織田信長に気に入られ、その娘(冬姫)を妻に娶ったという蒲生氏郷。
高い能力と生真面目な性格は豊臣秀吉にも重宝され、小田原征伐後、氏郷は東北の監視役に任ぜられる。
出向いたのは会津、石高91万――。
数字からも秀吉の期待度が溢れ出ているが、実際、その業務はラクではなかった。
東北には、あのお騒がせな独眼竜が未だ野望を燃やしていたからである。
信長の娘を正室に迎えた蒲生氏郷~織田家の若手エリートはどんな武将?
続きを見る
伊達政宗は天下を狙っていた?派手な逸話を検証しながら70年の生涯まとめ!
続きを見る
そしてその蒲生氏郷に付き添い、お金のお風呂に喜び浸っていたのが岡左内。
一般にはあまり知られてない尖った戦国武将と併せて見てみよう!
ある将の奇癖
◆お金が大好きで家の中にたんまり貯め込んでいたとされる岡左内さん。
裸になってお金の上で昼寝をしているのが趣味だったと『雨月物語』(著:上田秋成)に記されております。
怪談話『雨月物語』著者の上田秋成~鹿島稲荷の予言を超えて長生き
続きを見る
こんな風に描くと、いかにもドケチな吝嗇家みたいに思われますが、岡左内さんが凄いのはそれだけにとどまらなかったことでして……。
貧福論
◆蒲生氏郷さんが亡くなられた後、上杉家に仕える岡左内さん。
同家は一時120万石というスーパービッグな御家になっておりましたが、関ヶ原で西軍についた後は30万石へ減封され、一気に財政が悪化します。
収入75%減(120万石→30万石)という地獄の大減封!上杉家はどう対処した?
続きを見る
このとき、颯爽と現れたのが岡左内さん。直江兼続に自らの資産を貸し出すと、その後、借金の証文を自ら焼いてチャラに。めちゃめちゃメンタルイケメンな御方だったんすね。
もちろん外見もカッコよかったかもしれませんが……。
※続きは【次のページへ】をclick!