まんが大河ブギウギ光る君へ編

まひろだって おけらだって まんが『大河ブギウギ 光る君へ編 第11話』

2024/03/23

毎週土曜日13時50分に『光る君へ』をマンガで振り返る――。

第11話の注目は、一条天皇の即位、そして、まひろと道長の決別でしょう。

父・藤原為時の職を願うため、藤原兼家との面会を果たしながらも、呆気なく断られてしまうまひろ。

廃屋で再び道長との逢瀬の機会を得るも「北の方(嫡妻)は無理だ」と冷たい現実を突きつけられ……さっそく漫画で振り返ってみましょう!

 


父、失職

◆ノーテンキな弟・藤原惟規も、ここにきて現実と直面。

大学寮に通ったところで、苦手な学問でどうにかなりそうなものでもなく……。

そもそも、この時代は優れた頭脳を持っていても、出自で出世が決まる世知辛い世界であります。

当時の大学寮は一体どんなところだったのか?という記事が以下にございますので、よろしければ併せてご覧ください。

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行動力

◆普通ならあり得ないようなシチュエーション。

にもかかわらず藤原兼家がまひろに会ったのは、自身を裏切った藤原為時への見せしめですかね。

数多の陰謀を駆使してようやく権力の頂点に立った高揚感から、それを堪能するため敗者をいたぶる、兼家のドス黒い感情が恐ろしい。

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迷い込む

◆最愛のまひろを父から「虫けら扱い」されてしまった道長。

「虫けら」の「けら」は「おけら」のこと。

あの歌(ミミズだ~って♪オケラだ~って♪アメンボだ~って~♪)の“おけら”です。

そんな父に、何も言い返すことなく、弓を構えた道長は現実を前にして何かが変わってしまったのでしょうか……。

 


お菓子

◆古き時代のお菓子は財力の象徴でもあります。

甘い物が極めて高価な時代ですから、贅沢にも召し上がることができたのは富裕層の証明であり、例えば戦国時代の織田 信長も徳川 家康をもてなすときに、これでもか!とお菓子で接待。

家康も、信長に畏怖せざるを得ない状況になっています。

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生首

◆穢れは当時の貴族が最も恐れたことの一つ。

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道長が動揺しながらも冷静に生首対応できたのは、直秀の遺体を自らの手で埋めた経験があったからですかね?

同時に話題になっていたのが「あの生首はどこから持ってきたんだ?」ということ。

直秀の遺体の放置状況からしても、割と現実的にあり得る話で……。

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心当たり

◆「んなこたぁ、どーでもええわ」という兼家の反応。

生首が置かれていたと報告を聞いた兼家がしれっととぼけて、儀式の準備を続けさせたという『大鏡』にある話が元ネタですね。

こうした点となるエピソードを紡いで大河の流れにする本作の面白さに参ってしまいます。

 

ミュージカル調

◆好きだからこそ、自身は妾(しょう)になれない。

しかし、父親から虫けら扱いされる娘を嫡妻にするなど、とても現実的な話ではない。

そこで都合よく結論を急ごうとする男に対し、冷静である女心。

二人の間にできてしまったであろう、果てなき心の隙間。

「もう、知らん!」とキレてしまった道長は、怒りや焦りなどの感情を抱えたまま何処へ行くのでしょうか……。

 

気になるお願い

◆道長から父・兼家に対してのお願い――まひろを北の方(嫡妻)にするための何らかの対策(昇進など)があるのでしょうか?

あのブチキレ状態であれば、むしろ真逆。

『もう、まひろなんて知らん! 俺を突き放したらどうなるか、思い知れ!』という心理状態になるほうが自然な気がします。

つまり、散々、前フリされてきた源倫子との結婚話を進めちまえ!という展開になっていく……とワクワクしながら、また次週お会いしましょう!


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漫画:アニィたかはし
文:五十嵐利休

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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