白兎から狸へ。
今週はロゴが変わるところから始まり、石田三成が星空の下でマザーセナじみた妄想を語っています。
回想されるのは「えびすくい」おじさん。酒井忠次を演じた大森南朋さんは、これほどまであの踊りをやらされると思っていなかったとか。
彼をえびすくいに浪費した磯Pのことは一刻も早く忘れて、『首』の豊臣 秀長に期待したいところです。
◆北野武監督『首』15名のキャラクタービジュアル一挙紹介(→link)
えびすくいおじさんのあとは、毛量が異常に多い淀殿の回想。
こうした映像に被せて、あのキンキンナレーションが秀吉の死を説明します。
◆ 「どうする家康」異色の副題「太閤、くたばる」はムロ秀吉自ら“回収”ネット反響「まさか」「ふさわしい」(→link)
五大老と五奉行については、ささっと説明。
西軍側の人物が、揃いも揃って見苦しいほどの悪役ヅラにされていて気の毒になってきます。
〆に出てくる家康がどう見ても最弱なのはどうしたらよいのか……。周囲に、ベタな悪役ヅラを並べたのは家康を際立たせるためですかね。
だからどうしたオープニング
このニコライ・バーグマンの花が似合いそうなオープニングは一体何事でしょうか。
『八重の桜』は月毎に変わり、見応えがありました。あの出来と比べると、今年は本当にしょうもない。
◆<どうする家康>「最後の変身」OPタイトルバック新装 抽象から具象へ、家康の「夢や思想が形に」(→link)
夢や思想をゴリ押しされて辟易としてしまいます。この駄作は徹頭徹尾、自分の話しかしない鬱陶しいおじさんでも見ている気分だ。
ここで出てくるロゴにも結局慣れることはできません。
先日『光る君へ』の毛筆ロゴを見て心が洗われましたが、大河ドラマに求められているのは、そうした凛とした落ち着きであり、今年のように手癖の悪い妄想はとにかく不要。
来年のオープニングテーマが楽しみです。
今年はドラマが終わったら、記憶からなるべく速やかに焼き消さねば。
廊下で大事な話すな!
家康と三成は、演者同士が仲が良いそうです。
それが裏目に出ていて、三成を見つめる家康の目が「また一緒に飲みに行こーかーw」とでも言ってるようで緊張感が全くありません。
なんせこのドラマのキャストときたら、飲み会の話が大好きですからね。
◆松本潤、「どうする家康」大鼠・松本まりかとの惜別ショット投稿「#孝之と一緒にまた飲みに行こー」(→link)
三成をじーっと見つめる家康の目線もなんだかなぁ……。
どうせ「彼らは仲良し」とでも持ち上げるネットニュースが出るんでしょうね。最速は月曜の午前中ですかね。
◆松本潤が”大親友”に出演を懇願し…大河ドラマ『どうする家康』石田三成役に中村七之助が選ばれたワケ(→link)
本作は、とにかく緊張感がなく、弛緩しきってます。
三成を励ます所作も、どう考えても現代人のお兄さんでしょうよ。
緊張感が無いのは、他の連中も同じで、廊下で思ったことを全部しゃべるあたりもバカバカしい。周囲に筒抜けではありませんか。
それで「三成はめちゃくちゃ頭がいいよねw」と言われてもわけがわかりません。
カフェで機密情報を平然と処理して、そのままトイレに行きそうな奴が有能だって?
いかにもディスプレイにパスワードを貼り付けていそうな顔してますやん?
結局、三成が賢いのに空気が読めないというのは、『真田丸』の設定をセリフにして読ませただけ。
そういう「人物設定なんだよね」ということが空虚に流れているだけなので一ミリも説得力がありません。
◆カフェで大事な仕事すな! 情シスがPCを閉じて回るBOSSのCMがIT業界に刺さる(→link)
阿茶局も正信も鬱陶しい
阿茶局と本多正信は、比較的マシに描かれているかもしれません。
しかし、正信はいつも何か食べてイキっているのが鬱陶しい。
阿茶局にしても、なぜか一人だけ立膝。
ドヤ顔でいつも同じ調子で「私、頭がとてもキレるのw」とアピール感満載で一体なんなのでしょうか。見せ方が本当に幼稚だ。
正信はもういい歳ですよ。加齢を意識した所作と発声にしていただかないと、とてもじゃないけど有能さは感じられません。ワンパターンの曲者演技にはもう飽きました。
なんなんだよ朝鮮の戦後処理は
朝鮮出兵と言われても、雑なVFX処理と、同じ調子で前線にいる三成で処理されるから意味がわかりません。
三成はまるで京都大坂からテレポートでもしてきているみたい。
そしてイキリ散らす連中が「めっちゃブラック戦場だし!」と語るわけですが、説明セリフだけで言われても意味がわかりません。
間抜けなオルゴール調のBGMがますます嫌になります。ドラマ10『大奥』は音楽の使い方が本当に巧みで見事なのに大河ドラマで一体何をやっているのでしょう。
そもそも三成はどこが切れ者ですか?
「朝鮮のことは俺が責任取ります!」
なんてカタコトで言われたって意味がわかりません。三成が責任をとったから、何がどう解決するのですか?
このドラマって、責任の取り方が部活動レベルなんですよね。
部室でタバコ吸った責任をとって三成くんが退部します。次の試合も欠場します。その程度です。精神の成長が止まっています。
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しかも北政所が「飲み会でもしたらどう?」と言い出すからわからない。
「みんなでファミレスいって仲直りしよう! ドリンクバーで飲んで、パンケーキでも食べよ!」
とか提案する母親ですかね。
で、断られたら「あの子も真っ直ぐすぎる」だってさ。
わけがわかりません。だいたい、それが視聴者にわかるほと三成のキャラクターは描かれてきてませんよ。
どうする貶められる英雄
時間がないはずのドラマなのに、秀吉を貶す北政所だけは入れてきます。
これについては陰謀論で、某国勢力とNHKが結びついて秀吉を貶めるなんて言われていますが、そんなわけないでしょう。
今川氏真、武田勝頼、上杉景勝、毛利輝元、宇喜多直家……と、家康に敵対する者はことごとくゲスに貶められています。
そういう幼稚な価値観なんですね。
同時に、家康を持ち上げることだけは欠かさない。
徳川家臣団は諫言することもなく、武勇や知能を披露するわけでもなく、家康をひたすら褒める要員となりました。
だから見ているほうは、とにかくしらけてしまう。「家康は凄い!とにかく凄い!」と言われて、「ほんとだ、凄い!」となるわけないでしょ。とにかく幼稚すぎます。
どうした淀殿の毛量
本作は、ヘアメイクがわざとなのか?と疑ってしまいたくなるほど酷い。
いつ見てもこんもりとした淀殿の毛量は何なのでしょう。
厚化粧にこんもり剛毛で、北川景子さんの美貌が台無し。
三成の薄い眉毛もなんですかね。『鎌倉殿の13人』の梶原景時の眉はかえっていい味を出していたのですが。
井伊直政のチョビ髭も、見た瞬間に頭を抱えたくなるほど辛いです。
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どうした唐突に嶋左近
嶋左近を何の説明もなく、当たり前のように登場させるのが恐ろしい感覚です。
戦国ファンならお馴染みだから説明不要だよね?という判断でしょうか。
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「治部殿」と当然のように出してきますが、これも視聴者知識に依存していますよね。
どこまで視聴者の知識に頼り切っているドラマなんだ。
そんな調子だったら、脚本にツッコミが入るのも致し方ないことでしょうよ。
視聴者の知識頼りといえば、大名同士の婚姻も唐突でした。
その違約が問題だとするならば、秀忠と江の結婚でもちゃんと描くべきだったと思います。
おっさん同士が暗い部屋の中でボソボソしゃべり、本多正信が悪目立ちする。
これで視聴者は理解できると思っていますか?
ロケが極端に少ないし、小道具も不足している。所作もだらけている。このドラマは常に湿気っていて、見た瞬間に気持ちが落ち込みます。
これで「若者はこういうのが好き!」って一体何の夢を見ているのですか?
キラキラした韓流華流に流れるだけですよ。こんな出来損ないのぬれ煎餅をわざわざ食べる気がしません。
どうした三成の迷い
クライマックスの一つである家康と三成の対決。
非常に重要な場面のはずですが、三成がキレてギャーギャー室内で叫ぶだけとは何事ですか。
七之助さんはお上手だと言いたい。
しかし、これでは彼の魅力が出ていない。彼はもっと豊かな魅力がある。可憐で愛くるしい姿を見せられる役者はそうそういない。
こんな愛らしくない七之助さんなんて、もう、悲しくなってきます。
つくづく役者の魅力を全然引き出せないドラマだ。華麗な花を萎れさせているようで、見ていて悲しくなってきます。
本作を見て確信したことがあります。BBC『ウォリアーズ』の圧勝ですね。
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潤沢な予算を使った関ヶ原本戦の描写は、BBCに勝てないとは思います。
しかし、家康と三成の内面や対立まで、完敗させられるのは、さすがに辛いものがある。
BBCの関ヶ原描写については、ニンジャやゲイシャが強引に入り込んでいて、ツッコミどころは満載なのに、それでも勝てる気がしません。
みなさんもよろしければ関ヶ原前に『ウォリアーズ』(→amazon)を見てみてください。三成が襲われてゲイシャ姿になって逃げるとはいえ、本作より断然上でしょう。
報道にせよドラマ作りにせよ、NHKはBBCの足元にも及びません。
どうする秀忠と真田
徳川秀忠は最後のえびすくい要員で終わりだったのでしょうか。
真田一族も出てきません。
秀忠と真田をゲストキャラクター扱いとはワケがわからない。
結局、真田昌幸の豪華キャストという一点だけでバズらせようとした結果がこれですか。
そのせいで欠けてしまうものもある。
家康の愛情深さです。
それこそ『ウォリアーズ』は、そこがポイントでして、関ヶ原に遅参した秀忠が切腹しようとすると、家康の脳裏には信康の死が蘇ってきます。
もう我が子を失いたくないと思い、理不尽に人の命を奪わぬ泰平の世にしようと決意を新たにするのです。
このドラマは、マザーセナはしつこいくせに、信康は思い出しもしませんからね。つくづく愛情もない作品です。
どうする星の話でBL
三成と家康は星空の下でBLということにしたいのでしょうか。
東洋の星宿すら理解できないのに、二人はいったいどんな会話をしたいのですか?
BLは私も予想していましたが、
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センスが古い。
プレイステーションで展開していたBLゲーようで、これなんかそっくりですよね。
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上記の記事を少し改変してみました。
『どうする家康』に集うのは、全国から集まった選りすぐりの大名たち。
運が良いだけでいたって平凡な主人公は、彼らとどんな乱世を送るのか。
そして、そこからどんな恋が生まれるのか?
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今、ブロマンスが見たい本物の若者は、『陳情令』や『魔道祖師』を見ていると思いますよ。
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結局はお子様の好き嫌いだけ
結局、このドラマの動機は感情論だけなのです。
好き嫌い。がんばってるもん。応援してよ!
単にそれだけで、部活動感覚でしかない。こんな幼稚な心情描写で、戦乱社会や、その終息に向けて必死になっている人物を描くなど、到底不可能でしょう。
政治的な駆け引き描写が全く出てこないのは、登場人物がお子様なだけでなく、作り手の心性もそこで止まっているから。
おやつだけをバクバク食べ散らかし、野菜を食べるのは絶対にやだもん! と主張している幼児性だけが見えてきます。
「修羅の道」だのなんだのセリフにしたところで、極めて薄っぺらい。ピーマンを残さず食べる覚悟を固めた程度の決意にしか見えません。
児戯につきあうほど世の中暇じゃない。徹頭徹尾、幼稚だから、人気が低迷しているのです。
どうする所作と演出
同じくNHKのドラマ10『大奥』では、徳川家治がきちんとした所作で薬湯を飲みました。
あの薬湯は重要な役割を果たします。変な飲み方をしてはいけません。
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それが大河ではどうか。片手で茶碗を持ってごくごくと飲むことがイケてると思っているのか、信玄も家康もそうしました。
茶道は精神修養でもある。
もしここで、綺麗な所作で飲んだら、精神一到したいことが表現できたことでしょう。
しかし、このドラマはそうならない。昭和平成の勘違いしたカッコつけセンスしかありません。
居酒屋に貼ってある、グラビアイドルがジョッキを抱えて微笑むポスター辺りの時代ですね。
思えばこのドラマはずっとそんな感じだ。
市の訃報を聞き、家康の手から筆が落ち、ペンのように横に転がる場面がありました。筆の持ち方をふまえたらありえない場面です。
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どうにもこのドラマは、日本の時代劇の所作を無視して、古いセンスで演出することがかっこいいと勘違いしている誰かがチーム内にいるようなんですね。
「俺がもうプロデューサーをやる」と誰か言いだしたとか?
やたらと立ったまま押し合いへし合いする場面が多いとか。廊下で偶然出くわすとか。廊下で何もかも喋り散らすとか。現代劇そのままのセンスをやらかす。
そこまで時代劇が嫌いなら、どうして大河に関わったのでしょう。多くのファンがそう嘆きたくもなるのも無理はなく、センスが10年前か20年前あたりで止まっています。
タランティーノが最先端とでも思っていそうで、もう、古臭くてみちゃいられません。
どうするセリフを覚えるだけで精一杯
今回のラストは、家康がやっと覚えて語っていると伝わってきてつらいものがありました。
そこまで長くないセリフなのに、覚えるだけで気力が尽きているように見える。
時代劇の演技が苦手であれば、なぜ主演などを引き受けたのか。
幼稚な衣装の色もあり、これのどこが天下人なのかと失笑するしかありません。
こんなアラカン児が「しゅらのみち♪」と『鎌倉殿の13人』と同じフレーズを使ったところで、だから何なのか。
◆「どうする家康」修羅の道がトレンド入り!「鎌倉殿の13人」から再び(→link)
これにしたって『吾妻鏡』が家康の東国政権構想に合致すればこその最終回登場だったのに。そんな大事なことも、ろくに生きていないじゃないですか。
『麒麟がくる』から光秀=天海を出せだの。『鎌倉殿の13人』からの伏線だの。まっとうな大河に近寄らないで欲しい。
今までにないシン・大河だの、アップデートだの言いながら、過去に擦り寄って媚を売ってこんな記事を書かせて、プライドはないのでしょうか?
◆松潤主演NHK『どうする家康』は「シン・大河」になる? 大ヒット大河ドラマ“勝利の方程式”とは(→link)
◆「どうする家康」三成の合議制にネット「やめておけ」&仰天「鎌倉殿の13人」最終回からロングパス伏線?(→link)
どうする相関図死
ナレーションで死ぬことを、「ナレ死」と呼びます。
本作はそれを凌駕した「相関図死」が後半大量発生しています。
◆大河家康【悲報】服部半蔵すでに死没 ナレもなく突然退場、公式に他界表記 愛すべきポンコツ、最後も指笛スーッ!ネット驚く「寂しすぎる」(→link)
上記の記事タイトルだけで、どれほどくだらないドラマなのか痛感できるでしょう。
服部半蔵を描く上で、ポンコツだの指笛だの、そんなものが果たして必須なのですか。
まぁ、求められる服部半蔵の要素は、映画『首』が埋めてくれるでしょう。
半蔵門を見ても、思い出すのは大河ではなく『首』の桐谷健太さんですね。
一刻も早くあんなしょうもない半蔵は忘れたい。侮辱でしかありません。
目新しいことが何もない
映画『首』は「本当に求められる新しさ」も備えています。
その一例が弥助です。
弥助はアニメにもなり、映画も控えているという話もあるほど今注目を集めている人物。その弥助すら出さないあたりが『どうする家康』のどうしようもなさだ。
三浦按針は出すようですが、どうせ使いこなせるわけはないでしょう。このドラマのチームは、カトリックとプロテスタントの区別すらろくについていない人もいそうです。
本作については面白い話も聞きました。
瀬名の酷い死を中心にしようとした結果、あのわけのわからないペース配分と展開になっているとのこと。
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『どうする家康』はペース配分がヤバい?1983年の家康大河と徹底比較
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これもどうしようもなくセンスが古い。ヒーロー奮起のためヒロインを酷い殺し方にするパターンは「冷蔵庫の女」というアメコミ由来の言葉があります。
この言葉以前にも、そういうお話の展開は日本にもありました。
近代文学以来、おなじみですね。ヒロインが死に、主人公がその死をうっとりと思い出すパターンです。
それこそ『野菊の墓』から『世界の中心で愛を叫ぶ』、『君の膵臓をたべたい』まで、定番ですよね。
大河ドラマで、そんなことやられても困るのです。まさかそれが「シン・大河」だとでも思ったのか。まさに陳腐。
放送前、中国語圏からのコメントでこうありました。
「いかにも日本の陳腐なドラマ臭がして期待できない」
哀しいかな、その通りとなってしまいました。
中国語圏では徳川家康の人気は高いのに、期待されていませんでしたね。
◆ 日本人は知らない…じつは海外で「徳川家康」が信長、秀吉より評価されている「納得の理由」(→link)
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家康は中国で大人気!ならば大河『どうする家康』の評価はどうだ?
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救世主も、指導もいないのでは?
こんな記事がありました。
◆『どうする家康』の救世主・北川景子…NHK関係者が語る「制作陣の本気っぷり」(→link)
茶々(淀殿)が中国語を話す場面のことで、以下に引用させていただきます。
制作陣の期待はこんなところにも現れている。NHKの関係者が言う。
「第38話、茶々が秀吉を中国に渡らせるべく、たわむれに中国語を話すシーンがありました。北川さんが『うぉだみんずしぃちゃちゃ〜(我が名は茶々である)』とたどたどしく話す姿はじつにあざとく、キャラを表現するのにピッタリでした。じつはこのシーンのために、制作陣はNHKラジオ『まいにち中国語』の講師をわざわざ中国語指導に立てた。気合の入りようが伝わってきます」
「制作陣の本気っぷり」とおっしゃいますが、この場面、字幕が間違っていたように見受けます。
「名字」とすべきところが「名子」になっていたのです。
中国語としても違和感がありました。「私の名前は茶々である」ならば「我的名“字”是茶茶(字幕では“字”が“子”)」よりも、「我叫茶茶」の方が自然でしょう。
これで講師を指導につけたと言われても、どういうことなのかと困惑するばかり。
スタッフロールには名前が出ている時代考証の意見も、制作陣はどこまでそれを反映させているのか、疑問が湧いてきます。
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大河ドラマの時代考証・担当者はどこまで責任を負わねばならんのか?
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どうして『どうする家康』スタンプが出る?
LINEでスタンプが出ていました。その反応は「『鎌倉殿の13人』で出してくれ」というものが目立ちます。
確かに、使い所がありませんもんね。
しかも呆れたことに第二弾なのです。人気がないだろうに、どうしてこのドラマは商品展開ばかりが活発なのか。
◆ ⼤河ドラマ「どうする家康」LINE公式スタンプ第二弾、発売!【NHKエンタープライズ】(→link)
◆ ANIMAL COORDY Mぬいぐるみ 戦国武将 (大河ドラマ「どうする家康」ロゴライセンス商品)(→link)
どうするVFXと提灯記事
この大河ドラマは本当におかしい。こんな記事が出ております。
◆関ヶ原の合戦:大河ドラマ制作を支えるテクノロジー、エキストラもデジタル化(→link)
この記事だけを読むと、なんだか美麗な映像が期待できそうですよね。しかし現実は……。
大河ドラマでエキストラをデジタル化することの試みとしては、10年前の『八重の桜』の時点であります。モーションキャプチャで兵士を表現していました。
大河のVFXといえば『鎌倉殿13人』の壇ノ浦の戦いが第50回伊藤熹朔賞を受賞しました。おめでとうございます。
何もかも、去年と今年は大違いだ。
三谷さんのこちらの記事は必読です。
◆ゆうきまさみ×三谷幸喜 特別対談「大河ドラマの書(描)き方。」・ゆうきまさみ×三谷幸喜 特別対談「大河ドラマの書(描)き方。」(→link)
文春砲を受けてどうする?
今年の大河ドラマは歴史に残る作品となりそうです。
「文春砲」が大々的に出され、弊サイトでもその検証をさせていただきました。
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文春砲で告発された『どうする家康』松本潤さんの横暴は本当か?徹底検証
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他メディアでも多くの関連記事が出ています。
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◆『嵐』松本潤が“のめり込んだ”女優と、井上真央との“極秘デート”火消しで奔走した元ジャニ副社長の過去(→link)
◆嵐の長すぎる“復活匂わせ”に《会費払い続ける私たちは騙されてる?》とファン我慢の限界(→link)
完全に負の方向へ勢いが偏り始めていますね。
文春では、宝塚歌劇団の問題についても報じていて、他媒体も含めて追及のフェーズに突入していますが、早晩『どうする家康』もそうなるのでは?
善く戦う者は人を致して人に致されず
善く戦う者は人を致して人に致されず。『孫子』「虚実篇」
『パリピ孔明』でもありますが、これを決して「孔明の名言」にしてはいけません。
彼の発言は古典準拠のものが多く、正しくは「孔明が引用した『孫子』の一節」になります。
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『孫子』と著者の孫武|信玄や曹操など名将が愛用した兵法書の何が凄い?
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なぜここに注目したのか?と言いますと、文春砲に対する世間の反応を見ていて思い出したのです。
SNSで一生懸命ガーッと反論されていても、アカウントに紫色のハートマークが用いられていたり、松本潤さんを「殿」などと呼んでいると、その時点で信憑性は落ちる。
ファンの擁護は、ファンダムの外にいるものからすれば意味がないどころか、むしろカルトじみて見えてきます。
ファンは論拠として、推しの美談やら印象を語ります。
現在、目の前に出てきている問題を見ていく上で、そんな過去の逸話に全く意味はありません。どんな悪党だろうと善行のひとつやふたつは為しているもの。
ヒトラーが子どもと微笑み合う写真を持ち出して、「ヒトラーもナチスも、よいことをしたんだ!」と言い出しても、何ら意味がないようなものです。
『パリピ孔明』風で言いますと、あの曹操だって、関羽には親切にしたんですよ。
文春砲についていえば、仕出し屋の社長コメントがなかなか効いています。
もしもあのコメントがなかったら、
「こんなの嘘! だってこの仕出し屋は松本潤さんのコラボ弁当を売り出していたもん!」
という擁護が大仰に語られていたと思います。その擁護を先んじて打ち消すのが、あの社長のコメントというわけです。
ものごとには裏と表がある。あの記事を告発した大河スタッフは、その両面を見てしまった。裏面の汚さに耐えきれずに告発した。
一方でファンは、キラキラした表面しか見ない。どれだけ長く、熱心に凝視していたところで、表だけしか見ていないのであれば、おのずと限界があります。
さて、信じられるのはどちらか?
それに、あの記事にカーッと頭に血が登って、コメントをつけている時点で、その人は「致されて」おります。流されている。兵法としては失敗です。
文春砲は「致して」いる側ですから、既に兵法では勝利しております。
それにあの構えからして、文春側はまだまだ余力があるのでは?
いちいち反応している場合ではないでしょう。精神の守りを固めた方がよろしいかと思います。
何をか謂いて明君、暗君となすや
何をか謂いて明君、暗君となすや。『貞観政要』
何を基準に名作大河と、駄作大河と判断するのですか?
そしてこういう「致されて」いる層が厄介なところは、集団心理で勝手に大河ドラマを私物化することですね。
私もよく言われます。大河の記事を書いているくせに、貶すとは何事か?と。
逆に、そういう人には問いたい。
何をか謂いて名作となすや。
自分の推しが出ているからとか、自分の相互フォロワーが褒めているとか、そんなものは何の論拠にもなりません。ただの推しへの愛。ただのお仲間意識。それだけです。
NHKは公共放送であり、大河ドラマは貴重な時代劇です。
一年間という長いスパンを使えます。
歴史もあります。
そういう枠にクオリティを求めて何が悪いのか?
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日本人にとって大河ドラマとは?『大河ドラマが生まれた日』から考察
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偏ったファンの理屈に陥ってしまうと、『貞観政要』に対する感想ですら、こんな意見が出てきそうです。
「この魏徴って感じ悪いw 唐に仕えてお給料もらってるなら、唐太祖を褒めまくらなくちゃダメじゃんwww ダメ出しばっかして感じわるwww」
『貞観政要』を読んでこんな感想を書いたら零点確実でしょう。
思わずラップしたくなりましたよ。
同じ魏でも 魏徴と魏忠賢(明末の悪徳宦官)では大違い
貴様の目指すところは所詮悪徳宦官
主君を褒めて おこぼれ欲しい
そのせいで国家腐っても気にしない
なんなんだ? 悪徳宦官リスペクト! それで生きてる意味あるか?
張譲? 黄皓? 童貫? 王振? 劉瑾? お前のリスペクトはその連中?(※悪徳宦官)
こちらとしては大河ドラマの感想を述べるうえで、悪徳宦官リスペクトはしたくないので、あしからず。
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史上最悪の宦官は魏忠賢か!明王朝を滅亡へ追い込んだ極悪カップルの所業
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三軍は気を奪うべく、 将軍は心を奪うべし
三軍は気を奪うべく、 将軍は心を奪うべし。『孫子』「軍争篇」
いいですか、心を奪いにくる敵と向き合いましょう。
兵法! Hey-ho!
兵法! Hey-ho!
兵法! Hey-ho!
いやあ、この孔明の兵法ラップは実にいい。
あれを見た瞬間、スッキリしたんですよ。ああいう兵法トークをすると、陰キャ歴オタとさんざんバカにされました。
修学旅行の京都でも、史跡巡りをしようとしたのに、ルートにジャニーズショップを強引にねじ込まれたり……。
けれども、今、それが報われたと思えます。
兵法トークは、それこそ『パリピ孔明』のようにバリバリに使えますからね。
しかし自分が若い頃の推しタレントの話をしたところで、センスが古いくせに自分のセンスがイケてると勘違いした哀しい人になってしまいます。
聞かされる側にとっては退屈な思い出語りとなる。『どうする家康』に漂っていて、提灯記事で賞賛される、どうしようもないセンスのよう。
あらためて本作に漂う古臭い陳腐なセンスを考えてみたい。
そのセンスは、学生運動世代を嫌っている。バカにしている。
で、国が強くなって弱者を搾取してこそ、巡り巡って自分も甘い汁を吸えると勘違いし、長いものに巻かれに行くようになった。
それでもいいんです。バブル期に人生観を刷り込まれた世代は、それが処世術だった。
だから政治的な駆け引きなんて理解できない。政治なんてどーでもいいし、投票日は寝てるだけ。そういう価値観を植え付けられている。
そしてファッション感覚で、投票に行くような真面目な奴を小馬鹿にして笑ってきた。
でも、歳をとってきて気づく。
自分は何も成し遂げていないのではないか?
そこで、生まれつき、たまたま、努力せずに得られた属性である国籍や性別に過剰な自身を抱き、依存するようになる。
その結果こじらせていく。
社会運動をしているような連中は、ズルをしていて、金儲けしているんだ!
自分がそうだから相手もきっとそうだ、デカい権力に寄生して、うまい汁を吸いたいんだ!
勝手にそう思うようになってしまう。
大河ドラマなら『麒麟がくる』の理想主義者である光秀がうっすらと嫌いだし、駒は生意気な女なので正々堂々嫌って小馬鹿にしている。
理想主義者が出てくるという一点で、『麒麟がくる』を小馬鹿にしようとし、隙あらば大手掲示板やブログ、SNSに書き込む。
そんな冷笑逆張りセンスがバリバリに滲んでいるのが、今年の大河ですね。
二虎競食、駆虎呑狼
予想通り、文春砲は第二弾がきました。これが最後でもないように思えます。
◆ 『どうする家康』松本潤(40)がSnow Man宮舘涼太(30)の出演を拒否していた疑い「まだ大河に出る器じゃない」と切り捨て…(→link)
この記事での注目は、中身だけでなく写真です。
宮舘さんは金髪にしています。
時代ものの撮影を控えているとなれば、まずありえない髪の色。今年の夏にイメチェンしたそうですが、果たしてなぜなのか。
以下の記事発表が8月2日です。
◆Snow Man宮舘涼太、金髪にイメチェンした理由明かす(→link)
そしてこちらは8月4日。
◆「どうする家康」豊臣秀頼は作間龍斗 ジャニーズ今作4人目!ネット話題「茶々は?」新キャスト13人発表(→link)
ほぼ同時期にこのニュースが重なるわけですが、果たしてなぜなのか。
文春はあえて金髪の写真にしたのか? 気になるところです。
これは兵法でいうところの、二虎競食、駆虎呑狼とみた。
二頭の虎を競わせ、互いに食わせる。虎をけしかけ、狼を襲わせる。
この場合の虎は、Snow Manファンのことであり、相手は嵐のファンですね。
競い合うとなればなかなか危険な策であり、文春には兵法を巧みに駆使する方がいるようです。さあ、文春だけに頼らず、NHKに声でも送りましょう。
◆NHK みなさまの声(→link)
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文:武者震之助(note)
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