まんが『大河ブギウギ 光る君へ編 第8話』憎き道兼に琵琶を奏でて

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虐待児

◆道兼、急にどうした？

視聴者目線からすれば、明らかに何らかの意図を持った行動ですが、政治に疎い藤原為時では、その真意に考えが及ぶことはなさそうで。

◆もしも藤原惟規が多少でも秀才タイプだったら、底知れない姉の才覚に絶望し、道兼のように歪んだ人格となっていたかも。

そう考えると、彼は実に良き人物に育っているかもしれませんね。

姉からしてもホッとする存在なのでは？

それだけに、この弟が早くに亡くなるのは、まひろにとっても辛くなりそうで、今から可哀想……。

◆「月」は本作まひろのシンボルですね。

直秀を通じて道長の様子を聞いたときも、道兼と道長の関係性を知って思い悩んだときも、水に浮かぶ満月を掬っていたときも、常に「月」と共にいた。

陽キャの清少納言に対する陰キャ――そんな対比からも常に意識させられる月。

思えば源倫子も陽キャですが、将来、その夫となる道長は、本当は観察眼や創作能力などを含めたまひろの魅力に惹かれているわけで。

これ、三人が同席するとき、一体どうなっちゃうんですかね！

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漫画：アニィたかはし
文：五十嵐利休