浮世絵にはじまり、歌舞伎や俳諧、狂歌など。
今なお日本の歴史的財産として知られる数々のカルチャーは、江戸時代の同時期に花開いたものばかりです。
同じタイミングで成熟するなんて偶然ではない。きっと著名な歴史人が生きていた時代であろう――もしかしたら、そんな発想も生まれてくるかもしれませんが、んなこたぁありません。
当時は
九代将軍・徳川家重
↓
十代・徳川家治
という、徳川将軍の中でも特に地味な存在だった二人の時代。
代わりに名を馳せたのが側用人として仕えた田沼意次でした。
賄賂政治の代表として悪名高い存在だった意次も、最近では「優秀な経済人だったのでは?」と再評価されるようになり、何かと江戸時代の見方も変わってきております。
それは一体どんな時代だったのか?
マンガ『日本史ブギウギ』第198話スタート!
田沼

◆最近は再評価の進む田沼意次さん。
もともとは父・田沼意行(おきゆき)が出世したことから取り立てられるようになりました。
ではなぜ父の意行が出世したのか?
というと、まだ紀州藩の部屋住み時代だった徳川吉宗に仕えていたからで、息子の田沼意次も取り立てられるようになった、と。
-

家康に次ぐ実力者とされる徳川吉宗|享保の改革と共にその手腕を振り返る
続きを見る
吉宗時代は、その政治を傍で見ているしかなかった意次だけに、米を中心とした経済改革には大いなる限界を感じていたことでしょう。
当時は米以外の流通経済が発達していて、政府から見てお金(税金)の発生する場所が「稲作」だけではなかったんですね。
-

享保の改革は失敗か成功か|目安箱や米政策をはじめとした吉宗の手腕とは?
続きを見る
-

菱垣廻船と樽廻船の物流トラブルが激化した理由|お互い何を運んでいた?
続きを見る
酔いどれ将軍

◆生まれながらの病弱にしてお酒好き――。
いつもフラフラしていて、その言葉を理解できたのは大岡忠光ぐらいだったとされる九代将軍・徳川家重。
実は脳性麻痺などにより障害を持っていたのでは?という見立ても根強くありまして。
なにかと評価の難しいお方でもあります。
-

小便公方と呼ばれた九代将軍・徳川家重|実は意次を重用した慧眼の主君
続きを見る
桃園

◆徳川政権の『禁中並公家諸法度』等により動きを封じられていた朝廷。
-

家康と秀忠の名で出された禁中並公家諸法度には何が記されてる?十七条すべてを確認だ
続きを見る
江戸も中期になってますます衰退していく中で即位したのが桃園天皇です。
彼ら京都の朝廷勢力も政治的に一枚岩とは言えず、幕府の介入を許してしまうあるトラブルが勃発します……。
宝暦事件

◆そして【宝暦事件】が勃発!
竹内敬持(竹内式部)の尊王論に影響を受けた徳大寺公城や正親町三条公積ら天皇の近習が、摂関家の一条道香らによって排除されました。
天皇を中心とする政治体制=尊王論ですから、江戸幕府にとって危険なのは当たり前。
事件はこれで終わりとなりましたが、こうした思想は幕末にまた息を吹き返し、さらには倒幕へと追い込んでいきます……。
脳卒中

腎不全

◆徳川家重を支えていたのは、側用人にして老中を務めた大岡忠光でした。
大岡忠相(ただすけ)と遠戚の人物で、もともとは三河時代からの譜代です。
前将軍・徳川家重のもとで重宝されていた田沼意次は、10代将軍・徳川家治のもとでもまた重用されていきます。
御三卿

◆そもそも御三卿(田安家・清水家・一橋家)は、御三家(紀伊藩・尾張藩・水戸藩)をフォローする立場。
例えば水戸藩から慶喜が一橋家に入り、一橋慶喜となって、後に15代将軍となったのは、あまりにも有名な話ですね。
-

だから徳川慶喜を将軍にしたらヤバい 父の暴走と共に過ごした幼少青年期
続きを見る
重商主義

◆先程も申しましたように、江戸時代も中期を迎えれば「お米」だけの時代ではありません。
全国を流通する商品は格段に膨らみ、そうしたところからの税収こそが幕府の新しい財源とも言えました。
またロシアとの外交政策も構想していたのが田沼意次です。
最近になって再評価が進むのも当たり前ですね。
しかし……。
あわせて読みたい関連記事
-

家康に次ぐ実力者とされる徳川吉宗|享保の改革と共にその手腕を振り返る
続きを見る
-

享保の改革は失敗か成功か|目安箱や米政策をはじめとした吉宗の手腕とは?
続きを見る
-

菱垣廻船と樽廻船の物流トラブルが激化した理由|お互い何を運んでいた?
続きを見る
-

小便公方と呼ばれた九代将軍・徳川家重|実は意次を重用した慧眼の主君
続きを見る
-

家康と秀忠の名で出された禁中並公家諸法度には何が記されてる?十七条すべてを確認だ
続きを見る
-

だから徳川慶喜を将軍にしたらヤバい 父の暴走と共に過ごした幼少青年期
続きを見る
バックナンバーを全部読みたい!という方はこちらへ→日本史ブギウギ
戦国武将の物語が読みたい!という方はこちらへ→戦国ブギウギ
著者:アニィたかはし
文:五十嵐利休
【参考】
国史大辞典
『御家断絶―改易大名の末路』(→amazon)
武将ジャパンで新感覚の戦国武将を描いた『戦国ブギウギ』を掲載!







