松平定信大河ドラマ『べらぼう』でもお馴染み、江戸時代は庶民の個性が爆発した時代――。
徳川家康に始まり、徳川慶喜に終わるまで。
時代の区切りは、確かに将軍様がわかりやすいけれど、歌舞伎に浮世絵、黄表紙、浄瑠璃などのエンタメはじめ、伊勢詣や善光寺参り、相撲、屋台、お寿司など。
今に繋がる歴史の流れを振り返ってみましょう。
江戸初期(初代家康~3代家光)
徳川家康が征夷大将軍となった慶長8年(1603年)から徳川家光が逝去する慶安4年(1651年)までの期間。
幕府の政治や外交体制が三代によって固められました。
戦国の気風がまだ残っていた当時、どんな人物が活躍したり話題になったか?あるいはどんな事件が起きていたか?
江戸初期の幕府・大名・朝廷
- 徳川家康の生涯|初代将軍 苦難の道を歩んだ経験
- 徳川秀忠の生涯|2代将軍 江戸時代の土台造り
- 徳川家光の生涯|3代将軍 幕府の基盤を確立
- 徳川忠長の生涯|なぜ家光の弟は自害した?
- 松平信綱の生涯|知恵伊豆と呼ばれた天才児
- 超名門貴族を飛び出した松平信平|家光に気に入られ
- なぜ松前藩は石高ゼロで運営できた? ドタバタな歴史
- 寒ブリの恨みから火縄銃乱射 稲葉紀通のご乱心
- 嫉妬に狂った於万の方(保科正之継室)
- 徳川和子の生涯|皇室に嫁いだ秀忠の娘 その苦悩とは
- その他ただいま準備中
江戸初期の出来事
- 1614年 大坂冬の陣
- 1615年 大坂夏の陣
- 1629年 紫衣事件
- 1635年 参勤交代と大名行列の制定
- 1637年 島原の乱
- 1639年 「鎖国」の完成
- 1651年 由比正雪の乱
- 1653年 佐倉惣五郎の将軍直訴
- その他ただいま準備中
江戸初期の文化
- なぜ武士は切腹するのか|ハラキリと日本人の精神性
- 林羅山の生涯|家康に重用された儒学者
- 岩佐又兵衛の生涯|“浮世絵の祖”と称される絵師
- その他ただいま準備中
江戸中期(4代家綱~8代吉宗)
武断政治から文治政治へ。
武力を背景にしていた幕府の姿勢は法や儒学を重視するようになり、例えば徳川綱吉による「生類憐れみの令」も現代では「人々の道徳心を掘り起こした」として見直されるようになりました。
元禄文化も花開く一方、贅沢を戒め新田開発に力を注ぐ米将軍こと徳川吉宗が紀州藩から輩出されるなど、幕府の人事体制も大きく変わった時期。
徳川家綱の将軍就任1651年から、徳川吉宗が家重に譲って隠居する1745年まで。
一体どんな時代だったでしょう?
江戸中期の幕府・大名・朝廷
- 徳川家綱の生涯|4代将軍 実は好感度エピソード満載
- 徳川綱吉の生涯|5代将軍 犬公方から名君へ
- 徳川家宣の生涯|6代将軍 白石を用いて政治改革へ
- 徳川家継の生涯|7代将軍(只今準備中)
- 徳川吉宗の生涯|8代将軍 享保の改革を実行した米将軍
- 加納久通の生涯|NHK『大奥』で注目された吉宗の側近
- 竹姫(浄岸院)の生涯|薩摩に嫁いで幕府との関係強化
- 徳川宗春の生涯|名古屋をド派手に盛り上げる
- 桂昌院の生涯|5代将軍綱吉の母は八百屋の娘?
- 霊元天皇の生涯|江戸幕府にも退かぬ!子供は実に35人!?
- 最後の女帝・後桜町天皇が国母と称される理由
- 伊達吉村の生涯|財政を立て直した仙台藩中興の祖
- その他ただいま準備中
江戸中期の出来事
- 1659年「生駒騒動」の原因が藩主のBLだったなんて
- 1685年 最初の「生類憐れみの令」が出される
- 1716年 吉宗の将軍就任まで七名の重要人物が次々に死亡
- 1721年「目安箱」はきちんと機能したのか?
- 1723年 足高の制|革新的だった吉宗の“給料アップ政策”
- 「享保の改革」は失敗か成功か?
- 1729年 吉宗の息子を自称して処刑された天一坊事件
- 1733年 隅田川花火大会の歴史|
- 加賀騒動の顛末|百万石藩主の暗殺未遂事件
- その他ただいま準備中
江戸中期の文化
江戸後期べらぼう時代(9代家重~12代家慶)
米将軍こと徳川吉宗の改革は一定の成果を見せながら、抜本的な対策にはならず。
米から銭へ――幕府の根底を覆すような政策の急転換を実行したのは、皮肉なことに吉宗が連れてきた紀州藩士から輩出された田沼意次でした。
ご存知『べらぼう』時代には何が起きていたか?どんな人物が活躍したか?
家重が就任した1745年から家慶が隠居する1853年まで、ドラマ以外の場面も振り返ってみましょう。
江戸後期の幕府・大名・朝廷
- 徳川家重の生涯|9代将軍 小便公方と呼ばれる
- 徳川家慶の生涯|12代将軍 無気力政治
- 光格天皇の生涯|幕府を相手に一歩も引かない尊号一件
- 伊達重村の生涯|田沼のワイロで悪目立ち
- 上杉鷹山の生涯|17才で始めた「借金返済計画」が凄い
- 徳川重好の生涯|将軍を輩出できなかった御三卿・清水の初代
- 土井利位と“雪華模様”|本物の雪の結晶を記録に残す
べらぼう登場の幕府・大名・朝廷
- 徳川家治の生涯|10代将軍 父に続いて意次を重用
- 徳川家基の生涯|18歳で謎の死を迎えた幻の11代将軍
- 知保の方|史実でも田沼意次を憎んでいた?
- 徳川家斉の生涯|11代将軍 子供を55人もうけて
- 田沼意次の生涯|ワイロ狂いの強欲男か 有能な改革者か
- 田沼意知の生涯|
- 佐野政言の生涯|田沼意知を斬りつけ 事件後どうなった?
- 松平康福の生涯|田沼意知の妻の父が宣告した「義絶」
- 田沼意致の生涯|意次の甥に実際何ができたのか
- 一橋治済の生涯|漫画『大奥』で怪物とされ『べらぼう』でも
- 治済が家斉の父で幕政に悪影響は? それは幕府崩壊の始まり
- 松平武元の生涯|石坂浩二さん演じた幕府の重鎮
- 松平定信の生涯|史実でも融通の利かない堅物だった?
- 松前道廣の生涯|ドラマで冷酷な藩主像を史実から考察
- 松前廣年の生涯|史実ではアイヌ絵で有名な凄腕絵師
- 島津重豪の生涯|金遣いの荒い暗君か 薩摩を飛躍させた名君か
- 柴野栗山の生涯|定信を支え寛政異学の禁を進める
- 三浦庄司の生涯|元農民が意次の下で果たした役割
- 土山宗次郎の生涯|貧乏旗本が誰袖花魁を身請け
- 松本秀持の生涯|蝦夷地政策のキーマン
- 松浦静山と『甲子夜話』|“鳴かぬなら”のホトトギス三句
- なぜ『べらぼう』に登場する旗本や御家人は総じて貧乏なのか?
- 長谷川宣以(平蔵)『鬼平犯科帳』モデルの生涯とは?
江戸後期の文化人・町人
- 写楽と蔦重に勝った浮世絵師・歌川豊国の生涯
- 歌川広重の生涯|世界のヒロシゲブルーになるまで
- 葛飾応為の生涯|家事はせず酒タバコを好み気が強い 最高の女浮世絵師
- 歌川国芳の生涯|粋でいなせな江戸っ子浮世絵師
- 鈴木春信の生涯|源内と共にカラフルな錦絵を作り浮世絵を革新
- 渓斎英泉の生涯|妖艶な美人画の名人 ベロ藍を最初に用いる
- 歌麿のライバル・鳥文斎栄之|十代将軍・家治に気に入られた旗本絵師
- 江戸のダ・ヴィンチ 国友藤兵衛の生涯
- 飯塚伊賀七の生涯|からくり伊賀七べらぼう時代に和時計を開発
- 前野良沢の生涯|『解体新書』の翻訳者は「蘭学の化け物」と称され
- 森島中良の生涯|源内の弟子で優秀な蘭学者が筆を置いた理由
べらぼう登場の文化人・町人
- 蔦屋重三郎の生涯|大河ドラマべらぼう主人公
- 蔦重の母・つよ(広瀬津与)|史実面から深堀り考察
- 『べらぼう』橋本愛演じる“てい”は勝ち気な地女
- 平賀源内の生涯|田沼時代を盛り上げた“山師”
- 喜多川歌麿の生涯|日本一の美人画浮世絵師
- 鳥山石燕の生涯|史実でも歌麿と蔦重を繋ぐ重要人物
- 北尾重政の生涯|重三郎や歌麿に影響を与えたキーマン
- 東洲斎写楽の正体|なぜ1年足らずで表舞台から消えたのか
- 曲亭馬琴の生涯|性格に難ありだが大作『南総里見八犬伝』を執筆
- 葛飾北斎の生涯|富嶽三十六景で知られる規格外の浮世絵師
- 山東京伝の生涯|粋でモテモテ 江戸っ子文人
- 恋川春町の生涯|生真面目な武士作家は自害に追い込まれ
- 朋誠堂喜三二の生涯|春町と共に黄表紙を盛り上げた武士作家
- 大田南畝の生涯|武士で狂歌師「あるあるネタ」で大ヒット
- 朱楽菅江の生涯|天明の狂歌ブームを牽引した三大家
- 元木網の生涯|湯屋のご隠居が狂歌の流行を支えた
- 知恵内子の生涯|日本の文化にとって大きな女性狂歌師の価値
- 十返舎一九の生涯|20年以上も売れ続けた『東海道中膝栗毛』の作者
- 勝川春章の生涯|役者絵の名手にして北斎の師 知名度は低い
- 礒田湖龍斎の生涯|得意ジャンルは柱絵『べらぼう』で鉄拳演じる
- 歌麿のライバル・鳥居清長|歌麿“前”に美人画で一世風靡
- 須原屋市兵衛の生涯|幕府に屈せず出版を続けた書物問屋
- 杉田玄白の生涯|『解体新書』を翻訳出版した医者
- 鱗形屋孫兵衛の生涯|蔦重の師であり後のライバルであり
- 鶴屋喜右衛門 三代に渡る実績|京都から江戸へ進出
- 西村屋与八の実績|錦絵を得意とする蔦屋のライバル
- 平秩東作の生涯|平賀源内の遺体を引き取った長老
- 工藤平助の生涯|田沼意次に蝦夷地を認識させた仙台藩医
江戸後期の出来事
- 1835年 仙石騒動|江戸三大お家騒動の一つ
- 1747年 家紋の見間違いで斬殺された細川宗孝
- 1748年 人形浄瑠璃『仮名手本忠臣蔵』が初上演
- 1783年 諏訪藩・二の丸騒動|無能な家臣と主君が痛い
- 1793年 ロシアに漂着した大黒屋光太夫が帰国
- 1807年 一瞬で1400人が亡くなった永代橋崩落事故
- 1842年 相馬大作事件 津軽と南部はいつから犬猿?
- 1832年 江戸の怪盗・鼠小僧次郎吉は義賊なのかコソ泥か
べらぼう注目の出来事
- 吉原でしばしば起きていた放火|捕まれば酷い火刑
- なぜ賢丸(定信)と意次は激しく対立するのか?
- 天明の大飢饉|殺人や人肉食の恐怖で奥羽は地獄
- 天明の打ちこわし|意次を失脚させ定信を飛躍させ
- 寛政の改革|蔦重や江戸っ子たちを苦しませた過酷な政策
- 京伝が喰らった「手鎖五十日」実際何をしたらこの刑罰か?
- 田沼時代から幕末にかけて幕府の「蝦夷地ロシア対策」
江戸後期べらぼう時代の文化・風習
- べらぼう必須の浮世絵知識:基礎編|ジャンルと一番人気
- べらぼう必須の浮世絵知識:応用編|死絵や無惨絵や横浜絵なども
- 浮世絵は実際どんな手順で作られていたか|絵師以外も超重要!
- フェリクス・マンガ・ヤシェンスキ 葛飾北斎を愛し過ぎたポーランド人
- 江戸っ子が夢中になる浄瑠璃|馬面太夫こと二代目富本豊前太夫
- 江戸土産にもなった春画の歴史|蔦重が歌麿に描かせようとした枕絵
- 馬琴と北斎の続きは映画『八犬伝』を見るしかねぇな
- 火付盗賊改方はなぜ設置されたのか|江戸の治安事情
- 史実の恋川春町は「豆腐の角に頭をぶつけて死んだ」のか?
- 恋川春町の『鸚鵡返文武二道』には何が書かれていた?
- 善玉・悪玉の由来である山東京伝『心学早染草』は今読んでもニヤニヤ
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- なぜ蔦屋重三郎は最初「地本問屋」の仲間に入れて貰えなかった?
- 大江戸猫ミームと浮世絵|国芳一門の猫絵が止まらない
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- べらぼう時代に開花した娯楽作品の王者『水滸伝』その歴史
幕末への道
12代将軍・徳川家慶の治世がまさに終わろうとしていた、そんな最期の瞬間にペリーの黒船が来航。
問題を先送りにしてきた幕府の体制は動揺を始め、次の時代「幕末」へと進みます。
13代将軍・徳川家定、14代将軍・徳川家茂、15代将軍・徳川慶喜は幕末・維新のページからご覧ください。
江戸時代 庶民の暮らし・風習
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- 2025/12/3「蝦夷地ロシア対策」を追加
- 2025/11/29「浮世絵の祖・岩佐又兵衛」など16本の記事を追加
- 2025/11/27「三浦庄司」「蔦重の妻・てい」を追加
