鎌倉殿の13人退場者リスト

鎌倉殿の13人感想あらすじ

鎌倉殿の13人「全退場者」まとめました~残酷な粛清や謀殺ほぼ毎回

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第27回「鎌倉殿と十三人」

『鎌倉殿の13人』がこの回で揃います。

そして全員揃っていた登場したのはこの回だけでした。

 


第28回「名刀の主」

死亡者:三幡

死因:病死

頼朝と政子の二女が死亡。

これにショックを受けた中原親能は出家し、京都へ向かいます。

中原親能
中原親能は大江広元の兄?朝廷官吏から頼朝の代官に転身した幕府重鎮

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早くも13人が揃わなくなりました。

死亡者:梶原景時とその一族

死因:敗死

「アイツ感じ悪くね?」

と、御家人にさんざん嫌われていた梶原景時。

ドラマでは、三浦義村が主導者として実衣(阿波局)をこっそり抱き込み、追放することに成功しました。

新たな鎌倉殿・源頼家が激怒した理由には、景時を後鳥羽院がスカウトしていたことが発覚したことがある。

その経緯は義時が景時から聞かされ、密告しました。この頃にはもう、義時もすっかり黒光りしています。

梶原一族が討たれる場面はありませんが、次回の冒頭は、彼らの首桶が届くところから始まります。

 


第29回「ままならぬ玉」

死亡者:三浦義澄

死因:自然死

三浦義澄
三浦義澄は頼朝の挙兵を支えた鎌倉幕府の重鎮~史実でどんな実績が?

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死亡者:安達盛長

死因:自然死

まぁ、結構、歳だったしな……そう思いたくなりますが、この時点で13人がもう10人を切りました。

義時の親世代はかなりの高齢になってきていますので、自然死はカウントしなくてもよい気分に。

安達盛長
疑り深い頼朝に信用された忠臣・安達盛長~鎌倉幕府でどんな役割を担っていた?

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第30回「全成の確率」

死亡者:阿野全成

死因:斬首刑

全成の嫌疑はハッキリしておらず、本作では呪詛のせいで殺されたとしています。

呪詛を依頼したのは、北条時政とりく(牧の方)夫妻。

この極悪コンビは、このあたりから悪事を積み重ねてゆきますね。

「祈祷なんて当たらない」と妻にからかわれていた全成。

その最期には雷雨が降る圧巻の場面に、怯える鎌倉武士たちもいました。

野生の坂東武者・八田知家には通じないんですけどね。他の者たちが身をすくめる中、知家が冷静に手を下しています。

 


第31回「諦めの悪い男」

死亡者:頼全

死因:誅殺

全成と実衣の子。かったるそうに殺す源仲章が印象的でした。

源仲章
源仲章は義時の代わりに殺された?実朝暗殺に巻き込まれた上級貴族

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死亡者:比企能員

死因:謀殺

北条時政のもとへ余裕こいて無防備に赴き、「あいたぁー!」と絶叫したところを斬られる。

本作屈指の潔くない死で、インパクト十分でした。

殺す側の時政も上機嫌に、手段なんて選ばねえと開き直っていて、それはもう後味が最悪です。

比企能員
比企能員はなぜ丸腰で北条に討たれたのか? 頼朝を支えてきた比企一族の惨劇

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死亡者:道、せつ、比企一族

死因:一族滅亡、せつはトウによる殺害

能員が死んだと思ったら、北条軍が即座に攻め込み、比企一族を次々に討ち取ってゆきます。

善児の弟子であるトウがせつも素早く刺殺し、継承を印象付けました。

比企尼と一幡はこのとき死んでおりません。

比企尼
頼朝を救い育てた乳母・比企尼~なぜ比企一族が悲惨な最期を迎えねばならんのか

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第32回「災いの種」

死亡者:仁田忠常

死因:自害

時政の依頼で能員を殺した忠常。

そんな彼は、今度は頼家から、時政を殺すよう命令されます。

板挟みになった忠常は、苦しみの果てに、北条邸までやってきて自刃したのでした。忠義を知ったための死です。

史実では殺害である死因を、うまくアレンジしてきました。

仁田忠常
頼朝古参の御家人だった仁田忠常~笑うに笑えない勘違いで迎えた切ない最期

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死亡者:一幡

死因:溺死

泰時が逃していた一幡。義時は善児のもとにいることをつきとめ、手を下すよう命じます。

しかし愛着が湧いた善児は断り、トウが師匠の代わりを果たしました。

義時は善児に「千鶴丸とは何が違うのだ?」と冷たく迫っていましたね。

 


第33回「修善寺」

死亡者:源頼家

死因:善児による殺害

風呂場で惨殺されたとされる頼家を、舞台で善児が殺すようにアレンジ。

剃髪し、鬼気迫る様子で息絶える頼家の様はあまりに酷い。それを目にしてしまった泰時の心は……。

源頼家
源頼家は風呂場で急所を斬られて暗殺?二代将軍も粛清される鎌倉幕府の恐ろしさ

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このとき、善児も負傷してしまいます。

死亡者:善児

死因:弟子・トウによる殺害

善児は鈍っていました。情にかられ、一幡を殺せなくなっていたのです。

仕事ができなくなった仕事人の運命は?

兄・宗時を殺したのが善児だと知った義時。

しかし、その仇討ちを果たしたのは義時ではなく、トウでした。腹を刺されよろめく師匠を、父と母の仇だとしてとどめをさしたのです。

殺し、殺される因果がめぐった回でした。

 

第34回「理想の結婚」

死亡者:北条政範

死因:平賀朝雅による毒殺

死因については次回判明。

史料では不審な点が多い政範の死を歴史ミステリにしました。

朝雅が使った毒薬は、後鳥羽院が源仲章経由で渡したものです。

そのせいで畠山重忠と重保が死ぬだけでなく、【承久の乱】への布石が打たれてゆきます。

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第35回「苦い盃」

大量死前にひとやすみ。

 

第36回「武士の鑑」

死亡者:畠山重忠・重保

死因:討死

政範を殺したのは平賀朝雅なのに、どういうわけかその鬱憤晴らしは、真相を突き詰めた畠山重保と重忠に向かいました。

あまりに理不尽な理由で討たれる重忠親子。

凛々しく清らかであるほど、悲劇が際立ちます。

磨き抜かれた玉――そんな武士が死んでしまう。大勢の死者がいるこのドラマでも屈指の理不尽で衝撃的な死でした。

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死亡者:稲毛重成

死因:斬首刑

不満が爆発する御家人をおさめるために、重成を殺せばいい――そう義時が時政に提案し、わけのわからぬまま斬首されてしまう重成。

あまりに酷い死に様に対し、御家人はおさまるどころか、時政だけは許せないと猛ります。

師匠である頼朝を超えるか?

そんな義時の陰謀への挑戦が続きます。謀略バディの三浦義村もノリノリだ!

 

第37回「オンベレブンビンバ」

前回が重すぎたせいか、殺人はひとやすみ。

 

第38回「時を継ぐ者」

死亡者:平賀朝雅

死因:義時の命による殺害

時政とりく(牧の方)は、首と胴がくっついているだけでも幸運だと思いましょうか。この怒涛の死亡ラッシュをふりかえると、どうしたってそう思えてきます。

朝雅はそこまで運がいいわけでもなく……討ち果たされました。

実際は、囲碁の目を数えてから後鳥羽院に退出すると告げていて、もっとクールではありますが。

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まとめ

いかがでしょうか。

やはり、ぼちぼち死んでいるという結論でよい気がします。

毎回ではなく、途切れなくインパクトのある死が続いている。

ただし、省かれた死も少なくありません。

中世当時は医療も、食糧供給も、経済も不安定であり、人の命が簡単に失われていた。

よりにもよって源平合戦は、気候変動により食糧不足の最中に行われていて、戦い方も過酷だったとされています。

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なぜ私たちは歴史劇を見るのか?

現代は、中世よりまだマシ……と確認するためかもしれません。

現代人は、ちょっとカッとなったくらいで相手を斬り捨てないし、邪魔な同僚に刺客を派遣したりもしないし、夫の不倫相手を居場所ごと焼き討ちにすることもありません。

そう思うと、私たちはまだ平和なんだな……と、そう噛み締めるためにも『鎌倉殿の13人』を見守るのは良いことかもしれませんね。

殺伐とした世界観だからこそ、私達は日頃の平穏無事な生活に感謝することができる。

ドラマでは、これからも最終回まで憂鬱な死が続きます。

覚悟を決めて見守ってゆきましょう。


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文:武者震之助note

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