鎌倉殿の13人感想あらすじ

義仲挙兵の地・上田で青木さん迫田さんがトークショー!鎌倉殿の13人

2022年4月3日(日曜日)――それは木曽義仲が17年ぶりに大河出演を果たした記念すべき一日。

『鎌倉殿の13人』の第13回放映に現れた義仲は、ワイルドな見た目を持ちながら非常に律儀な性格で、その魅力に心を奪われた方も少なくないでしょう。

実はその日、私はもっと間近で彼らの魅力に囚われていました。

義仲挙兵の地・上田市丸子(丸子文化会館セレスホール)でイベントが開催されていたのです(→link)。

今年の大河は、積極的にトークショーが開催されておりますが、今回は、木曽義仲役・青木崇高さんと、源範頼役・迫田孝也さんが語り合った、当日の様子をレポートしたいと思います。

 

まずは義仲と範頼の関係をおさらい

和太鼓の勇壮な演奏から始まったトークショー。

まずは木曽義仲と源範頼の紹介から始まりました。

ゆるキャラ・よしなかくん

上田市の丸子は義仲とゆかりが深く、朝日将軍(旭将軍)としての輝かしい経歴が説明されます。

一方で、範頼には紹介できることがあまりない。史料が少ないので、仕方ない話ですね。

この日の夜に放送された『鎌倉殿の13人』。

公式サイトの『吾妻鏡』との対応を見ると、スッポリ記述が欠落していると書かれてます。

時代考証を踏まえた上で三谷さんが作劇している場面で、義仲と範頼の印象深いシーンがありましたが、従兄弟同士である彼らには浅からぬ因縁があったのです。

義仲の父・源義賢が、範頼の兄である源義平(悪源太)に討たれているんですね。

それを踏まえ、迫田さんが謝っている場面が実によいものでした。

源氏は身内で殺し合う~源義賢(頼朝の叔父)は甥の源義平に追い込まれ

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義仲の足跡が残る信州上田

青木さんが義仲ゆかりの地を巡ったことが、画像付きで紹介されました。

神社に奉納した鏃(やじり)も残っており、感慨深いと語る青木さん。

義仲役を引き受けた際は、よく知らないことを恐縮しているコメントでしたが、それが今では「義仲役といえば自分と言われたい」と自負している。

配役が決まってから今日まで、誠実に歴史を調べ、役柄と向き合ってきたのでしょう。

青木さんのトークは明るく、誠実で、ユーモアもあり、彼が義仲を演じることは素晴らしいことだと思えました。

「大河は特別だ」と語る役者さんを見る――これほど素晴らしいことはそうそうないと思えるトークショーです。

 

迫田さんは上田と縁が深い

個人的には突っ込みたいポイントもあります。

義仲と範頼。二人は確かに無関係ではありませんが、上田と源範頼は関係ありましたっけ? なぜ範頼が?

と、これは配役の段階で答えが浮かんだ方も多いでしょう。

範頼というより迫田さんと信州上田の関係ですね。

迫田さんは『真田丸』で矢沢三十郎頼幸を演じています。その縁がまだ続いていて、上田と関係が深い。

『真田丸』では、大泉洋さんの真田信之を支える役でしたが、今回『鎌倉殿の13人』では、その大泉さんが演じる源頼朝に……そう考えると、いささか複雑な思いもよぎりますね。

迫田さんのトボけた笑顔を見ていると、やはり大河には力があると実感できます。

歴史人物とゆかりの地を結び、そこから新たな関係が芽生える――これこそまさに大河の特徴でしょう。

上田の地に立ち、笑顔を浮かべる迫田さんの写真が映し出されるたびに、しみじみそう思えました。

 

アドバイスは……できない?

青木さんは『平清盛』で弁慶を演じました。

迫田さんは『真田丸』で大泉洋さん(真田信之)を支える役。

そこで、本作における弁慶役と、現在、頼朝を支える安達盛長役へのアドバイスを尋ねられると、お二方とも悩んでおられます。

言うまでもなく弁慶は伝説的な役ですね。

『鎌倉殿の13人』では平清盛を演じられた松平健さんも2005年の大河ドラマ『義経』では弁慶でした。

国民的番組だけに、大河にはそういう積み重ねの重みがある。

ただ、それだけに限らず新要素もあるのが今年の作品。

大泉洋さんが演じるにせよ、誠実だった『真田丸』の真田信之と、下劣な不倫で視聴者をざわつかせている今年の源頼朝では全く異なります。

そうした状況でアドバイスを求められても答えに窮するのは仕方のない話。真剣に迷い、言葉を選ぶ二人からは、演じることへの誠意を感じました。

そして改めて気付かされました。

大河に限らず、人気の歴史作品は、何度も誰かが演じてきている。

テレビの誕生前から、講談で、歌舞伎で、演劇で、何度も演じられている役を、自分が再定義することになる――その近道は決してないし、楽なわけがありません。

二人も、そんな重荷を背負って演じているのだなぁ……と伝わってくるようで、僭越ながら私も『これがトークショーに参加するということか……』と思えました。

 

音楽のあの方も!

観客席には、作曲者のエバン・コールさんもおりました。

メインテーマが甲子園で演奏されたときの映像が紹介されます。吹奏楽のスコアが出て、その歳のうちに演奏される。しかも、ドラマゆかりの地の高校が演奏する――。

これも大河ならではのことだと改めて感じました。

大河とNHK、さらには日本との繋がりを痛感させるトークショーが、いかに特別で、丁寧に向き合っているか再確認できる。そんな貴重な回でした。

登壇したお二人のスマートな姿だけでなく、歴史人物を演じることへの誠意が感じられた素晴らしいイベントでした。

 

今年の上田は義仲イヤーだ

それにしても、上田市はなんと歴史に恵まれた地なのでしょう。

今回のトークショーも、信州丸子義仲祭りの一端「フェーズ1」春の陣に過ぎません。

春夏秋冬に陣があり、義仲祭り、武者行列と義仲行事が続きます。4年に一度の義仲祭りはさぞかし盛り上がることでしょう。

しかも、です。

イケメン義仲公のイラストだけでなく、駅前には六文銭モチーフがいたるところにある。

三谷さんの大河作品を続けてアピールできる。

間違いなく、日本で最も大河に恵まれた幸せな地で羨ましい……嗚呼、羨ましい!

皆さんも、ぜひ一度を上田を訪れてみてはいかがでしょうか。

お土産には、義仲ゆかりの丸子にある「和洋菓子さわむら」で「義仲のかぶと」という最中を買いました。

当然ながら、真田ゆかりの土産も大量にあります。

言うまでもなく上田城そのものも素晴らしい。

大河ゆかりの地として、信州上田は実によいところ。

今年は“義仲イヤー”として訪問すると喜びもひとしおです。

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文:小檜山青
※著者の関連noteはこちらから!(→link

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