まんが大河ブギウギ光る君へ編

彰子の芯に喰い込むまひろの観察眼 まんが『大河ブギウギ 光る君へ編 第33話』

2024/09/07

毎週土曜日13時50分に『光る君へ』をマンガで振り返る――第33話の注目は藤式部となったまひろと藤原彰子の対面でしょう。

お飾りのような生活が長らく続き、まるで自分の意思など無いように感じられた彰子が、まひろの前で漏らした本音。

まひろの弟・藤原惟規ですら「彰子ってアホなの?」と噂をするぐらいでしたが、実際はさにあらず……ということで、さっそく漫画で振り返ってみましょう!

 


執筆環境

◆周囲がうるさくても気にせず原稿を書ける人もいれば、夜中ひっそりとした時間にのみ集中できる、なんて人もいるのが執筆業の世界。

特に観察眼の鋭いまひろは、同時に神経細かい面があって、あの環境では無理っすな。

逆に道長あたりは、ガッと集中すれば、場所はどこでも問題なさそう。

 


出戻り

◆むしろ孫を独占できて喜んでるんじゃないの?為時さん。

大弐三位(藤原賢子)
紫式部の娘・大弐三位(藤原賢子)は宮中で働く?結婚相手はあの道兼の息子だと?

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家族の感想

◆「恋愛経験ないくせに、よく書けんな」と弟の藤原惟規に言われているだけに、いとから「下品」と言われたら、そりゃ怒りたくもなりますわな。

しかし彼女には「道長との秘めた恋」という、なかなか稀有な経験もあるわけで。

それを隠し通しているからこそ、色々と味が出てくる作品になっているのでしょう。

 


粗筋

◆『源氏物語』の書き出しは以下の通り。

「いづれの御時にか 女御更衣あまたさぶらひたまひけるなかに いとやむごとなき際にはあらぬが すぐれて時めきたまふありけり」

ある御代のころ、多くの女御や更衣などが宮仕えしている中で、特に高貴な身分ではない方が、帝の寵愛を一身に受けておりました。

いま読んでも、なんでその女性はそれだけ愛されてんの? 美しくて機転が利く人だったの? それとも守ってあげたくなるような感じ?と書き出しだけでグッと心を掴まれますよね。

名作ってのは、平易な言葉で人の心に刺さるもんですな。

 

除目

◆「無能な働き者」とは【ゼークトの組織論】ですね。

人を4つに分類したもので、以下の通り。

・有能な怠け者(利口で怠慢)

・有能な働き者(利口で勤勉)

・無能な怠け者(愚鈍で怠慢)

・無能な働き者(愚鈍で勤勉)

「休むことなくコツコツと物事に取り組むこと」が美徳とされる日本社会では、この「無能な働き者」は幅を利かせやすいかもしれません。

と思ったけど、アメリカ発の書籍『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』(→amazon)もベストセラーになっていることから、人類に共通する概念なんですな。

 

伊勢守

◆道長の摂関時代を頂点に、その後は院政期→武家社会へと瞬く間に時代が過ぎ去っていく――道長の指摘は的確だったんですよね。

興福寺や大寺院も、仏様を背景に暴虐の無双。

戦国時代の大寺院
興福寺・延暦寺・本願寺はなぜ武力を有していた? 中世における大寺院の存在感

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長らく続いた貴族社会は……。

 

好きな色

◆なんだかんだで一条天皇との間に皇子を産み、即位させる――彰子が無能なわけないんですよね。

藤原彰子
藤原彰子は紫式部や一条天皇と共に父・道長を盤石にした功労者だった?

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一条天皇が初めて笛を吹いたとき、顔を背けるようにして、しかし実は耳を傾けていて、周囲を驚かせたシーンがありました。

マイペースで思慮深い女性なのでしょう。

 

褒美

◆まひろと三郎の出会いが見事に描かれていた――この絵を、道長はどうやって絵師に発注したんですかねー。

やはり何度も描き直しさせたのかな。

しかし、二人があまりに接近すると、源倫子源明子の目もあり、危険なことに……と、それは先々のお楽しみということで、また来週!

◆本マンガの前回は以下のページへ!

彰子に仕えて執筆時間はあるの?まんが『大河ブギウギ 光る君へ編 第32話』

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漫画:アニィたかはし
文:五十嵐利休

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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