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『光る君へ』感想あらすじレビュー第27回「宿縁の命」不実な女まひろを宣孝は許すのか?

石山寺に参詣したまひろ。

そこへ姿を見せたのは、なんと藤原道長でした。

一体この逢瀬はどうなってしまうのでしょうか……。

 

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石山寺の逢瀬

道長はまひろを気遣っています。

地震と洪水の被害があった場所はまひろの家があるため、気にかけていたとのこと。まひろはお礼を言い、無事だったと告げます。

一方、まひろは道長が痩せたことを気遣っております。

政務に疲れ切っているとか。いずれも手に余るものばかりで、そのたびに「まひろが自分を試しているのかもしれない」と言います。

これは道長のおかしなところです。帝の発言と比べてみましょう。

帝は「天譴論」、つまりは天意が己の政を監視しているととらえていました。

それが道長の場合、天意よりもまずまひろ。あの日「人のために政を為せ」と語ったことが胸に残っているのです。純粋というか、なんといいましょうか。

まひろは試したことなどないとムッとすると、道長は相変わらず怒りっぽいと返します。

道長は怒らない、まだ三郎のころ、怒るのが嫌いだと語ったと語るまひろ。これは道長の特徴でしょう。

藤原道兼がまひろ母の殺害で開き直った時には怒りで我を忘れるほどでしたが、斉信に騙されたと悟った時でも悔しがるばかりでした。

しかし、一度だけまひろに怒ったことがある。妾になるようまひろを誘い、断わられたときのことでしょう。そのことを考えているのかと道長。

偉くなったら人の心が読めるようになったのか……と驚くまひろに、そうではないと答える道長。

やはり彼は不思議な性質をしています。相手の策略は読めないのに、心は確かにわかっていると思えるのです。人徳を感じますね。

「越前はどうだった?」

「寒かった」

まひろの父である藤原為時が務めている越前守には苦労をかけると気遣う道長。

国司でも大変なのだから、左大臣はもっと大変だろうとまひろが話ながら、宋人のことも語り始めました。

宋の言葉で無難な挨拶を済ませる彼女に対し、聡明だと知ってはいたけれど、宋の言葉まで覚えたのかと感心しきりの道長。

挨拶なら誰でも簡単にできると謙遜しています。

まひろは清少納言とは異なり、いささか自己評価が低いというか、謙遜が過ぎるところがあり、これもやりすぎると嫌味にとられかねませんね。

「宋の言葉をもっと話してくれ」

道長に頼まれ、まひろはさらに喋り出します。

「越前紙を紹介して、それに歌や物語を書いてみたい」

先程の挨拶などとは打って変わって、難解そうな言葉をスラスラと語ると、道長は驚きます。

「そのまま越前にいたら宋の国にいたかもしれない」

けれどもまひろは都に戻った。そのことをあらためて喜ぶ道長です。

従者と来ているから戻るというまひろに対し、引き留めたことを詫びる道長。

別れを告げて、離れる二人。

このまま去ってしまうのか……と思われた道長が立ち止まり、じっと見つめます。道長は馳せ戻り、まひろの前に立ちました。

そして、その腕の中に飛び込むまひろ。抱きしめる道長。

唇を重ねあい、二人は思いを遂げるのでした。

朝の光が二人を照らしています。

「もう一度、俺のそばで生きることを考えぬか?」

「お気持ちうれしゅうございます。でも」

「俺はまた振られたのか」

仲睦まじく語りあう二人。いったいこの先どうなってしまうのか?

そうハラハラする視聴者も多いとは思います。

言い訳はいくつか考えられなくもありません。

逢瀬の場所は寺。

このお導きは仏の御心。

現代では通じない言い訳ですが、当時なら納得できなくもありません。

それにしても、石山寺はどうなってしまうのか。

源氏物語』を思いついた伝説もある場所が、逢瀬の場所になってしまいました。うーむ。

 


定子の懐妊

春が訪れ、桜が咲き誇っております。

何気ない一瞬の場面ですが、江戸後期以降のソメイヨシノを入れないようにする工夫が必要です。

帝が定子のもとを訪れ、なぜ懐妊を告げぬのか!と喜色満面。

今度こそ皇子だと喜んでいます。

しかし、子を産むことなど許されぬ身だとして、定子の表情は暗い。そんな彼女を帝が慰め、定子に似た皇子を望み、全てがうまくいくと語りかけています。

帝は、そばにいた清少納言に「中宮のことを頼む」と念押しします。

凛としてこの言葉を受け入れる清少納言。

しかし道長からすれば困る話です。

安倍晴明の予言は当たる。生まれるのは皇子だと確信を深めています。

彰子は猫を抱いていました。

清少納言が「一番いいと思う猫の色」と書き残した背中が黒く腹が白い毛色です。鼻の黒い模様がチャームポイントで、「小鞠」という雌だそうです。

『光る君へ』倫子の猫・小麻呂で注目~平安時代のペット事情って?

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このドラマの猫は、平安時代当時にもいた毛色で、赤い首輪をつけています。

日本における伝統的な猫の首輪は赤系統です。

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