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【ありがた山の寒がらすってどんな意味?まんが『大河ブギウギ べらぼう編 第1話』】
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サブタイ回収
◆劇中で『べらぼう』という語句は程よく登場しましたが、今回の「ありがた山の寒がらす」というサブタイはよりインパクトありましたね!
一体どういう意味なのか?
というと、シンプルに「ありがとう」となります。
田沼意次から教えられたことに対しハッとした思いで気付かされた、蔦屋重三郎からのお礼の言葉でしょう。
当時は他にも「ありがた山のとんびからす」などの言い回しがあり、単に「ありがとう」と言うのを照れ隠しから生まれたようで、江戸っ子特有の面白い感覚が見て取れます。
本作にも登場するであろう恋川春町の作品『金々先生栄花夢』の中でも、まさに「ありがた山のとんびからす」という一節が使われていたりして……今後、本作のどこかで再登場したりするかもしれませんね。
楽しみに待っておきましょう。
禁錮三日
◆基本的に当時の遊郭で用いられた私刑であり「桶伏せ」という名称が付けられています。
金を持たずに遊んだ客を閉じ込めておくのです。
メシだけは与え、トイレは中でさせる。
そして家族の者が金を持ってくるまで見せしめにしておく。むろん糞尿が中にあるわけですから臭いも凄まじいものでしょう。
蔦屋重三郎の場合は、身内だけにそこまでしないような気もしますが……いずれにせよ第一回放送から、凄まじく濃度の高い当時の風習が出てきて勉強になりますね。
皆さま、今後一年、よろしくお願いします!
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漫画:アニィたかはし
文:五十嵐利休
◆本マンガの過去記事は以下のリストからどうぞ!
【参考】
べらぼう/公式サイト