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『光る君へ』感想あらすじレビュー第3回「謎の男」

2024/01/22

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「よかれ」と思ってしているのかもしれないけれど

さて、以下は余計なことながら。

視聴率が低いこともあり、早速叩き記事が出ています。

◆『光る君へ』第2話で視聴率ダウン! まひろ(吉高由里子)の恋愛描写メインで高齢視聴者が大量離脱(→link

◆NHK負のスパイラル…『紅白歌合戦』『光る君へ』“低視聴率”続きで予算削減へ(→link

“事情通”という方が、こんなことを語られています。

「PRを見れば見るほど、見る気が起きないのが『光る君へ』です。まず多くの視聴者は登場人物を理解するのに時間が掛かる。なんたって8割以上が同じ姓を持つ『藤原』と『源』なんです。60歳以上のシニア層が混乱することは必定。しかも、物語の大半は権力闘争でこれといった盛り上がりがありません」(事情通)

「よくぞまあ、これだけ魅力のない役者を揃えたといったところでしょうか。ヒロインの吉高由里子は旬をすぎ一巡した感が強い。また、イケメン枠で出演する恋人役の柄本佑も正直、微妙です。ましてや下地となる『源氏物語』が男と女のまぐわいが中心の恋物語。大河が放送される時間帯で、その世界観を描くのは到底無理があります」(同)

「事情通」とは、誰でも自称できるし、資格もなにもないところがポイント。

ライター本人が書いているという可能性もあります。

そして私は愕然としたことがあります。

この記事の書き手も、読み手も、シニア層を意識していることです。

シニア層は教養があると思いたい。それなのに『源氏物語』をこう説明してしまうのはいかがなものか。

ましてや下地となる『源氏物語』が男と女のまぐわいが中心の恋物語。

まぐわいって……『源氏物語』はそういうものでしょうか。

国民的古典を学ぼうという好奇心や知識欲はないのでしょうか?

「恋愛描写が多いからつまらん」というのも、納得できかねますし、藤原の多さに困惑しているという指摘も甘えではないでしょうか。

同じことを女性が言おうものなら「このバカ女」となりそうなのに、なぜ中高年男性は当然の如く、こんな威張った調子で言うのか。世間はそれを許すのでしょうか?

それこそ中国や韓国の時代劇なんて、馴染みが薄いともっと難易度が高いというのに。

『光る君へ』は、むしろ権力闘争描写や、毒を盛ることによるミステリ的な盛り上げもあることは、きちんと視聴していればわかるはずです。

それなのに恋愛しか目がいかないとすれば、何か偏見がある可能性を感じます。

今日は絶対にカレーを食べるぞ!

そう思って出かけたら、やたらとカレーばかりに目がいくようになった。そんな経験はありませんか?

人間はどこにマインドセットするかにより、注目する点が変わってきます。

本作について私は、兼家中心の権力描写が東洋史宮廷ドラマっぽくて面白いと感じておりました。

2023年のように、徳川家康の生涯において、側室オーディションやら、お手つきやらクローズアップすることこそ、余計な恋愛描写(ろくに恋すらしていない、正しくは性欲描写か)だと私は思います。

今年はむしろ、今回の描写を見ていると、まひろは恋愛に対し何かずれている変でめんどうくさい女性に思えてきます。

道長も周囲から恋愛のアドバイスを受けているし、何かおかしいのかもしれない。

そして感じたのは、以下の記事にある「カスハラ」です。

◆「よかれ」と思って無自覚カスハラ 気をつけたい「中高年男性」(→link

「よかれ」と思い、いい事してやったと語っている記事なのだろうなと。

藤原ばかりいるのはおかしい。恋愛をやるな!

そう自分のアドバイスを聞けという意識で記事を作ると、ある程度読まれるんだろうな、と。

でも、それでいいのでしょうか。

大事なのはこの記事の原田さんのような、意識改革ではないでしょうか。

◆ 原田泰造さん、芸能界30年「他の世界分からず」主演即決したドラマ(→link

意識を改革せねば、取り残されてしまいます。

何度でも言いますが、「戦! 戦国! エロい女!」の2023年は「シン・大河」どころか、記録的大失敗、「惨・大河」になりました。従来の読みは通じません。

 


視聴習慣が変化する時代

視聴率は低いが、鑑賞者は多い――再放送希望も多いのか、異例の一月での1、2回再放送もありました。

◆録画にネット視聴、実は見られていた「光る君へ」…演歌冷遇・受信料宣伝の「紅白」はそれでも過去最低(→link

私も以前から思っていたことです。

海外では視聴者数または視聴回数で評価します。そういう過渡期の作品なのでしょう。

今年は「視聴率は低迷する」と覚悟の上で作っていると思います。

しかし現場の士気は高いようです。

参考までに、昨年との比較でも。

◆「前作とは大違い」「やっぱり脚本だよね」『光る君へ』評価が上昇中…「家康に比べたら死ぬほどおもろい」(→link

◆大河ドラマ『光る君へ』スタッフが骨抜きになった吉高由里子(35)の「触る力」(→link

◆密着取材したものの…大河ドラマ主演・松本潤の『プロフェッショナル 仕事の流儀』が放送されなかった理由(→link

第3話を迎えて、今年は良い一年になると信じています。

💟 『光る君へ』総合ガイド|紫式部の生涯・宮中・平安文化を網羅


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【参考】
光る君へ/公式サイト

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武者震之助

2015年の大河ドラマ『花燃ゆ』以来、毎年レビューを担当。大河ドラマにとっての魏徴(ぎちょう)たらんと自認しているが、そう思うのは本人だけである。

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