どうする家康感想あらすじレビュー

どうする家康感想あらすじ

『どうする家康』感想あらすじレビュー第13回「家康、都へ行く」

実の兄弟のようであった――と後付けで雑に説明された宿敵・今川氏真に勝利した徳川家康

「北条に味方しただと!」

武田信玄は、家康が氏真を北条に渡したと聞いて激怒します。

今度は徳川が武田に攻められるかも……と、ざわつく徳川家臣団。謎のスタンディング軍議してないで、座りましょう。

穴山梅雪のグリーンと、信玄のレッド。補色が辛い武田家臣団。

このドラマは妙に人物アップの描写が多いですが、立っている場面の所作がきちんとできないからでしょうか。

どうやら来週は休みのようで……それがさして気にならないのが悲しい。神の君の物語が今週も始まりま〜す。

 


あらすじ:おじさん構文バージョン

ヤッホー( ^ω^ ) かわい子チャンたちは元気にしてたカナ^_^

ついに家康チャンが、上洛、ダヨ( ´ ▽ ` )オイラも、修学旅行は、京都だったから、わかりみありまくりwww

オイラも、新京極で、ムフフな体験したヨネ♪(´ε` )ヌードボールペンを思い出すww

京都と、いえば、聚楽第だけど、「聚楽よ〜ん」っていう、エッチなコマーシャルも、思い出したりしてwww

話を大河にしなくちゃ、ゴメンヨ(^_^;)

家康チャンは、上洛して、セクシーなお姉さんと、出会ったり。信長様相手に、ドキドキしたり、お市チャンと再会したりしてwww

そうそう!最低だけど最高じゃんねwww

あの伝説の、神大河『いだてん』から、金栗四三が、駆けつけたヨ( ´ ▽ ` )ナンチャッテ、茶屋四郎次郎でしたww

でも金栗まんまでウケるwww走る場面、欲しいヨネ( ^ω^ )

義昭が、白塗り無様で、ウケるwwww爆笑wwww毎回神回ダヨネ( ^ω^ )

浅井長政がなんか、うざいし、こんな夫だったら、市チャンも、そりゃ、家康に、未練タラタラだよなwww

光秀が、胡散臭くて、ワロスワロスwww

『麒麟くるくる詐欺』が、おかしかっただけだよねww駒もウザかったし、気取ってるだけで、セリフに漢字多いし、マジ、つまんかったww今年と大違いwww

はい、顔文字終わり。

なお、私にとっての戦国大河の最高傑作は『麒麟がくる』です。

 


どうする今川と北条の同盟

オープニングからして、家康の一存で氏真が北条に移ったような誘導でした。

糸チャン(早川殿)を癒し要員にして、今川家を支えていた寿桂尼なんて全くとりあわず。

北条を徹底してぞんざいに扱ってやることがウケると思っているのでしょうか。

今年の大河は逆張りが大好きなようで、昨年の主人公である「北条(と、戦国期の後北条は別ですが)をディスればウケるww」とでも思っているかのようです。

早川殿
北条から今川へ嫁いだお姫様・早川殿~今川滅亡後はどうしていたのか

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どうする上洛

それにしても、家康が「京都に修学旅行に行くぜ!」というノリで上洛宣言するあたり、わけがわかりません。

2020年に『麒麟がくる』を放送しておいて、今年は一体なんでしょう。上洛の軽すぎる……というか、視聴者にはその意味が全くわからないような気がします。

そしてここで自称・三河一の色男(大久保忠世)が作法は知っているなんて言い出す。

いくらフィクションだからといて、フザけるにも程がありませんか。

まるで「京都のコンパならモテ男の俺が知ってるぜw」とでも言いたげで、しかも笑いにもならない。

「ウホホッww 新京極でエロエロ体験wwヌードボールペンww」

そういうノスタルジーすら浮かんできて、ただただ頭を抱えたくなります。

本作って「聚楽よ〜ん」のセンス(※昭和のエロテレビコマーシャル)で作っているドラマですよね。

『麒麟がくる』では、足利家に仕える最後の幕臣・三渕藤英(谷原章介さん)と細川藤孝(眞島秀和さん)が見事でした。

三淵藤英
織田家と足利家の狭間で苦悩~三淵藤英(藤孝の兄)は信長から突如自害を命じられ

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画面に出てくるだけで、所作が美しく、教養があるとわかってきた。

そこからわずか数年……一方で今年はどうしても昭和エロを思い出すセンスになっています。

 

どうするスイーツ大河

信康と五徳が、まんじゅうごときで喧嘩するシーンには思わずガッツポーズしましたね。

「まんじゅう」からの「こんふぇいとぅ」で。

瀬名と田鶴も回想シーンで甘いものを食べていましたが「女は甘いもの好きだよなww」というノリのゴリ押しです。

これで今年の大河を正々堂々「スイーツwwww」と呼ぶことができる。

「スイーツ」とは蔑称であるし、狭い界隈のネットスラングだし、ミソジニーが根底にあるので使いたくはなかったんですけれども……。

萌え萌えキュンキュンする下手な恋愛描写。

現代人受けを重視しすぎたデザインセンス。

低くした難易度。

語彙力の低いセリフ。

あやふやな時代表現。

この手の大河は「脚本家が女だからw」「主人公が女だからwww」と散々言われてきました。

でも今回でハッキリしています。

男性脚本家で、主人公が男性でも、こうなってしまう。

そもそも日本のテレビ業界は圧倒的な男性社会であるにも関わらず、失敗すると少数の女に責任を押し付けてきたわけですね。そこからまず直視せねばならないでしょう。

スイーツwwwww

 


どうするステレオタイプ

京都の描写がとにかくズッコケるしかありません。

民衆を徹底してコケにしまくってるようですし、極めつけは公卿の描写でしょう。

いつの時代の貴族でしょうか。

本作は、あまりにもステレオタイプに頼りすぎていて、歴史観を更新できていない。

『麒麟がくる』で本郷奏多さんが好演した近衛前久のあと、こんな往年の民放時代劇じみたお公卿様を見せられても、全てを台無しにされた辛さしか残りません。

 

どうする茶屋四郎次郎

本作は“リベンジ”に偏重しているのでしょうか。『いだてん』の主演を務めた中村勘九郎さんを茶屋四郎次郎に起用したあたり、情けが深いですね。

だって放送前のニュース見出しに「凱旋」ですよ。成功する前提でしたよね。

◆「どうする家康」中村勘九郎「いだてん」以来4年ぶり大河凱旋!豪商・茶屋四郎次郎役 大河主演経験4人目(→link

しかし、演技プランまでマラソンランナーに合わせる必要はありましたか?

中村勘九郎さんの真骨頂は『忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段』だったと思います。

あちらに近づけた方がよかったのでは? 中村仲蔵は江戸っ子なので、そこは調整が必要ですけれども。

こんなせわしないマラソンランナーみたいな京都人、おかしいでしょうよ。

反論する時、手をかざしておりましたけど、そういう仕草ひとつとっても、全くもって京都人らしくない。

本作が、京都人を嫌っていることはなんとなく伝わってきました。

ぶぶ漬けでも、どうどす?

そう言われるのがお似合いの東夷(あずまえびす)ぶり。『鎌倉殿の13人』では描けていた京都が、今年は全く駄目ですね。

そのうち『いだてん』をオマージュして、マラソンしたり、冷水浴びて叫んだりしそうで恐怖しかありません。

◆『どうする家康』中村勘九郎が出演! “いだてん“効果で「逃げ足が速そう」の声(→link

本作の情け深さはよくわかりました。

ならば、大河で準主演を果たしながら、今は休業中のあの大物俳優にも役を用意してはいかがでしょうか?

『花燃ゆ』からおにぎりだけを推すのは、物足りない話です。

◆消えた俳優・伊勢谷友介は今――私物オークション&12万円超アクセ販売で「成宮寛貴化」(→link

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