今回は雪が降る場面から。
桶狭間で義元が討ち死にしなければ、こんな日々が続いたのかもしれないのに……。
と、舞い散る雪と遊ぶセンスが、やはり昭和平成ジェネレーション。
カラオケの歌詞背景に流れるドラマみたいで辛い。
日本では、古来より雪を見る風習がありますが、そういう伝統的なことが再現できないドラマは、時代劇である意味がありません。
癖の強いナレーションが何か言い出し、氏真のぼっち軍議が始まります。
この氏真の何が気になるかって、髪の毛を無駄に靡かせているところでしょうか。
溝端淳平さんを無駄遣いする切なさよ……。
本作は、なんだかイケメンへの憎悪が激っているようで、屈辱的なシナリオを演じさせて「ざまぁwww」とニヤついているようなセンスすら感じます。
今川義元が生前氏真にダメ出ししていた声も入ります。これが戦国時代というよりも、昭和平成のパパ像でズッコケ。
うっとりと自刃しようとする氏真もちょっと理解できません。
いろいろ準備が必要ですし、介錯すべく裏に回った家臣も止めてくださいよ。
あらすじ:おじさん構文バージョン
元気にしてたカナ( ◠‿◠ )
オイラは、先週の、神回に、号泣しちゃったヨ( T_T)\(^-^ ) 慰めて、欲しいナ!
あのローマ人みたいな、信玄に攻め込まれ、家臣にも見限られ、ぼっちになった、今川氏真wwwイケメンのくせに、ざまぁwwwww
デモ、空気の読めない、ウザい妻・糸チャンが、彼女の、実家である、北条に身を寄せろって( ´Д`)y━・~~ホント、なんかさw
オイラ、女性差別するわけじゃないけどw
女性を軽蔑しては、いけないケド…こういう「戦はいやでございまするぅ!」みたいな、フェミみたいな、ホント無理orz
女性の、戦国ていうのは、スイーツwなのか、何なのか訳がワカラナイ_:(´ཀ`」 ∠):
男のメンツ、わかるw?嫁の実家に、逃げるとか、ありえねーしww
氏真チャンはサ、駿河のため、みんなのためと思って、自分を捨ててやってきたノヨ( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
それなのに、ああいうスイーツ女が、よりにもよって、嫁なのかなと思うと無理orz
スイーツ女w大河の、つらさは、オイラは、本当によく分かっているカラネ♪( ´▽`)
でも、やっぱり、今年は、おもんな城主とは、違うからサ♪( ´▽`)
男らしく、タイマンで、拳で決着して、キターーーー!ってなったヨネwスイーツ女も、おとなしく、なったし( ´ ▽ ` )
蹴鞠してるイケメンが見たいとか、マジでスイーツで草wwwww今年の大河は、スイーツをバカにしてていいよねwww
はい、顔文字終わり。
どうするイケメン憎悪
溝端淳平さんを台無しにする今年の大河。
続けて心配なのは武田勝頼を演じる眞栄田郷敦さんです。
歴史の成功と失敗には、さまざまな要因があります。
言うならば天地人――どれもが揃って初めて生きてきますが、このドラマはとにかく“人”を強調しすぎです。
ダメなバカ息子の低パラメータのせいで家が滅びて、ざまぁwww そうやらかしそうで嫌な予感。
ましてや眞栄田郷敦さんは、親子二代で俳優業です。そこを茶化してきそうで憂鬱です。
このドラマには、団子を食べ下劣なしぐさで茶を飲む、チンピラじみた武田信玄はでてきた。
でも、勝頼を苦しめることになる嫡男・武田義信のことには触れてもいないんですよ。
偉大なる父・信玄と対比される、愚かな勝頼――こんな陳腐な像をやらないだろうと思いたいですが、今年は期待を全て裏切られていますから、暗黒の予感が当たってしまうかもしれません。
どうする照明
今年は照明がおかしい。
照明で心情を表現しているんだ!
そんな意見を見たことがありますが、だからといって季節感や時間の感覚を無視されても困ります。
信玄がやたらとギラギラしていた場所にいましたが、あれはなんですか?
今年って照明効果がおかしくて、南国リゾートじみた場面が出てきます。戦国時代の漫画を実写化するのに失敗したかのようなドラマですよね。
原作漫画がないのに、失敗した実写版だけはあるというこの悪夢よ。
どうする空腹感と逆張り
主君や重臣が居並ぶ前で、お腹がきゅーっとなって、おにぎりを食べる服部半蔵。ほんと、なんなんでしょう。
今年は『花燃ゆ』のリベンジでも狙っているのか、やたらと、おにぎりを推しますねー。大河主演を集めることが好きな本作ですから、次は井上真央さんを狙っているのかもしれません。
おにぎりの呪いはさておき、問題は空腹感です。
今年の大河は礼儀作法がサッパリなっておりません。
「武士はくわねど高楊枝」の逆張りですかね。
このあたりも『平清盛』を連想します。あのドラマも斬新という触れ込みで、やりすぎ演出がありましたっけ。
そして服部半蔵、キミは忍者失格だ。
忍者が任務中に空腹を覚えると、死に直結しかねません。携行食糧は必須。だからこそ、小腹を満たす「忍者めし」というお菓子があるわけです。兵糧丸というのは要するにそういうもの。
そんな基礎すらできていない忍者って、ダメすぎます。
たまにはミスがあってもいい。今回がたまたまそうだったのかもしれない。
だったらもう少し、恥ずかしがりませんか?
プロなのに、情けない……。ギャグだとしても、面白くない。
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どうするカメラワーク
今年はカメラがやたらとブレる。
何が起きていますか? ガタガタとおかしいまま走っているような。
斬新さを狙っているのかもしれませんが、気持ち悪くなるだけで、人によっては見ることをやめるでしょう。
お願いしますから、変なところでハズさず、王道を目指してください。大河でしょ?
どうする糸の扱い
氏真が逃げ惑う場面はもう何がなんだかわからなかった。
甲冑を脱げ!
当時は落武者狙いの連中がウロウロしています。あんな、いかにもな格好でいたら、襲ってくれと言っているようなもの。
そのくせ足の悪い妻のことを、
「足手まといだ!」
と言うあたりが人間的にどうしようもない。お前がまず、最大級の足手まといだ。
しかも、糸を罵った後に、瀬名が出てくる回想場面というのが決定的に最悪。
このドラマは人間のスペック比べしかしていません。
瀬名チャンと糸チャンなら、前者の方がスペック高いよね♪ と言いたいのでしょう。
いったい糸を何だと思っているのですか?
寿桂尼が出てこない時点で嫌な予感しかしませんでしたが、彼女たちには、北条と今川の同盟関係強化という重要な意味合いがあります。寿桂尼の娘が北条に嫁いでいるのです。
そんな同盟強化のための女性を粗末に扱う氏真は、愚か者の極み。
糸の足が悪いという設定を強引に入れ、歩けないと差別をするかのような今川家臣も決定的に愚かです。
彼女の輿入れに際して北条は、それはもう気合を入れまくり、豪華な花嫁行列で賑々しくやって来る様は伝説的でした。
それなのに、糸をここまで貶めるって何がしたい?
糸は知名度が高く、ファンも多い。『無双』シリーズでもプレイアブルキャラクターであり、氏真との夫婦愛は人気の要素です。
そういう魅力をぶち壊しにし、家康と瀬名を持ち上げるためだけに貶められる――何を考えているんだ!と叫びたくなるほど愚かです。
どうする人としての道徳心
糸の足の描写が、ともかく最低で辛かった。
人前であの身分の夫婦が怒鳴り散らすって、何を考えているのか。
攻め込まれた戦国大名とかそういう設定関係なく、単に人としての配慮が足りていませんよね。
本作の作り手は、ベビーカーをSNSで「子連れ様w」と呼んで嘲笑っている、そんな人を連想させるぐらいです。
あの足が悪い描写は必要なのでしょうか?
確かに彼女は今川領から徒歩で逃げたとされます。それなのにあんな設定にする必要性がわからない。
障害をピンチを高める道具だとでも思っているのか。
実際に障害がある人と、その周囲が、何か事故や災害が起きたらどうなるか。日々悩み、考えながら暮らしていることを想像すらできませんかね。
どうする姻戚と同盟
このドラマは、ジェンダー観が思いっきり後退しています。
あらすじを読んだ時点で、
「女房の実家に頼るなんてオトコのプライドとしてありえねーしw」
という、昭和平成ヤンキー漫画レベルの話にするんだろうとは思いました。
戦国時代の同盟と、差別をこじらせたおじさんの「嫁の実家www」意識を同列に描くって、何を考えているのか。
このニュースの時点で、嫌な予感はしていたんですよ、センスゼロだなと。
◆意外?「どうする家康」で大河デビュー 北条氏康の娘・糸役、孤独を極める氏真の支えに(→link)
このドラマはどうせ氏真が嫌な奴だと描きたいだけなのでしょうが、北条に喧嘩を売っているとすら思えます。
「えー、北条ww 有名な奴いるの?ww ダサい籠城して滅んだ雑魚じゃんwww」
とか思っていそうでゾッとします。
昨年、大河で盛り上がった神奈川県が、今年は地獄に突き落とされる展開。
神奈川の企業は、今年はもうタイアップ土産は打ち切りでいいんじゃないですかね。
『鎌倉殿の13人』グッズ続投の方が売れる。俺ら武衛はな、まだ滾ってんだよ。俺は武衛として、写真集、買うぜ。
◆小栗旬が撮影 伝説の最終回から3ヶ月…初公開となる『鎌倉殿の13人』舞台裏(→link)
どうする若手時代劇俳優育成
溝端淳平さんは、NHKが大事に育てていて、いつか大河主演にしたいと考えているのではないかと思います。
彼と中川大志さん(『鎌倉殿の13人』畠山重忠など)は、時代劇育成枠ですね。
それがどうしてこうも差がつくのか?
溝端さんは、まず見た目がよろしい。ただの美男というだけでなく、時代ものが似合います。凛としていて、気品がある。
しかも中世から昭和までカバーできるタイプなので、武士から軍人まで、いけると思うんですよ。
身体能力も高い。殺陣もこなせる。
所作指導が甘い今年ではあるものの、溝端さんはしっかりと共演した野村萬斎さんからも吸収し育っていると思います。
いっそ主演が彼だったら、もうちょっとよかったのも……そう思いますが、主演だとずっと縛られますからね。前半で目立たなくなる氏真なのは不幸中の幸いといえます。
『大奥』や今年以外の大河出演にもむろん期待するとして、私としては『柳生一族の陰謀』のキャストとスタッフを続投した『魔界転生』を希望します!
『柳生一族の陰謀』リメイクも、「こんな大河やるならそれでいこう」とぼやいたら実現しましたからね。
燃え盛る炎の中、剣を振るう溝端淳平さんが見たいんじゃあ! いかがでしょうか。
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どうする責任感
今年の連中って、「自己実現のため周囲を巻き込んで死ぬ」ことがお得意ですよね。
田鶴も酷かった。自分の瀬名との胸キュンライフのため、結果的に領民を巻き込んで城ごと燃えていた。
そして氏真も、ほぼ同じことを繰り返しています。回想頼りというところまで一致してウンザリ。
まいじつさんのおっしゃる通りですよ。
◆『どうする家康』の致命的な問題! 人間関係がすべて“回想”頼り(→link)
どうせ勝頼もそうでしょう?
光秀、三成、そして淀の方もそうするのかな?
カッコつけるにせよ、ワンパターンしかないってどういうことですか?
今川氏真が再評価されたという声もありますが、史実を改悪しています。
再評価なら『おんな城主 直虎』で十分。
あの、戦さでなく蹴鞠で決着をつけられたら良いという嘆きは、なかなか鋭い言葉です。森下佳子さんは、やはりセンスが違いますね。
どうするタイマンバトル
今年の大河は『平清盛』の失敗を繰り返しますよね。
あのときは平清盛と源義朝がタイマンをしていてゲンナリしました。
氏真と家康の戦いをそれで繰り返す……そしてこういう殺陣って、力量や体力差を考えないとキツいのです。
『鎌倉殿の13人』では、年齢差がある小栗旬さんと中川大志さんが、それを感じさせずに殴り合っていて、努力を感じましたね。
またあの場合、畠山重忠は坂東武者でも無茶苦茶強い部類に入る。
一方で北条義時って、個人武勇が記録に残らないまずまずの程度でして。
そこを踏まえると、いいパワーバランスだったと思います。それにしたって、二人とも相当鍛えていたから成立する話ですよ。
今年はなぁ……溝端淳平さんが強すぎるんですよ。
彼が負ける説得力をまったく感じられない。タイマンを避ける工夫はできなかったんですかね。
どうするワンパターン
そもそも家康と氏真が「兄弟みたいなもん!」と言われても、後付け設定で持ってくるなよ……としか言いようがありません。
しかもこれ、先週、瀬名と田鶴でやったばかりでしょ。
二週連続同じ構成って、何か決定的なところが崩壊していませんか?
「時代劇って年寄りの娯楽だし、同じこと繰り返していいんだろw」なんて思っていませんか?
そういうのは往年の『水戸黄門』あたりの話ですよ。
どうする女の趣味
糸こと早川殿が、同盟だのなんだの無視して、癒しの女子マネ状態であるあたり、ゾッとしました。
どこぞの店でウイスキーの水割りを作って微笑む。そういうお姉さんのようにも思えます。誰の趣味なのやら。
『花燃ゆ』を思い出しますね。あれは誰かの「おにぎりを握るマネージャーが松下村塾にいたら萌えるwww」という、不気味な性癖モロ出しで恐ろしかったんですよ。
今年はその再来ですよね。女の役割として、癒ししか認めない。しかも糸はさんざん氏真に塩対応されている。
それでも許せって?
なんでそんなことしないといけないの?
こんな奴だったらいっそ首を手土産に北条へ戻るのでもありでは?
昨年はよかった。『鎌倉殿の13人』だと、男も愛されるに足る言動をしていましたから。
りくが北条時政を愛する理由は分かった。時政は妻を心底愛しているし、それをいつも全力で見せようとしていた。哀れな男でしたよ。
今年の氏真はただの塩対応だけ。顔がいいからって許されるもんでもないでしょう。
それこそ『鎌倉殿の13人』の義時だって、ズレたキノコプレゼント作戦をしていた。それができなくなったら、後妻から逆襲されてしまいます。
糸がもしも、のえタイプだったら……
「私はあなたが毒を飲んで死ぬところが好きでございます♪」
と、例の薬を飲ませるでしょうに。
このドラマって、女の選択が恣意的で本当に気持ち悪いんですよ。
◆側近や女城主…戦国時代の様々な女性の生き方を見つめる『どうする家康』(→link)
この手のポリアンナ擁護にせよ、寿桂尼がいない時点で説得力がありません。
このドラマでは若い女性ばかりクローズアップしているように思えますが。
「様々な女性(※ただし、女戦国大名として名高い寿桂尼は除く)」って、一体何ですか?
どうする“ローマ人”
とりあえず、武田信玄をローマ人呼ばわりするのはやめましょう。
◆【どうする家康】阿部寛演じる武田信玄が本格登場 「部下もみんなローマ人」と視聴者反応(→link)
『テルマエ・ロマエ』の映画版からもう10年近く経ちました。
ネタとして賞味期限切れですが、そうでもしないと他にネタがないのでしょうか。
人種と見た目を結びつけるステレオタイプは、古い上に差別的です。
◆土佐兄弟、英語が話せないキャラに《間抜けなハーフ》とイジって炎上!直後の投稿動画も「セクハラ」と物議(→link)
本作って、差別ギリギリを攻めてはしゃぐことが趣味なのでしょうか。
さすがにそんなわけないよな……と思いつつ、迷惑系YouTuberにアイデアを出させたかのようなシーンが出てきて、本当に参ってしまいます。
前々回のウケ狙い“百合”も、クィア・ベイティングという差別そのものでした
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どうする歴史知識汚染
本作がらみで、こういうニュースを見るとため息が出てきます。
◆『どうする家康』がより面白くなる一冊!家康は「権力の棲み分け」で天下人となった~サステイナブルな戦略術~(→link)
冗談かと思うようなことが平気で記されているのです。
家康ってこんな人だったの? 今年のNHK大河ドラマ『どうする家康』を見て、松本潤さん演じる徳川家康のイメージが変わった人も多いのでは。
元々の家康がどんなイメージで、それがどう変わったのか?
まるで大河ドラマで歴史を学んでいるかのようなスタンスです。
確かに『鎌倉殿の13人』ならまだわかりますよ。しかし今年は見るからに胡散臭いじゃないですか。情報リテラシーをどうにかしないと。
と思ったら、NHKにも危機感はあるのでしょう。
『歴史秘話ヒストリア』の今川氏真・早川殿の回をBSで再放送したのですが、VTRで入っていた『おんな城主 直虎』の今川氏真は素晴らしかった。尾上松也さんは流石です。
今年の大河について、今川氏真の再評価だのなんだの庇う意見もありますが、2017年で達成できているんですよね。
今年の大河がいかにデタラメか、『歴史秘話ヒストリア』で再確認しました。局としても恥だと感じていてもおかしくありません。
2019年『いだてん』では、戦没オリンピアンを全く扱わず、私は不信感が募りました。すると特集番組ではそこを取り上げていて、良心を感じたものです。
NHKには、関連番組でドラマの嘘を上書きにした前科があります。
2018年朝の連続テレビ小説『まんぷく』です。あのときは関連番組でも、ドラマに使った嘘を繰り返していて悪質でした。
そんなどん底よりはマシです。あえて今年の大河のよかった探しをするとすれば、せいぜいその程度ですね。
どうする女優への期待
本作について連日のように辛口評価をしているまいじつさんが、珍しく朗報の予感を告げています。
◆『どうする家康』視聴率爆上がりの可能性! 乃木坂46久保史緒里がついに降臨(→link)
強化試合では中日を勝利に導き、本大会では祖国を世界一に導いた久保。
誰がなんと言おうと、どこからどう見ても、彼女が勝利の女神であることは疑いようのない事実だ。
なるほど、確かに過去の大河ドラマでも、乃木坂の皆さんを目玉として投入したことがありました。
その前例を見てみましょう。
◆「花燃ゆ」に乃木坂46・十福神が出演決定!(→link)
結果、視聴率は上がりましたっけ?
そもそも徳川家康が主人公の大河で、五徳姫程度でどうにかなるわけがないでしょうよ。
淀の方や千姫ならばまだしも、誰が演じるんですかね。大河主演経験のある女優さんを狙ってくるんでしょうか。
お江役で上野樹里さんが再登板するような、そういう隠し球を狙いそうではあります。
私の好きな女優さんは、来年大河か、『大奥』シーズン2に出ていただきたい。
小池栄子さんが出たりしたら、それはもう最高なのですが、『らんまん』の宮澤エマさんにもワクワクしています。
どうする“リベンジ”
前述の通り、まいじつさんは毎日容赦なく本作を叩き、早くもこんな記事が出ていました。
◆ 『どうする家康』戦犯探しが過熱! 大河ドラマ史に残る大失敗の原因とは…(→link)
まだ11話時点で、戦犯探しとは一体何事か……と思いきや、あなたがち的外れでもない指摘があったのです。
そして最後は、同作の制作統括を務めている大物プロデューサーについてだ。
「磯智明チーフプロデューサーが担当しているのですが、彼はこれ以前の仕事として、大河ドラマ『平清盛』でも制作統括をしていました。
そして『平清盛』といえば、今も大河ドラマ史に残る大爆死ドラマとして有名。
つまり磯氏は、『平清盛』『どうする家康』と、連続して大河氏に残る大失敗を繰り返しているのです」(同)
私も前回、『平清盛』と共通する失敗点が多いと指摘しましたが、やはりこじつけではないと思います。
ステラといういわば公式ポリアンナ(提灯記事)に、こんな記事があり、
◆大河ドラマ「どうする家康」は「平清盛」のリベンジ作!? 初回放送で見えた!今後の注目ポイントはココだ!(→link)
やたらと『平清盛』が名作だったかのような書き方で、『どうする家康』も持ち上げているのです。
ただ、私はちょっと違うポイントで見ている。
今作の制作統括は、大河ドラマ「平清盛」(2012年)でも制作統括を務めた磯智明チーフ・プロデューサー(CP)という点だ。
今でこそ、大河ドラマフリークの間で“名作”の呼び声も高い「平清盛」だが、放送当時は、「映像が暗い」「画面が見にくい」など不当ともいえる批判が先行し、大河ドラマ史上初めて各回視聴率が2桁を切ってしまった作品なのだ。
磯CPにとって、無念だったに違いない。この作品を愛していた私としても、悔しくて悔しくて!
あれから11年、磯CPが満を持して制作したのが「どうする家康」。
今作にかける思いは、いかばかりか……。おかえりなさい、磯CP! 個人的に、今作を磯CPの“リベンジ作”と位置付けている私としては、ひときわ期待しているわけなのです。
私こそ大河ドラマを知っている。私の見方に間違いはないのだ――。
なんだか、そんなゴリ押しを感じてしまいますが、こういうセンスを自認する層は、相手の意見を聞かない傾向があり、失敗を繰り返してしまう。
“リベンジ”という言葉の選び方として、不当に貶められたという恨みつらみが滲んでいます。
これが『鎌倉殿の13人』との違いではないでしょうか。
三谷幸喜さんはアンチもいる脚本家です。でも批判を聞いて、苦手なところは改善しようと取り組みます。
できなかったところをもう一度やるという進歩もある。『鎌倉殿の13人』は物足りないところを埋め合わせたからこそ、出来がいいと思えます。
批判された、リベンジだ!――そういう心でなくて、自分が納得する良いものを作ろうという気持ちがある。そういう志の違いが大きいと思います。
これは三谷さんだけの話でもなく、「自分たちのやりたいことには、三谷さんがいてこそだ!」と指名する側(局のプロデューサーなど)にも大志があるのでしょう。真摯に何かに挑むということは、それだけで、素晴らしいことなのです。
一方、そうした志が無ければどうなるか。
よりにもよって徳川家康をテーマにした大河でこういう屈折した“リベンジ”がトライされるのだとすれば、なんて虚しいことでしょう。
何度も書いていますが、家康の愛読書は『貞観政要』です。諫言の重要性を説く書籍です。
それなのに、どうして諫言に向き合わず、同じ失敗を繰り返すのか?
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家康も泰時も一条天皇も愛読していた『貞観政要』には一体何が書かれているのか
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本当に脱力感しかありません。
古の学ぶ者は己の為にし、今の学ぶ者は人の為にす
古の学ぶ者は己の為にし、今の学ぶ者は人の為にす。『論語』「憲問」
かつては自分のための備忘録として感想を書き留めたものだが、今はSNSウケを狙って書き込む。
インターネット黎明期のころは、活発な議論の展開が期待されたといいます。
しかし、それから数十年が経過すると、PV(閲覧数)狙いが露骨になり、今はSEO(検索エンジン対策)を重視して記事が作成されるような時代です。
と、ぼやきのように始めましたが、本作についても同じようなことが言えるのではないでしょうか。
ドラマの中身として一貫性があるよりも、SNSでバズることを重視したのか、ぶつ切りで単発的なウケを狙った演出や効果を連発する作品も見られるようになりました。
見る側も、本当に自分の感性に問いかけているのではなく、SNSのフォロワー同士でウケるネタや文脈を煮詰めているのかと思えることも多い。
SNSの時代は考察の時代と言われますが、果たしてそうなのか?
それよりも「界隈でのウケ狙い」重視に陥っているのではなかろうか?
大河や朝ドラのように国内知名度が高いコンテンツは、そうした宿命がつきまといます。
ゆえにそこは慎重になったほうがよい。
『鎌倉殿の13人』は狭いコンテンツから抜け出すことを意識していたのか、ワールドワイドで有名な『ゲーム・オブ・スローンズ』への意識を作り手が持ち出していたものです。
「『どうする家康』のそのネタって何? その界隈では持ち上げられているけど、その界隈が狭すぎて外からはわからないネタのこと?」と、ならないといいんですけどね。
◆ヤフーで"クソコメ"する人は半減したが…居場所を失いつつある「誹謗中傷したい人」の避難先 悪質ユーザーとの「イタチごっこ」を終わらせる方法(→link)
どうするファンダムの空気
前段を踏まえまして……今年の大河は、ファンダムがどうにもおかしい。
話が噛み合わないと言いましょうか。
例えば、阪神ファンがこう話していたとします。
「ヌートバーを求めるのもいい加減にせんかい! バースの再来いうけどなぁ、そういうモンに頼る精神性があかんのちゃう? バースは再来しないもんや。そう思って、新しい歴史を作る覚悟が必要やと思うで」
そこへ、こう突っ込む奴がいたらどう思います?
「なんやて! バースを否定すんのか!」
「どうせバースのことなんていっこも知らんから、そういうことを言うわけやなw」
「俺がバースの偉大さを思い知ったんは……」
「バースってそれしか知らへんの? どーせ岡田や掛布も知らんアホなんやろなぁww」
いやだから、そのバース知識でマウントする、ようわからん空気があかんのよ……と、なりませんか?
本作についても、そういう噛み合わなさがあるんですよね。
例えばの話、こう突っ込むわけじゃないですか。
「駿府で雪降ってるシーン、照明強すぎん? 瀬名と田鶴が春物みたいな服に見えるし……」
するとこう返ってくる。
「は? 駿府が雪降らないと思っているバカみっけwww」
「ああいう色の着物を冬に着ては行けないソースあるんですかぁ?www」
論点ずらしに論点ずらしを重ねて、このドラマを誉めない人間はバカw――そう誘導したい空気を感じます。
私自身がバカにされるのは職業柄仕方ないにせよ、そういう荒れ狂ったファンダムがやたら多方面に攻撃的になるのは、やはり控えていただきたいとは思います。
大河ドラマは来年以降も続きますので。
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文:武者震之助(note)
【参考】
どうする家康/公式サイト












