話でしょう。

だからこそ本作は、真面目に兵法を考えたことがない人が作っていると思ってしまう。

舞台は戦国時代です。

兵法を軽んじて描かれてしまうと「生の豚肉でグルメチャレンジ!」と言い張るくらい無茶苦茶です。炎上系Youtuberみたいなノリで大河ドラマを作らないで欲しいのです。

しかも忠真が非常に横柄な態度で辛くなってきます。

三河武士団の結束を高めたいならば、忠真の隠し持った酒を没収し他の連中に配る。そして忠真には何らかの罰を与える。それが軍隊の統制でしょう。

確かに、本作については、ダメな人物を描くことでかわいらしさを出したいという擁護も見かけます。

『鎌倉殿の13人』の和田義盛もキュートでしたが、今年は誰もそう思えないんですわ……。

◆【どうする家康】「大河どこいった!?」コミカルな展開の中で輝く登場人物たちの「可愛らしさ」(→link

 

どうする弓術

本多正信が軍師なのに弓矢を射ちまくるのですが、どうにもおかしい。

和弓の特徴は、腕力が必要なことです。

日本の武士は、遠距離で敵にダメージに与えることに重点を置いたわけですね。

ゆえに『鎌倉殿の13人』でも大活躍だった源義経には「義経の弓流し」という逸話があります。

弓をうっかり水に落とした義経が、

「こんな弓を使っているとわかったら、平家の連中に腕力がないとバレてしまう。武士として恥ずかしい」

と無理をしてまで拾ったというのです。

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弓を射る腕前についても、重点を置く場所は、民族や文化ごとに違いが出ます。

同じ日本でも、アイヌと和人を比べるとわかりやすい。

アイヌは軽く連射ができる弓を用います。トリカブトの毒矢も特徴です。

和人は弩が伝播していたにもかかわらず、廃れたように思えるところも興味深い。

要するに、このドラマの弓術は和の醍醐味がないのです。連射速射はRPGのエルフならサマになるんでしょうが、どうにも薄っぺらい。

去年の『鎌倉殿の13人』と比較してください。

おかしくありませんか?

日本の歴史や文化に対する興味が薄い、あるいは持ってない。それなのになぜ徳川家康を主人公にしたドラマを作ろうと思ったのか。悲しさばかりが募ってきます……。

 

どうする軍師

軍師は存在したのか、しなかったのか――。

そこは単純に表現の在り方として、フィクションですので譲るとしても、解せないのは正信が弓矢を射ちまくるところです。

軍師というならば、どんな姿が理想的なのか。

こんな言葉があります。

籌(はかりごと)を帷幄(いあく)に運(めぐ)らし、勝ちを千里の外に決す。『史記』

策略をテントの中で練り、千里の先で勝利を決める。

要は、頭を使って戦を勝利に導くことです。腕力を必要とする和弓などを射っている場合ではない。

にも関わらず前線に出てシュパシュパッと敵を射て、倒れた女が幼馴染で動揺する。

軍師がそんなとこで何やってんの!

もしも何らかの攻撃を受けて亡くなったり、あるいは思考できなくなったら、それで終わりですよ……。

『麒麟がくる』の足利義輝を思い出しました。

彼は「暴虎馮河」を引いていた。本来献策されるなり、自ら策を練るのが将軍だった。そんな将軍自ら剣を振るうことで、滅びゆく幕府の哀しみを描いていました。

本作は、そういう深みが全くなく、賢い描き方をしていると思えないのが辛いのです。

ドラマの描写が全体的に稚拙なため、どれだけ賢い設定にされても、そう見えないのです。

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