どうする家康感想あらすじレビュー

どうする家康感想あらすじ

『どうする家康』感想あらすじレビュー第41回「逆襲の三成」

徳川家康大坂城・西の丸に居座り、天下人となったようです。

北政所が出て行ったことに言及はされますが、なぜ、そうなったのか?という説明はありません。

いったい西の丸の意味とは?

 

どうする説明不足

オープニングからさすがに説明不足ではないでしょうか。

内府って何なのか?

快く思わぬ者がいるのはなぜ?

西の丸に入ることの意味は?

こうした状況を受けて、なぜ家康の暗殺計画まで出てしまうのか?

暗殺を企んだ連中はどういうメンバー構成なのか?

前田玄以をわざわざ「徳善院玄以」と記すあたりも、このドラマの嫌なところでが滲み出てますね。

小手先の技ばかり。

「森蘭丸でなくて森乱丸です!」とか、なんだかマニアックな見せ方をして、実際は乱丸らしい暴れぶりもなく、過去作品と同じくいつも通りの美少年像でした。

こんなことの繰り返しでウンザリしてきます。

大野治長がいきなり怒りを見せているのもわからないですよね。

説明不足にもほどがあります。

 

どうする家康の衣装

『麒麟がくる』の光秀にせよ。『鎌倉殿の13人』の義時にせよ。

青年時代は明るい春の緑のような色を着ていて、それが歳をとるにつれ衣装まで暗くなりました。

それが今年は……家康はまだ白い羽織ですよ。

別に衣装が暗くなるのは大河お約束でもない。普遍的な話ですし、身分が高いのに白い服は染料をケチっているようでよろしくない。

『麒麟がくる』の家康の場合、彼の好みが江戸時代以来の渋好みに反映されているという解釈で、壮年期以降渋かったものです。

それが今年はいまだにファンシーなアイスクリームフレーバー色!

ファンクラブグッズじゃないんだから。

これならいっそ、今年の大河関連でやたらと濫用される紫にでもして、スワロスキーでも飾ればよかったじゃないですか。

『ちゃお』の付録シールになって、若い女の子と人生相談できたかもしれないのに、惜しまれることですね。

◆ 松平健が!少女漫画誌「ちゃお」に登場「ちゃおにマツケン登場は草」「破壊力すごい」SNS驚き(→link

問題は衣装だけでもありません。家康の所作がぶっ壊れています。

肘まで見えるような姿勢でよりかかっていたりしますが、当時あの年齢でああいうだらしない格好はしない。

姿勢は芯が入っていないだらしなさなのに、加齢所作ができずに若造じみている。どこまでお子様スタンスを貫きたいのか。

一方、三成と大谷吉継が黒服コンビになるのは一体何なのでしょう。こちらは羊羹の精霊みたいに見えます。

 

どうする演技力の差

家康と治長の対峙は、絶望的なものがありました。

治長の所作が盤石で、どう見ても家康より大物です。二人は大して年齢差があるようにも思えず、これは一体どうしたことか。

そのくせ家康は、周囲から褒められることで大物感を出そうとしているから、逆に小物感が引き立つ。

本多正信にしても、なぜ、こんな臭い演技をさせるのでしょう。

平清盛』のときはそうでもなかったのに、今回の彼はまるで加齢ができていません。

「ぽーんぽーん」なんていって、何か印象に残ると思いましたか?

あまりに馬鹿げたセリフではありませんか?

ドラマですから脚色が入るにせよ、「本物の正信がこんなしょうもないことを言うかな?」と視聴者に思われたら終わりです。

 

どうするパリピ家康

佐和山で蟄居していた石田三成のもとへ大谷刑部がきて、家康絶好調と語るわけですが……。

宴会でノリノリだというのは何事ですか。他に表現方法はないのですかね。

西の丸の騒音が茶々のもとまで聞こえるほどつつぬけなんですか?

このドラマは“天下”をどう理解しているのでしょう。

せいぜいがモテるとか、パリピとか、イケイケとか、陽キャとか。それだけの価値観しか感じさせない。

あいつらのパーティが派手でムカつく!

それを本気で言ってるようで、あまりに愚かだ。

それにしても、黒田長政がいて官兵衛がいないのはあまりに不自然すぎます。

以下の記事、ドラマの紹介文なんかでは

◆『どうする家康』ファン感謝祭が開催決定 松本潤、松山ケンイチ、杉野遥亮ら登場 (→link

未だに「黒田官兵衛」の文字があるんですけどね。

今作が初大河となる松本は、誰もが知る偉人・徳川家康を演じる。国を失い、父を亡くし、母と離れ、心に傷を抱えた孤独な少年・竹千代は、今川家の人質として、ひっそりと生涯を終えると思っていた。しかし、三河(みかわ)武士の熱意に動かされ、弱小国の主(あるじ)として生きる運命を受け入れ、織田信長武田信玄という化け物が割拠する乱世に飛び込む。そして豊臣秀吉黒田官兵衛真田昌幸、石田三成と次々と現れる強者(つわもの)たちと対峙し、死ぬか生きるか大ピンチをいくつも乗り越えていく。

 

どうするセリフ量の差

三成が出番の後に家康が続く。そして気が付きました。

長々と説明が続いた三成に対し、家康はたったこれだけ。

「まことによかった」

あとはBGMが流れて、顔をねっとりと映す。

なんじゃ、これ?

むろん三成は配慮されていると思います。主演俳優のお友達枠ですからね。

◆ 中村七之助、親友・松本潤との大河ドラマ共演に感慨「父親がこの姿を見たら喜ぶだろうな」『どうする家康』(→link

好きな俳優にこんなことを書きたくないけれども、あえて言います。

「父親がこの姿を見たら喜ぶだろうな」なんて呑気におっしゃってますが、考えるべきはあなたのお父様ではなく、視聴者とあなた自身ではないでしょうか?

お父様がどう思うか。そんなもの、ハッキリ言えば二の次のはず。

こんな、おこぼれをもらって嬉しいというような記事が出ることに失望しましたが……それでも彼はそのおこぼれゆえ、まだ良い扱いです。

だって思い出してみてもくださいよ。

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家康のライバルは、だいたい塵芥のような扱いだったじゃないですか。

信玄なんて、山中に遺体が放置されたのか?と誤解されるようなシーンが流されましたしね。

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