都に激震が走る――後白河天皇をないがしろにして、平清盛が孫の安徳天皇、一歳三ヶ月の幼児を即位させたのです。
こんなかわいい赤ん坊がどうなるか?
想像すれば気が重くなると思いますが、この時点でわかることがあります。
天皇は飾り物にしてもよい存在になっていたこと。
そして、武家が天皇の権利を侵食しつつあること。
これは重要な観点です。オープニングでも武士と天皇が向き合う図式が出てきます。
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娘と後妻に鬱陶しがられる時政
そのころ伊豆の北条館では、源頼朝と北条政子の間に第一子・大姫が生まれていました。
名前の付け方からして素朴です。
大小はきょうだい内での序列を示します。それを長女につけるのだから素朴。
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ちなみに政子については、当時まだそう名乗っていなかったという指摘もありました。
そうでしょう。ただ、政子という名前は本当に彼女にふさわしいので、はじめから政子で私は賛成です。
“まさこ”という名前でも、正子、真子、雅子あたりは見かけても政子は珍しい。政治を司る運命にある女性なのですから、これはもう政子でいいと思います。
そんな政子は、父の北条時政が大姫に接近すると近寄らないで欲しいとキッパリ。父の言いなりにはなりません。
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時政の愛妻・りくも、臭いから寄らないで欲しいと言います。
確かに臭そうだ。あくまで当時の衛生ですからね。
なんせ、りくはつわりなのだとか。時政はつわりなら飯の炊ける臭いじゃねえのかと文句タラタラなのですが、個人差があるということで風下に行くよう言われます。
「ひでえなあもう」
今週も鬱陶しい愛嬌を見せる時政です。
一方で主役の北条義時は、どこか疲れた顔をしている。源頼朝を婿に迎えた北条家には、京都の不穏な気配が忍び寄っているのです。
義時はもう戻れない。後年「あぁ、佐殿がくる前に戻りたいな……」と振り返りたくなることでしょう。
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そしてオープニングが入ります。
例年より短く、スタッフロールが本編冒頭にもかかる。それだけ情報量が多いんですね。
八重は北条館の向かいに住んでいた
治承4年(1180年)、当時は異常気象に見舞われていました。
日照り続きで飢饉の不安が漂っていく。
北条館では、狩りに出かけていた坂東武者たちが戻ってきました。義時の妹・実衣(みい)が足を拭くように声をあげています。
それにしても坂東武者はかっこいい。
しかし、ここで言い切りますが、坂東武者は娯楽がない! そして野蛮だ!
同時代の京では歌や漢詩を詠んでいる。書籍を読んでいる。宋からの品物を愛玩したりする。猫や犬を愛でていたりする。
坂東武者は、犬がいれば的にしたり、殴り合ったりしてばかりでして。
相撲もまだそこまできっちりルールば決まっておらず、織田信長の頃よりワイルドで死人が出ます。
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かつて頼朝の子供を産んだ八重は、伊東の家人・江間次郎の元に嫁いでいました。
しかも北条館の川を挟んだ場所。本作の八重は自害をしていません。
失恋した女性が自害をするというのは、男性の願望ありきの部分はあります。貞操を守るという意味合いもあります。
そういう概念が当時のこの辺りには薄い、ということでしょう。それが嫌な後世の創作者は、フィクションで女性を殺しがちです。
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三浦義村は、爺様(伊東祐親)も酷な人だと義時に言ってきます。八重をこんな近くに嫁がせなくても、ってさ。
あのさあ、義村くん、義時くんにそれをいうのも十分酷いんじゃないかな? そう言いたくなりますが、そういう気遣いができないのが義村なんですね。
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仮の獲物は何か? というと、鹿かと思ったら耳をチョイチョイ。兎しか獲れない。そんな日もある。
義村は相変わらずゴシップに興味津々なのか「お前の姉上も気が気じゃないな」なんて言いつつ、一緒に飲もうと誘ってきます。
しかし仕事があると断る義時。
「米の勘定がそんなに楽しいのか?」と義村がニヤリとすると、義時はそっちの方が向いているとのことです。
ここで付け加えておきますと、家が無く彷徨っている誰かがいたら、坂東武者は何も聞かずにいきなり矢を放つと思います。
訓練の一環だぜ! とばかりに、思えば山内首藤経俊も、頼朝と義時に向けて、いきなり矢を放っていましたね。
重忠と義盛
全体的にワイルドな坂東武者の中で、話が通じそうで清らかな畠山重忠が、兎二羽を仕留めた工藤茂光に賞品を渡しています。
彼の個性も見えてきましたね。
初登場は和田義盛がノリノリで目立たなくなっていましたが、彼は優しいし、賢い。義時にとって癒しとなるのでしょう。
義村は、話が通じるけどなんか気持ち悪いし狡猾だ。重忠は話していて心が洗われるなぁ……と、このことを頭の隅っこに入れておくと、今後、いろいろと辛いことになります。しかし重要ですので忘れないでおくとよいかと思います。
佐殿の話になると、和田義盛がノリノリ。頼朝が立ち上がったら馳せ参じると言います。
同時に、怪しい坊主の目撃談に話が飛びました。
なんでも薄汚い衣をまとい、源氏再興を訴えているそうで。首から下げた布袋は義朝のドクロが入ってるとか。
興味深いのが皆の反応です。
そういう噂が流れる背景はあります。日照りで米がどれだけ採れるかわからない。先行きが不安。
そうなれば、そういう輩も現れる……と、なかなか奥深いドラマです。
現在は技術が異なるから、文覚のような奴はお騒がせYouTuberにでもなっているかもしれない。
人が不安に陥る心理と、そんなとき陰謀論に走る人間性って普遍的だと思えるのです。
そして時宗が叫ぶ。
「すべて平家のせいだ!」
宗時タイプって、現在だったらトランプ元大統領に煽動されて議会襲撃していそうです……。
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三浦義村は、米と平家は関係ないと即打ち消しにかかりますが、宗時は天がお怒りなのだと思い込んでいる。
面白いですよね。こういうことは何もこの時代だけでなく、昨年大河の主人公・渋沢栄一も関東大震災後「天譴論(てんけんろん)」として主張していました。
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ゆえに渋沢は『帝都物語』に出ていたりします。
以仁王の御令旨
北条館の頼朝の元には、源行家が来ていました。
それが、どうにもいかがわしい山伏の出で立ちで、源頼朝も当初はピンとこないのですが、「十郎叔父上か!」とやっと思い出します。
安達盛長も続き、あの方ならば……と納得しています。
源行家は、八条院から蔵人に任じられ、行家と名を改めたそうです。
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杉本哲太さんというキャストが光りますね。時代劇にクセのある人物として出すと味がある。新春時代劇『幕末相棒伝』も素晴らしかった。
そんな行家は、他言無用と口止めしつつ、6月の以仁王挙兵を打ち明けます。
以仁王は都に火をつけ、平清盛の首を取り、平家を滅ぼすつもりだとか。
都では源頼政が老骨に鞭打ち、以仁王を助けるとのことで、諸国の源氏を募るために行家を遣わしているそうです。
そして以仁王の御令旨(ごりょうじ)を恭しく差し出します。
頼朝も丁寧に受け取る。
今こそ源氏が立ち上がるとき!
京へ登り、清盛の首を取り、亡き義朝の墓に首を供えようではないかと煽ってきます。
これはもう本作だけの話でもない。この時代となると、あまりに計画が杜撰で唖然としてしまいますよね。
戦国時代ならこういうことにはならないはず。
『真田丸』にせよ『麒麟がくる』にせよ、忍を駆使した情報戦が鍵を握っていた。
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しかし平安末期は、情報網がまるでザルだ……。
源頼政はどんな人物か?
頼朝は情報を確認しています。
都に情報網がある(三善康信を置いている)のですが、それだけで賢く見える。
ただし、問題はソースの精度であり、これは後で考察するとしまして、頼朝も京都のキナ臭さは把握済みです。
頼政は誰か?というと、源氏でありながら清盛に目をかけられている人物です。
文を政子が見て、こう言い切ります。
「まったく読めませんでした!」
彼女が愚かというわけではなく、女だからでもありません。政子の聡明さは初回から見えてきています。
要するに、坂東武者という環境では、せいぜい事務的な文書しか読めないんですね。
しかし、忘れてはなりません。北条政子は『貞観政要』を愛読していたと伝わります。今後、田舎のお姉ちゃんがそこまで賢くなるのですから、楽しみですね。
御令旨の話を聞き、相変わらず前のめりな北条宗時が「戦の支度をする」と言い出すと、頼朝は舅殿(時政)と話したいと言い出します。
頼朝にしても、頼政は幼い頃に会ったきりなので、どういう人物かわからない。そこで時政に尋ねたのですが、時政は都で何度か会い、信じるに足るお方とは言います。
しかし、あまり好きではないとか。
時政が持参した土産に目もくれなかったくせに、後で、あの芋はうまかったのでもっと欲しいと言ってきた。どれだけ偉い方か知らんけど、あの態度はなんだ?と時政はムッとしている。
都と坂東の格差ですね。
都にいるのに、芋なんかモリモリと食べたら「下品やわぁ」と笑われかねない。坂東のように見た途端に破顔一笑してモリモリ食べる気を見せるわけにはいきません。
時政って、本当にいい田舎者です。人物像がハッキリしていて素晴らしい。
りくにメロメロの時政
政子が大姫と遊んでいます。
後に、このころのことを政子は思い出すのでしょう。頼朝の愛を疑うこともない。大姫は、ただただ愛らしくてたまらなかった。
一方で頼朝は、以仁王挙兵には参加しないと決めます。頼政では人がついてこない。と、舅である時政の反応で彼なりに悟ったんですかね。
時政って、ただの田舎のおじちゃんのようで、役立つところがあります。
坂東武者の心を掴むという点では彼は素晴らしい。初回からお土産をたくさん配っていた。頼朝は舅を通して、そのことを学んでいるのでしょう。
嫡男の宗時が、宮様を見捨てるのかと動揺していると、頼朝は割り切った発言をします。清盛はいずれ死ぬ。死ねば都に戻れる。流罪はそんなもの。それで十分だと。
それなのにポジティブ宗時は、試されているのかと思い込む。これでは世の中を変えることはできないと言い切る。
下手をすれば宗時が主人公みたいに思えてきますが、現実問題、変えたいという気持ちだけで世の中はどうにもなりません。
時政は、りくとまた胸焼けするようなやり取りをしています。
りくの見立てでは、以仁王は失敗する。あれだけ仰々しく使いが触れ回っていたら情報漏洩して平家の耳に入ってしまう。うん、まあ、そうですよね。
「見抜くとは流石婿殿! 危ないところだった」
テンションが高くなる時政ですが、そんな夫をりくが煽ります。
「呆れた」
戦で手柄を欲しがるのが武士。機会を失い悔しがるどころか、安堵するとは。
そう鞭で叩いて、飴をちらつかせます。
「いずれ必ず佐殿には立ってもらいましょう。その横にはしい様……あなたにはこの伊豆は狭すぎまする。りくの見立てに間違いがございません……」
「そう?」
すっかりメロメロだな!
りくは悪女路線をまっしぐらのようで、そうとも言い切れないとは思います。
夫には大きな志があると励ます、いわばチアリーダーを務める女はむしろ望ましいものとされませんか? 時政が立派な役割を果たしていれば、りくも称賛されたかもしれない。
ただ、単純な時政の欲望を煽ったという点では、悪いと思えますけれども。
以仁王の挙兵はあっという間に鎮圧
義時が、木簡を手にして領内の情報をまとめています。そんな義時に頼朝は本音を明かす。
頼政が清盛を討ったら、源氏の棟梁になってしまう。となると、頼政の下にはつけない。頼朝は政治的な感覚があります。
本音と建前ですね。義朝の墓に首を供えるなんて、本気かポーズかわかりはしません。
義時が疲れつつ、自分にだけ本心を言うのは辞めて欲しいと言うと、頼朝は人に語れば考えがまとまると話す。いかにも迷惑そうな顔で、義時は戦にも政治にも興味がないとボヤく。
実はこの役目『麒麟がくる』の明智光秀も振られておりました。
斎藤道三がやたらと光秀を呼び出し、会話をしていたものです。単純な主人公補正ではなく、性格のタイプということでしょう。
ポイントは、聞かされる側がウンザリしていることと、ボールの返し方がうまいこと。必ずしも以心伝心というわけでもない。このウンザリ感がよいですね。
そして都から書状が届きます。
日付が5月22日と5月26日の二通。どうやら都も混乱しているようです。
書状の差出人は三善康信という朝廷の下級役人であり、彼の母は頼朝の乳母でもありました。
一通目「以仁王挙兵! 平家に計画を察知され挙兵。平家はすぐさま鎮圧の兵を送るも、頼政がついて勢いづく!」
これには皆大盛り上がり!
場面は6月2日ですので、宗時が都へ向かうと張り切っています。清盛に死なれても困るってよ。
では二通目は?
二通目「以仁王、即座に鎮圧……頼政は平等院で自害、以仁王も奈良逃走の途中で死亡」
同時に高笑いする清盛。
宗時が「信じられぬ!」と動揺していますが、いやいやむしろ当然では……としか思えません。
政子が挙兵しなくてよかったというと、頼朝がムッとする。
「つまらぬことを言うな!」
源氏のために志半ばで亡くなられたのだと言っています。
これには政子も謝罪するしかありませんが、でも、本当ですかね?
心の中で「やったぜ! 源氏のライバル消滅!」って思っていませんか? どうにも読めない奴ですねー。
政子が、妹の実衣と話しています。
「なんだったのか、振り回されっぱなし……ひとかたの方に嫁ぐというのはこういうこと」
実衣はわかっています。
「そう言いつつ、楽しそう」
そう、政子は楽しそうなんですよね。『麒麟がくる』の帰蝶を思い出します。
信長の妻である帰蝶は、どこか戦を楽しむようなところがあった。困難にオロオロするのではなく楽しんでしまう女性もいるんですね。
しかし、そういう女性は可愛らしくないからフィクションでは消されがち。
りくにせよ、政子にせよ、悪女とされてきた理由は、そのあたりにもあるのでしょう。
それから政子は、義時から米を減らせと言われていることを実衣に伝えます。
半信半疑でからかうような妹に、来年は食べられなくなるかもと釘を刺す。
「半分にしましょう!」
すかさず姉に続く実衣の幼さが、可愛らしいですね。宮澤エマさんはもう年齢を超越しているというか、すごい存在です。
挨拶に出向く北条父子 土産を踏みにじられ……
大番役を終えた大庭景親は、伊東祐親と話していました。
源頼政亡きあと、その地位に就いたのは平時忠。
目代は平兼隆(山木兼隆)に決まったと笑い合い、関東でも平家の力は増すばかりです。景親は伊豆に逃げた頼政の縁者を捕らえる役目を仰せ使っています。
ここも重要でしょう。
逃亡者逮捕と反乱鎮圧では装備兵数その他諸々が変わってきます。何よりも、気構えが。
さらには「頼朝はいずれ成敗される。あの男に見切りをつけた祐親は命拾いした」」と言い切る景親。祐親にしても、時政と頼朝の縁を切るよう促したいと言う。
三郎(宗時)と小四郎(義時)は外孫ですので。
確かに頼朝は謀反に関わってはいませんが、平兼隆は嫁を欲しがっているから政子と結婚させればいいと話がまとまってしまいます。
ここでも考えておきたい。政子には大姫がいます。そういう子持ちであっても、婚礼の支障にはみなされないんですね。
違う文化圏や時代からすれば「野蛮だ!」となりかねない価値観です。
かくして北条の生き残りをかけた政子の縁談が、北条家に持ち込まれました。
北条義時は考えを確認する。時政は、佐殿は放りだせない、死なばもろとも! と言い切り、これには北条宗時も大満足です。
時政って、基本的にあまり嘘はつきませんよね。狙っているのか、何も考えていないのか、よくわかりにくい人物像です。
しかし、敢えて波風は立てたくもなく、土産持参で挨拶に行くそうです。
ただし、その中身は新鮮お野菜セットときた。裏目に出なければいい……と不安げな義時と、聞いていられないと出ていく宗時。
それなのに時政は……焼いた茄子を食べたくなる!と上機嫌だ。
お野菜セットが土産であることに疑念は抱かないんですかね。さぞかし源頼政も困ったことでしょう。
当時の土産事情なんてそんなもん……でもありません。
京都や平家ならば、それこそ宋由来のお高いものがあります。
大河ドラマ『平清盛』には【清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)】という菓子が登場しました。
香料と餡子を使った唐由来のもので、それこそ坂東武者が見たら理解を超えていくような、ファッショナブルでとんでもないシロモノです。ちなみに現在も販売されております。
そういうもの知っている人が、新鮮お野菜セットを持ち込まれてどうしろというのか。
義時は、その辺りなんとなくわかっているようですが。
かくして伊豆国府へ挨拶にいく北条父子。義時がへりくだって土産を渡すと、相手……しかも本人ではなく家人がせせら笑います。
装束にご注目。北条父子と違い、京風です。
そして時政は、野菜を蹴られ、踏みつけにされる。床に顔になすりつけながら、「今回の謀反に関わったのではないか?」と言います。
野菜を荒々しく踏み潰しながら、少しでもその疑いがあればそなたは打首とまで言い切りおった。しかも目代様は山木の館に帰ったと言います。
野菜を拾い集め、持って帰りながら、時政はこう言います。
「厄介な婿殿をもらっちまったなぁ」
義時からすれば、今更気づいたのかと言いたいところでしょう。
それにしても、相手もやってしまいましたね。土産の対応にうるさい時政に、よりにもよってこんなことをするとは。
衝撃的な野菜演出のあと、義時はハッと何かに目を留めます。
木簡です。何かが書かれ、無造作に一箇所に集められてました。
父の祐親は平家の威光で意気揚々
八重のところに父の伊東祐親が来ております。
夫に下がっているように言いつける八重。彼女は、夫を夫と思ったことはないそうです。
父の祐親は、ますます平家の威光が高まると意気揚々で、川向こうの北条館を気にしているのかと聞いてきます。
いずれ父が正しかったことを知るだろうと言われた八重はこう返す。
「私はいつでも父上の言いなりでございます」
政子と比べると比較しやすい。
政子は大姫に近づかないよう時政に言い切りました。ホームコメディーのようで、当時の女性としての個性も表れています。八重にはない強さ。
新垣結衣さんの八重でよかったと思います。
いつものかわいらしい彼女ではない。かといって時代劇でおなじみのしっとりした大和撫子でもない。だからこそ八重らしいと思える。
父からすれば使い物にならない道具に育った娘です。
美形であっても上品でもないし、聡明でもない。かわいらしいうちに、どこぞのいい家に嫁がせようかと思ったら、流人との間に子を為している。
そういうどこか中途半端で残酷な、田舎の姫によく似合っていると思えます。こういう難しい役を演じる意義もありますから、この八重はいいと思います。
枕元に現れた後白河法皇
頼朝は寝ています。すると何か怪しげな光が見えてくる。
枕元には後白河法皇!
頼朝が忘れていると、会うたのは随分昔だと言い出します。こんな小さかったと言われ、頼朝は気付きます。
「法皇様!」
「そうじゃ、法皇様じゃ」
「どうされたのですか!」
本当にどうされちゃったんでしょうねえ。
見る側も困惑する。なんでも法皇様は一日も早く助けて欲しいのだそうです。清盛入道にさんざん酷い目に遭わされていて、今福原に幽閉されている。
清盛の首を取り、平家を都から追い出してくれ! それができるのは頼朝、おぬしだ!
法皇に揺らされまくり、返事を迫られる頼朝。
「うわあー!」
政子も慌てています。
八重も、頼朝は寝汗がひどいと言っていましたが、こんな夢ばかり見ていたらそりゃそうなるでしょうよ。
大泉洋さんが頼朝でよかった。こんな場面をあの照明を背景に演じられるのって、やはり彼しかいないのでは?
ただし、見ている視聴者の皆様は、こんな気持ちになっているかもしれません。
『これだから三谷さんは嫌なんだよ。ふざけてんなぁ』
単に笑い狙いではなく、実は深い意義があると思います(詳細は後述)。
ことはまだ、終わっていなかった――長澤まさみさんのナレーションが告げます。
京の三浦康信から書状が届きました。
なんでも以仁王の令旨を受け取った源氏全てに追討令が出たとかで、奥州の藤原秀衡なら匿ってくれるから逃げるべきだと言っている。
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すかさず悲痛な声をあげる頼朝。
「何もせんでも咎めを受けるくらいなら、兵をあげた方がマシだった!」
完全にうろたえていて、政子にまで口を挟むなと怒鳴っていますが。
妙な話なんですよ。ここで、後世これはただの早とちりだったとされているとナレーションが説明します。
平家が追っていたのは頼政の残党のみ。早とちりした三善が硯をひっくり返して紙を台無しにする場面が入ります。細かいですね。
『やっぱり軽薄だよな。三谷、ふざけすぎ!』
と思われたでしょうか。これはドラマの描き方が味があって正しいと言いますか。私もこのあたりを追っていると「なんでだよ! そんな早とちりでいいと思ってんのか!」と突っ込みたくなります。
当時の人はものすごく杜撰だということは念頭に置くとよいかもしれません。私たちも後世の人々から「令和の人たちって杜撰だよ」と言われている可能性は大いにあります。
とにかく怪しい、僧侶・文覚
怪しい僧侶が道端で叫んでいる。
「日照りのあとには何が来る? 長雨じゃ! よって来年必ずや飢饉となる!」
ああ〜、その子らも生き延びられると思うなよ……それでも食い物がある者として、平家を責め始めます。
「平家じゃ平家じゃ平家じゃ! 平家を許してはならぬぅ!」
怪しい僧侶は坂東武者に殴られ、水に沈めかけられております。
このドラマのアクションシーンは生々しい。これまた『麒麟がくる』と比較しますと、あれは剣術の系譜がありました。
当時はまだそんなことは先なので、ともかく殴っちまうのが上等です。
その場に居た北条宗時が止めに入ります。泳げない文覚は浅瀬にも関わらず慌てふためいていました。やはり坂東の治安は悪くて怖い……。
宗時は騙されやすい性格ですね。文覚が語る義朝の髑髏を持っているという話をアッサリ信じてしまう。なんでも、この僧侶・文覚は元北面の武士だから、獄門から取ってきたとか。
文覚が北面の武士を辞めた契機も酷い話でして。
人妻相手に悪質ストーカーとなってしまい、ノイローゼとなった彼女の手引きで彼女自身を殺してしまい、世を儚んで出家しているのですね。
宗時以上に思い込みが激しい性格破綻者なのです。
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しかし騙されやすい宗時は、自分の家に佐殿がいると招いてしまう。
もしこれが義時なら、助けたとしても「ハイハイ、髑髏はどこかに埋葬しましょうね」となだめてしまいそうですよね。
本当は清盛の首を打ちたい
頼朝がうろたえている、政子が義時にそう告げています。
奥州に逃れても追われてしまう!
そう政子が指摘すると、平清盛に文を書こうとして、意味がないのではないかと義時に諌められます。
政子は見抜いていました。
本当は頼朝は清盛の首を打ちたい。挙兵したい。しかし、戦になったとして、勝てるのかどうか? 問題はそこです。
困った義時は、義村の意見を聞くのですが……大事なことがあります。政子も義時も、兄の宗時には相談しない。義時にしても、自分で勝てるか勝てないか判断せず、義村に聞きに行きます。
「俺の思った通りだ。頼朝は疫病神なんだよ」
チクリと言わねば気が済まない。それが義村だ。
彼からすれば、周囲はわかりきった簡単なことすら読み取れず、右往左往しているように思えるのかもしれません。
それでも義村は、勝敗はどれだけ兵を集められるか?だと話を進めます。
波に乗れば、味方は増える――そんな見立ても重要なところでしょう。利害関係やノリで、ホイホイ去就を変えられたらたまったものではありません。ゆえに、武士たちにも道徳観が浸透してゆきます。
二君に仕えることは恥である。忠義を見せろ! と、人質をとるだけではなく、道徳観の浸透も課題になっていくのですが、それはまだ後世のこと。これはそんな時代より前の話。
義村は大事なのは緒戦だと言います。300は欲しい。
「揃えられるか?」
「ちょっと付き合ってくれ」
義時はそう言うと、義村とどこかへ向かいます。
あらかじめ言っておきます。年齢的にこの二人はまだ若く、頼朝挙兵の初期には、ここまで具体的な策を立てたことは考えにくく、創作ですね。それでも意味はあります。
そのころ義村の父・三浦義澄が時政を訪ねて来ました。
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なんでも後白河法皇が直々に言付けがあったとか。といってもその対象はあくまで頼朝であり、義澄は伊豆へ帰るから頼まれたという仲介役です。
そして書状を見せる義澄。
「本物なのか?」
そう聞かれ、いい臭いがすると答える義澄。
「ほんとだ!」
「はははははは!」
アホみたいなおっさん同士のやりとりのようで、これもなかなか大事です。
京都の貴人ともなれば、香を焚きしめるもの。紙に香りがついていてもおかしくない。そしてこういう香木の類は海外産であることすらある。
焚いたらおしまいのたかが香りに、金を注ぎ込む都の連中。坂東武者はそんなことをする意味がわからないけど、なんかすげえなあ、こりゃ本物だわなあ、となってしまうわけです。
それなのに、時政は「たぶん偽物です」とそっけなく安達盛長に渡します。
心底そう思っているのか、役目を任された義澄のことが悔しくてそう言ったのか。わからないところが時政の恐ろしさだとは思う。
そのころ父に似ていない息子たちである義時と義村は、山木邸で木簡を探っていました。
頼朝に追っ払われる文覚
政子は義時がいい知らせを持ってきたと頼朝に告げます。
「実は昨日……」
義時が話し始めると、そこへ宗時がカットイン。どうしても会っていただきたい方として、あの僧侶・文覚を連れて来ました。
神護寺ゆかりの文覚上人――諸国を周り源氏再興を唱えておられるとか。
「今こそ平家打倒の好機なり!」
怪しさと迫力をムンムンと漂わせる文覚に向かい、安達盛長は二度と佐殿の前に顔を見せるなといったはずだ!とつっかかります。宗時はビックリしている。
文覚は、なんでもその辺の髑髏を義朝のものだと言い、売りつけようとした騙り者だそうです。やはり詐欺師か。
それでも文覚は、これこそまごうことなき義朝殿のしゃれこうべと言い切る。頼朝はしらけ切っていますけどね。
怒った盛長が帰れと追っ払おうとすると、
「今こそ平家打倒の好機!」
と、しつこい文覚。市川猿之助さんの魅力が怪しく輝きますなぁ。
帰れと言われても食い下がり、首はまがいものでも平家の横暴に苦しむ民の声は本物だシレっと言う。
頼朝は疲れたように、戦をするつもりはない、なぜそれがわからぬと呆れ顔。
「それは、殿の本心はそこにないからでございます」
政子はそう言います。
頼朝は立ちたくてうずうずしている。でも怖い。目の前まで来て立ち上がらないのは意気地が無いから。
「座して死を待つおつもりですか?」
政子はここであの髑髏を持つ。
これには平家と戦って死んでいったものの無念がこもっている。この髑髏に誓って欲しい。今こそ平家を倒し、この世を正すと。
それでも必ず勝てるという証がない限り、兵を上げることはできないと肩を落とす頼朝に、今度は義時が口を開きます。
「勝てます、この戦」
義時は挙兵した際、どのくらいの兵力になるのか割り出しました。木簡に記された米の量から兵数を調べたのです。
ざっと見積もって300。三浦、和田、山内首藤、畠山、熊谷。その数は3000。
当面の敵は大庭と伊東であり、彼らはどれだけ集めても2000限り。
すごいぞ小四郎! そう興奮する兄の宗時ですが、頼朝はまだ動かない。
「絵に描いた餅じゃ。大義名分が必要である」
以仁王の令旨は死人が出したもので使えない。頼朝は夢枕に法皇が立ったことを告げ、何かあるかと思ったと言います。
と、ここで安達盛長が咳払い。
後白河法皇から密書が来ていることを告げます。夢枕のことを知らなかったから言わなかったってさ。
なんと!
条件は揃いました。見たことのない軍勢になる! この戦に賭けよう!
そう言い合い、戦支度が始まりました。
MVP:北条義時
義時はわかりにく人です。自分から動かない、巻き込まれ型です。
そんな人物をきらりと光らせるにはどうすればよいか?
かなり綿密に組み立てて来ました。
義村にからかわれつつ、米勘定をする義時。
木簡に向き合う彼の計算ゆえに、勝機が見出されます。
歴史劇としてかなり良心的で、義時が何からなんでも万能にこなせているわけではない。
しかし、彼というピースがなければバズルは完成しない。そんな説得力を持たせています。
そしてこの義時は、なかなか大変で画期的なことを思いついています。
まず、事前に兵数を把握すること!
そんなもん当たり前だと思いますか?
でも、それが当然なら、なぜ以仁王があそこまで無様な負け方をしたのでしょうか。
兵数の把握は、戦国時代ならば当たり前です。『麒麟がくる』では、斎藤道三が主人公である明智光秀と、我が子・斎藤義龍に数珠を数えさせていました。
パッと見て数が把握することが勝敗を決すると、彼の中ではもうわかりきっているのです。
しかし、そんなセオリーが定着する前の時代だからこそ、義時は計算をします。
兵数が大事だという発想を義村から聞くと、米のことを思い出す。そしてそこから実数を出すようにしているのです。
何かスイッチが入ったら、全力で打開に向けてヒントを探りにいく――そんな義時の強さが見えて来ました。
本人としてはそんなスイッチなんか入れられずに、のんびり生きたいのでしょうけれども。そうはならない運命ですから。
米の生産高から算出というのも斬新なのです。
石高からの兵数計算は、戦国時代ならば通じます。しかし源平合戦は「騎」、つまり馬に乗る騎兵の数で数えます。
馬に騎乗する戦闘員は、それだけで資産があるとわかる。西洋でも貴族より下、平民より上の階級にナイトがありました。
農耕馬以外に馬を飼育できるような家は金がある。そういう資産や物量はざっと騎馬武者の数で把握すべし。そうなっていたわけです。
それをより厳密に算出する方法を考えたのだから、義時は極めて斬新で聡明だとわかります。
でも、地味ですよね。
みんなが兎をつまみに酒を飲んでいるとき、木簡を見ているんだもん。現代であれば、陰キャとすら呼ばれそう。
もし制作サイドが「陰キャがヒーローだと盛り上がらんよな」と考えたら、無理にでも嘘くさい盛り上げ方をして、それこそ大々的なBGMをバンバンかけるでしょう。
義村がむしろ「義時には叶わねえな!」とか連発しているかもしれません。
本作はそうではない。地道で画期的な人間を描いて輝かせたいからこそ、綿密に組み立てて来ているのだとわかります。
総評
このドラマは見ていて突っ込みたくなったり、笑いそうになる場面が多い。
頼朝と後白河法皇の夢枕なんて、『何をコントしているのか』とお考えの方もおられたでしょう。
しかしそれは、この作品というよりも、この時代の人にそうしたくなることかもしれません。
夢を信じるとかアホですか?
といっても、ナレーションの言う通り、信じている話は出てくる。
緻密な思考ができないものだから、わけのわからんことを言い出します。
天変地異や疫病のシステムなんて、途轍もなく理解の範疇外のことだから「天罰だ!」となってしまうのも仕方ない。
それに、あまりに信仰心を踏んづけると、それはそれでまずいものです。
『麒麟がくる』の信長は平然と仏像を破壊し、寺を焼いた。たとえ仏像がデタラメで効果なんて無くても、信じる気持ちまで踏みにじってはいけない……そう考える光秀は、信長の行動を前にして暗い顔になっていたものです。
といっても、夢のお告げねえ……。
英雄が過去にこんなツッコミどころがある言動をしていることには、やはり嫌になるものかもしれません。
ゆえに創作者は色々と考えてきたし、シリアスにしようと努力して来た。
それを引き離し、ありのままの困惑させられる姿を描くことが本作に課せられた使命ではないでしょうか。
だからこそ、三谷さんが選ばれた。
他の人ならば「ふざけすぎだ!」と言われて叩かれ、折れてしまうかもしれない。
しかし三谷さんならできる。そういう深慮遠謀が毎週感じられてよいのです。
本作は、勢いだけで突っ走る雑なところがなく、むしろ伏線がかなり精密に張り巡らせてあって面白い。
三谷さんはいつでも進歩し続けている。
一体どこまで高みに登るのかと、たたただ、見上げるばかりです。
紙と木簡
【木簡】が大事な役割を果たした今回。
実際に鎌倉からはたくさん発掘されています。私は改めてこのことに動揺してしまいました。
『枕草子』の由来は有名です。Wikipediaからでも。
『枕草子』の執筆動機等については巻末の跋文によって推量するほかなく、それによれば執筆の動機および命名の由来は、内大臣伊周が妹中宮定子と一条天皇に当時まだ高価だった料紙を献上したとき、「帝の方は『史記』を書写されたが、こちらは何を書こうか」という定子の下問を受けた清少納言が、「枕にこそは侍らめ」(三巻本系による、なお能因本欠本は「枕にこそはし侍らめ」、能因本完本は「これ給いて枕にし侍らばや」、堺本と前田本には該当記事なし)と即答し、「ではおまえに与えよう」とそのまま紙を下賜されたと記されている。
何が凄いか?というと、高級品の紙をプレゼントしていること。
そして帝が『史記』を写していること。
彼らにとって読み書きとは教養です。では、義時たちはどうか?というと、事務文書のやりとりにしか使わない。政子が文を全く読めないと言い切ったのも、無理もない。
紙と木簡の情報量は段違いです。紙の普及とは、言論や文学の普及とも重なります。
そんな紙が変えた人間の意識を示す言葉として、
洛陽の紙価貴(たか)める
という言葉があります。
左思という文学者の著作が大評判になり、書き写すために紙が飛ぶように売れて、値段が上がったっていったという意味です。
彼は西晋、三世紀半ばから四世紀初頭の人とされています。おなじみの『三国志』から少しあとの時代ですね。この時代は紙の普及とともに、思想や文学が大きく発展しました。曹丕『典論』由来の「文章経国思想」も、この時代が発祥といえます。
昔、こんなことを思ったことはありませんか?
「えっ! 諸葛孔明や司馬仲達がこんなふうに戦っていた頃、日本はまだ卑弥呼だったの?」
文明の進展の差に驚いてしまう。
そんな経験がおありでしたら、本作を見る上でも思い出してみてください。
京都では紙を当たり前のように使っているけれど、坂東武者はまだ木簡を使っている。魏晋南北朝時代まで到達すらしていなかったのかもしれない。
でも問題はそこじゃありません。
進歩――今でいうならアップデートです。
このドラマに出てくる北条の人間には、後に漢籍を読みこなすようになる者たちがいます。
なんせ頼朝と政子の子である源実朝は、和歌を愛し、宋への留学に憧れるほどの貴公子に育ちました。
仏教も、鎌倉時代といえばともかく発展する。この時代の人々は、段違いで賢く、精密になってゆくのです。
こうまでメキメキと伸びていった、この時代は何なのか?
本作で、そこまで到達することを期待したくなります。
木簡を作った方に拍手を
あらためて、今週大事な役割を果たした木簡に注目させてください。
小道具として、これを作るのは相当手間がかかります。木簡に使われる墨も、紙とは別物なのです。
華流ドラマでも木簡や竹簡の時代だと「よくやるなぁ……お疲れ様です」と頭を下げたくなる。そんな気持ちを大河で味わえることの幸せよ。
なぜこの時代が大河にならないのか?
人気もあるだろうけど、小道具が大変と言うこともあると思います。
料理ひとつとっても再現難易度が上がるだろうし、衣装もそうです。ともかく何もかも手間がかかるはず。
殺陣にしても、相当荒く原始的になる。
『鬼滅の刃』で言えば、伊之助みたいな連中ばかりなので、危険だし、ともかく大変でしょう。
弓矢の扱いも難しいし、俳優さんたちが怪我をせず頑張ってくださいと祈る気持ち。
三谷さんの脚本のスピードを不安に思う意見もありますね。
どうしてもよりよいものを書きたく、妥協できずに長くなってしまうタイプの方もいます。
しかし現時点までを見る限りは、遅れすぎて現場が崩壊したり、混乱することはないと感じます。
今週みたいに、大量の木簡となると、そりゃー大変です。一から作ったのか、ストックなのかは不明ですが、あんなに出すだけで凄まじい!
それに小道具のクオリティも高いんですよね。
書状も綺麗です。NHK大河が書道の上手い人を連れてくるなんて、そんなの当たり前だけど、そういう当然のことを高次元で保っている。僭越ながら称賛されることだと思います。
そんな状況ですから、脚本が遅れたら大変です。下手をすれば時間が足りず、木簡ならぬプラスチック簡で誤魔化したくなったりするかもしれません。
ですので、三谷さんの原稿については細かい直しが入るにしても、大筋は事前に伝えて、準備が進められているのではないでしょうか。
脚本について何の心配もしていません。
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【参考】
鎌倉殿の13人/公式サイト



















