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まんが大河ブギウギ豊臣兄弟編

羽柴にとっては大きな一文字|まんが『大河ブギウギ 豊臣兄弟編 第35話』

土曜日の再放送に合わせて、大河ドラマ『豊臣兄弟』をマンガで振り返る――第35回のテーマは小牧・長久手の戦い本戦でした。

柴田勝家との争いに勝利した秀吉は、織田体制の完全支配を狙って織田信雄と対立。

信雄は徳川家康と共に戦を始めるのですが、両軍ともに強固な拠点を構築したため、戦線は膠着してしまいます。

そこで三好信吉が大将となり三河中入り……ということでマンガ本編で見てまいりましょう!

 


宣言

まんが『大河ブギウギ 豊臣兄弟編』第35話1

◆この世界線の秀吉は今に限らず、基本的にずっと「ノリと勢い」のような気もしますが……。

 

池田親子

まんが『大河ブギウギ 豊臣兄弟編』第35話2

◆長久手の戦いは、池田恒興の発案により嫡男・池田元助と、さらには娘婿の森長可が前のめりになって進んだとされます。

しかし、その森長可がこちらの世界には存在せず……。

森可成の息子で猛将として知られる鬼武蔵が不在の長久手の戦いは、なんとも不思議な場面です。

 


大将

まんが『大河ブギウギ 豊臣兄弟編』第35話3

◆三好信吉のちの豊臣秀次が大将に立候補!

しかし彼らは、飯を食ってる最中、榊原康政の部隊に襲われ敗北してしまいます。

楽田城への帰還後、負けた信吉が秀吉の前では神妙に謝りながら、秀長に向かっては「徳川の出陣を見落とした見張り役が全部悪い」と言ってのけたのには驚きましたね。

豊臣秀次の豊臣秀吉の肖像画
三好信吉の性格が歪んだのは秀吉のせい?二度の養子入りと三度の改名

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負け戦

まんが『大河ブギウギ 豊臣兄弟編』第35話4

◆三好信吉の本隊に襲いかかった榊原康政。

そして池田・森部隊には井伊直政を擁した徳川本隊が激突しました。

それぞれ1万規模の大部隊だったはずですが、劇中での合戦シーンがあっさりだったのは、いろいろな都合上しかたないっすね……。

 

投石

まんが『大河ブギウギ 豊臣兄弟編』第35話5

◆聚楽第で秀吉を批判する落書き事件が起きたときは、警備担当者が耳鼻を削がれ、犯人やその親族関係者60名ほどが処刑。

三好信吉こと豊臣秀次が後に自害事件を起こしたときは、ほとんど無関係だった駒姫(最上義光の娘)を含め、妻子30名ほどが処刑。

上月城、三木城、鳥取城など戦時も含めると、庶民に対する秀吉の厳しい処断は複数回の記録があり、ほかに表にでていないケースは多岐にわたるようにも思えますよね……。

豊臣秀吉の肖像画
「子供は串刺し 女は磔」いったい上月城で秀吉に何があったのか?

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豊臣秀吉の肖像画
三木の干し殺しの恐怖|なぜ秀吉は三木合戦に2年もの月日を費やしたのか

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先に手が出るタイプ

まんが『大河ブギウギ 豊臣兄弟編』第35話6

◆劇中では、なんだか無理やり秀長がキレたような印象でしたが……。

信長をこき下ろしたのが許せなかったんですね。

ちなみに史実では「長秀」→「秀長」の改名タイミングも異なっておりまして、このときすでに「秀長」だった小一郎は、いわば信長に対して決別宣言をしています。

いっそのこと、信雄が「もう和睦はしない!」とぶちキレ、そこで小一郎がさらに激情して、信雄を斬ってしまったら?

豊臣秀長の肖像画
なぜ豊臣秀長は「長秀」から名を入れ替えた?そのとき秀吉の天下が見えた

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倦怠感

まんが『大河ブギウギ 豊臣兄弟編』第35話7

◆蟹江城を巡って織田・徳川連合軍に敗れていた滝川一益。

謀略と殺戮に疲れ果てた様子でしたが、本能寺の変後で荒れ狂う関東の死地から生還した武将が、今さらそんなことを言うのかどうか。だからこそ言うのか。

確かに秀長義兄の安藤定治も武田への裏切りで、疲れ果てたことを泣きながらに訴えていましたね。

安藤定治イメージイラスト
安藤定治は本当に武田家へ内通したのか?父・安藤守就の織田家追放の謎

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秀長

まんが『大河ブギウギ 豊臣兄弟編』第35話8

◆「長秀」から「秀長」へ。

前述のとおり、この改名は小牧・長久手の戦い最中の9月までには行っていました。

同月に出された書状に「秀長」と記されているのです。

ドラマの中では「家族会議で発表!」みたいな、ほんわかノリでしたが、実際は「信長」の「長」よりも「秀吉」の「秀」が先に来る!という織田家に対しての決別宣言でもあります。

相応の覚悟で改名したことでしょう。

なお、ドラマでも注目された羽柴秀長の四国攻めについては「なぜ史実の秀吉は長宗我部元親を追い込んだのか?」という関連記事が以下にございますので、よろしければ併せてご覧ください。

長宗我部元親と豊臣秀吉の肖像画
なぜ秀吉は四国攻めで長宗我部元親を追い込んだのか|伊予を毛利に渡すため?

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◆『豊臣兄弟』総合ガイド|秀吉と秀長の生涯・家臣団・政権運営等の解説

ショート動画で楽しめる!

アニィたかはし『大河ブギウギ豊臣兄弟編Youtube』はこちらから👇️


参考文献

文:五十嵐利休

【参考】
豊臣兄弟/公式サイト

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    アニィたかはし

    漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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